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名作ホラー『死霊館』の正統続編、『映画/死霊館 エンフィールド事件』でネタバレ戯言。なお映画タイトルに『2』の文字は入っていませんが、わかりやすくするために記事タイトルを『死霊館2』としました。

だってこのシリーズ、3つとも数字がつかないせいでGoogle検索時に『死霊館』とだけ入れて検索しても最新作(悪魔のせいなら~というバカみたいなサブタイトルのヤツ)が出てくるんですもの。まったく、最近のGoogle検索は余計なお節介が強すぎて探したいものが探せないのが困る。

死霊館 エンフィールド事件


2016年 アメリカ

キャスト:
パトリック・ウィルソン
ヴェラ・ファーミガ
フランセス・オコナー
マディソン・ウルフ
サイモン・マクバーニー
フランカ・ポテンテ
スターリング・ジェリンズ
ハビエル・ボテット

監督:ジェームズ・ワン
脚本:チャド・ヘイズ、ケイリー・W・ヘイズ、ジェームズ・ワン、他

あらすじ

数々の超常現象事件を調査・解決してきたエド(パトリック・ウィルソン)とロレイン(ヴェラ・ファーミガ)。

しかしマスコミや懐疑論者からの相次ぐ批判に疲れていた二人は、しばし依頼から離れることに。

・・・と思った矢先に舞い込んできた、エンフィールドでのポルターガイスト現象調査の依頼。

とりあえず調査のみ…と現地を訪れたウォーレン夫妻は、かつてないほどの異常現象を目にするのだった。

…といった流れのホラー作品。ぶっちゃけ怖さは前作のほうが上。しかし1回ひねっている分、物語としてはなかなか。

キャストで戯言

メインは続投、ウォーレン夫妻は変わらずパトリック・ウィルソンヴェラ・ファーミガ

今回は「え、エドやられちゃう?死んじゃうの?」的なストーリーが最大の見せ場ではありますが、2021年に『映画/死霊館 悪魔のせいなら、無罪』という頭の悪い邦題の続編がありますので、「死なない(確信)」となってしまうのが悔しいところ。続々編発表前、もしくはそちらの情報を知らん人が見れば盛り上がることでしょう。

そして死霊館シリーズの伝統なのかなんなのか、彼ら以外に”日本でも有名”という俳優は出演しておりません。

強いて言えばホラー好きならば必ず1度は目にしているであろう、ひょろひょろ体型を活かした俳優ハビエル・ボテットが『へそ曲がり男』を演じていますが、彼は「CGでしょ?」と思われるのが定番。今回もそんな感じですな。


実話・エンフィールド事件

本作で扱われているのは1977年イギリスのエンフィールドで発生したポルターガイスト現象、通称『エンフィールド事件』。

つまり実話ベースの映画ということですな。個人的にはこういった超常現象を『実話』とするのはどうかと思いますが、とりあえず映画内容との比較も含めてざっくりと。

  • 1977年、隣家から離れたところにある住宅(映画では住宅密集地)で発生したポルターガイスト現象
  • 2年以上にわたって現象が続く(その後再発したとの説も)
  • 映画同様、その家に住む11歳の娘ジャネットがヤベぇ声を出したり浮いたりもした(真偽は不明)
  • 実際の事件ではウォーレン夫妻の名は出てこないが、作中にも登場したモリス・グロスが調査の中心となっていた
  • 録音テープや映像などの証拠も多数(真偽は不明)
  • 一部、子供たちがポルターガイスト現象を演じていた証拠も出ている(本人も認めている)
  • 理由がわからんまま、いつの間にか現象は終息

…といったところ。

こういった現象は『肯定派』は何を言われても肯定的な捉え方しかせず、『否定派』は何を見ても揚げ足取りの否定のみ。結局水掛け論にしかならないので、真偽のほどは私にゃわかりません。

しかし作中で登場したモリス・グロス(肯定派)はしっかりとインチキである可能性も考慮し、否定派のグレゴリー助教授も頭ごなしの否定ではなく、冷静に話を聞き入れつつ平等な目で判断していた。この描き方はとても良かったですなぁ。

話の早い超常現象系ホラー

この手の超常現象ホラーでは…

『怖い目に遭う』
 
『誰かを呼ぶ』
 ↓
『再現せず、信用してもらえない』

…というのがお決まりパターン。「本当だって!」と訴えれば訴えるほど変人扱いされる…というのが定番ですな。

しかし本作はことごとく目の前で再現してくれるから話が早い早い。

「お母さんヤベぇんだってば!」と娘が訴えれば、母親が「何を言ってるのこの子は・・・って、ぎゃー!!!」と期待通りにポルターガイスト。

「お巡りさん、本当なんです!」と訴えれば、警官の目の前で椅子が動き「こりゃ本官には手に負えません!」と一発OK。

とにかく余計なグダグダがないぶん無駄にヤキモキさせられることがなく、物語を追うのが快適この上ない。

このパターンを連発で見せられると、他のホラー映画の『都合良く再現されない』という展開がいかに不自然で無駄だったかを思い知らされますなぁ。

さらに今回は『心霊現象発生』→『解決』の間に『実は自作自演か!?』を挟んで1回ひねりを加えているのも面白い。これは実際のエンフィールド事件での要素を上手に映画として演出しているというわけですな。ジェームズ・ワンはこういうところが本当にお上手。

本作の製作時にすでに『続編』を意識していながらも、前作同様余計な余韻は残さず、1作でキッチリ綺麗に締めているところも素晴らしいじゃないですか。

ここで「次もあるよ感」を出されると、一気に商業主義の匂いが鼻につきますから。

超個人的な戯言感想

…というわけで、世間では「面白い・・・が、元祖死霊館は超えない」という評価が多く聞かれる『映画/死霊館 エンフィールド事件』

たしかに面白い。しかし私も前作以上とは思えない。これは別にエンフィールド事件が悪いわけではなく、前作がスゴすぎたのですよ。

それゆえ今回は普通に『なんでヴァラクは真名を自ら教えてたん?アホなの?』というツッコミ感がありましたし、『異様に存在感の薄い長男(まともに映ったの1シーンだけ)』もめちゃくちゃツッコミたいところでしたな。

ついでにエンドクレジットで実際の写真や、家族のその後を知ることができますが・・・『いわくつきの椅子をその後もずーっと家に置いておく』という精神もどうかしていると思いますぞ。