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パールなのかボールなのかハッキリせい!…と言いたくなるようなタイトルの『映画/ドラゴン・パール 謎の皇帝のドラゴンボール』でネタバレ戯言。ぶっちゃけかなり子供向けな内容で、大人の映画マニアが見るような作品ではございません。

…が、見ちゃったものは仕方がない。だってサム・ニールが出演していたんですもの。

ドラゴン・パール
謎の皇帝のドラゴンボール


2011年 中国・オーストラリア

キャスト:
リー・リン・ジン
ルイス・コルベット
サム・ニール
ワン・ジー
ロバート・マモーネ

監督:マリオ・アンドレアッシオ

ネタバレ無しのあらすじ

考古学者のクリス(サム・ニール)の息子ジョシュ(ルイス・コルベット)は、中国で発掘作業中の父の元を訪れる。

父と共に作業に関わるリー博士(ワン・ジー)の娘リン(リー・リン・ジン)と知り合いになったジョシュは、共に訪れた古寺にて『リンは王朝の末裔で、龍に選ばれし者だった』という衝撃の事実を知ることに。

太古に失われた『龍玉』を龍に返すため、二人は危険な冒険に出るのだった。

・・・というほど冒険はしていない、摩訶不思議アドベンチャー。つっかっもうぜっ!

注!)予告編動画は外国語版

ドラゴンボール?パール?

なんですかこのタイトルは。『ドラゴン・パール 謎の皇帝のドラゴンボール』って・・・

パールなの?ボールなの?どっちなの!?

と困惑してしまうじゃないですか。

原題はシンプルに『DRAGON PEARL(ドラゴン・パール)』ですので、おそらく『ドラゴンボール』というパワーワードを入れることで少しでも視聴者の気を引きたかったのでしょう。

しかし本作の製作は2011年。

2011年といえば週刊少年ジャンプでの『漫画/ドラゴンボール』はとっくの昔に連載終了(1995年)。テレビ放映は『ドラゴンボール』から『ドラゴンボールZ』に変わり、さらに『ドラゴンボールGT』を経て『ドラゴンボール改』のセル編の末期。

さらに日本では劇場未公開であり、DVD化されたのは2014年。テレビ放映では魔人ブウ編の頃となります。

果たしてその時代に「ドラゴンボール」をねじ込む必要があったのか・・・と疑問に感じますなぁ。

ところが世の中には『ドラゴンボールの実写か何かだと思ってみたら全然違った』という感想まであるじゃないですか。がはははは、まさに狙い通りですな(笑)

子供騙しの爽快アドベンチャー

わたしゃAmazon Primeでの鑑賞だったのですが、残念ながら字幕は無し。

日本語でナレーションが入った時点で見るのをやめようかと思いつつも、やはりサム・ニールは見てみたい。

ところが鑑賞を続けてみれば、音楽は古臭いわ、カメラワークはひどいわ、吹き替えはわざとらしくてダサいわ、良いところがまるで見当たらない。サム・ニールはすぐに出てきたものの、そのまま鑑賞を続ける価値が見出せず。

…が、我慢して20~30分見ているうちに気づいたのですよ。

ああ、これは

大人が見て楽しむ映画ではなく子供向けアドベンチャー作品

なのだな・・・と。

こりゃアレコレと揚げ足を取ったりツッコミを入れたりするほうが野暮というもの。こちらが勝手に勘違いしてハードルを上げていただけの話じゃないですか。

そうと割り切って見れば決して悪い作品ではなく、『パズルが得意な少年』『信頼する部下の裏切り』『三枚目キャラが実は頼りになるヤツ』など、実にわかりやすい要素に中国らしいコミカルさを交えた物語は軽快で鑑賞しやすい。

少年少女が龍と共に空を飛ぶシーンなんて、あまりにもピュアすぎてあくびどころか屁が出そうになるじゃないですか。実に素晴らしい。

そして最後もしっかり健全なハッピーエンド。

これならば安心して子供に見せられますな。

ぜひ今夜あたり、「今日はパパと一緒にドラゴンボールの映画(嘘はついていない)を見ないか?」とか誘ってみましょうよ。たぶんしばらく口を聞いてくれなくなりますよ。

超個人的な戯言感想

基本的にB級映画、時にC級やZ級を通り越して『もはや日本国内で鑑賞した人は数十人もいないのでは?』というような困惑映画の記事を挙げることもある『映画で戯言三昧』ですが、今回も

おそらく読む人などいないであろう記事

を増やしてしまいました。ネットの海に漂うゴミがまた1つ。

大人でもバカ映画好きならば食いつきそうなタイトルではあるのですが、やはり最後まで鑑賞するとなるとキツいのでしょうなぁ。私もある意味拷問でしたもの。