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今回の1本は『映画/インシディアス』、過去に何度か観ているのですが…なんとなくのあらすじしか思い出せなかったので再度鑑賞しての戯言になります。

インシディアス


2010年 アメリカ

主なキャスト:

パトリック・ウィルソン
ローズ・バーン
タイ・シンプキンス
バーバラ・ハーシー
リン・シェイ
リー・ワネル
アンガス・サンプソン

監督:ジェームズ・ワン
脚本:リー・ワネル

ネタバレ無しのあらすじ

3人の子供と共に新居へ越してきたジョシュ(パトリック・ウィルソン)とルネ(ローズ・バーン)。

しかしほどなく家の中で不可解な現象が起き始め、長男のダルトン(タイ・シンプキンス)が原因不明の昏睡状態に陥ってしまう。

「ここは呪われた家だっ!」…と、引っ越しをしたジョシュ夫妻だったが、家を移っても怪現象はおさまる事なく、さらに恐怖を増して家族に襲い掛かるのだった…。

・・・といった内容の作品。

キャストで戯言

キャストの前に…まずは監督のジェームズ・ワン『映画/ソウ』シリーズで有名になった監督です。

遊び心なのか、学校のシーンで黒板にジグソウ人形の落書きが書かれていました。

黒板にジグソウ人形
©Hakuhodo DY music & Pictures Inc

主演のパトリック・ウィルソンは出演作品も多いのでお馴染み。本シリーズと『映画/死霊館』などから「ホラー映画の人」というイメージが強いようですが、私の中では「いつも奥さんに浮気されたり不倫されたりする不遇な旦那」というイメージです。

幸いな事に今回は浮気も不倫もしない奥さん役はローズ・バーン。こちらもよく見る女優ですし美人なのですが…どうもいつも不満そうな表情をしているのがあまり好きになれません。嫌いな顔立ちじゃないんけどなぁ…。

祖母ロレイン役のバーバラ・ハーシーはヘンに胸元を強調してきますが、彼女は1982年の『映画/エンティティー 霊体』でポルターガイストにおっぱい揉まれたりレイプされまくったりした人ですので…もうこの手の怪現象はお手の物。

ちなみに本作品の脚本を手掛けたリー・ワネルは、科学調査コンビのメガネのほうで出演しています。監督が自身の作品に出演するのは珍しくありませんが、脚本家が出演するのは…まぁそれも珍しくもないですな。彼は『ソウ』の第一作目でも主演級で出演しています(閉じ込められた二人のうち若いほう。足を切りたくなくて死ぬ青年)。

その相方のアンガス・サンプソンはこの後『映画/モーガン・ブラザーズ』で人肉を原料に肥料を作る事になります。

本作は続編がどんどん出てくるほどの人気作ですし、ホラー好きならば一度は見た事があるであろう有名作でもありますので・・・ストーリーや演出に関しての批評や感想はゴロゴロと転がっています。今さら私のような変人がアレコレと考察するまでもないでしょう。

…という事で、今回はゆるーく戯言で流させて下さい。…わりと毎回そんな感じですけど。


今回はネタバレも含むけど戯言メインだよ!

シルクよりも綿

冒頭にも書きましたが、私は別にホラー映画好きではないんです。むしろこういった心霊系ホラーは嫌いに近いです。だってなんでもアリなんだもの。

それを言ってしまえばアベンジャーズもハリー・ポッターも異能やら魔法やらでなんでもアリなんですけどね。なんというか…心霊系って中盤あたりまで絵ヅラが似通っているじゃないですか。家具がガタガタしたり扉が急に閉まったり、人が浮いて飛ばされたり窓がバーン!と割れたり…。このへんを楽しめない性分なので、けっこうツラいんです。

そしてこの手の作品ではお馴染みのジャンプスケアも嫌いです。萎え要素です。

『ジャンプスケアとは? 』

ホラー映画などで使用される「不意に大きな音(+映像)」を出して観客を驚かせる手法。ビクッ!と客席から飛び上がってしまう事からその名が付いている…らしいです。

詳しくはこちら
『ジャンプスケアとは?』ホラー映画の驚かせるアレ

世間一般では興奮要素とされていることが自分にとっては萎え要素…ってことはありますよね。

私、世間ではエロティックとされている「黒のパンスト」「セクシーなスケスケ下着」も萎え要素なんです。すごく好みの女性とそういった関係になだれ込み、興奮しながら脱がせてみたものの…やたら気合の入ったセクシー下着だったりすると一気にしょぼぼん。。。むしろ地味なスポーツブラや綿のストライプパンツだったりしたほうが大興奮だったりします。

そんな感じです。

死者と悪魔

さてさて…戯言でいくとは言いましたが、あまりにも全然関係ない話から入ってしまいました。なんですかストライプパンツって。

ちょっとくらいは作品の内容に触れておかないと偉い人に怒られるので、さらっと内容のお話を。

序盤~中盤は安定感のある王道展開ですので特に何も言う事はないのですが…物語がちょっとカーブして「彼方の世界」とか言い始めたあたりから、独特の空気が強くなってきます。

死者たちが生者の身体(ダルトン)を奪おうとしている…という流れは良いのですが、そこに…悪魔?

こういった映画で精神世界や霊界などの「現実ではない世界」を表現しようとすると、それはもうショボいアトラクションのようになってしまったりするのですが…本作はわりと上手に不気味な空間を演出してくれているとは思いました。

いったい関連性があるのかないのかわからない死霊たちも、何とも言えない不気味感があって良いです。

しかし肝心の悪魔がダース・モールっぽい。。。

ダース・モール
ダース・モール

そして「私の声に従って彼方へ行くのよ」と言っていたエリーズは全然導いてくれず丸投げですし、「死者達に気付かれないで…」と言われていたにも関わらず「こんちわー、すいませーん。息子を探しに来たんですけどー」と死者達に話しかけるジョシュには困惑でした(笑)

続編あり

この作品だけでもしっかりまとまっていますし、最後の余韻も意味ありげでgood。しかし続編『映画/インシディアス第2章』も鑑賞すればさらに世界を深く楽しむことができます。

第2章はこの手の映画にしては珍しく完全にストーリーが繋がっており、ジョシュの謎を解き明かしていく…というもの。

そしてさらに続編『映画/インシディアス序章』と続くのですが、主演のパトリック・ウィルソンが続編製作に否定的だったため、本作(インシディアス1作目)の前日譚としてエリーズと科学調査コンビを中心とした内容になっています。

さらにさらに続編として『映画/インシディアス 最後の鍵』となり、これは3作目(序章)と1作目(インシディアス)の間のお話。エリーズに焦点を当てた内容になっています。

しかし私も正直なところ、過剰に続編を出すのは良い気がしない派でして…。

2くらいは良いと思うんです。しかし人気に便乗してぽんぽん続編を出すと嫌でも劣化し、もとの作品の価値まで下げてしまうような気がするんですよね…。

まぁ中には最初から『続編ありき』で公開しておきながら、興行の関係でその後うやむやに…みたいな映画もありますけど…。ナルニアなんたらとか、パーシー・ジャクソンとアレとかコレとか…。