映画『サリー 死霊と戯れる少女』実話を基にネタバレ戯言

タイトルからすでにB級臭プンプンの『映画/サリー 死霊と戯れる少女』でネタバレを含む戯言を。なにやら実話が基となっているとの事ですが、この「実話ベース」ってヤツは実にクセモノだったりするわけです。

サリー 死霊と戯れる少女


2012年 アメリカ

キャスト:
ターシャ・コナー
ケイト・アシュフィールド

監督:パット・ホールデン

ネタバレ無しのあらすじ

1974年イギリス、ヨークシャー。

新居に引っ越してきたサリーとその家族だったが、到着初日から「この家、ヤバい」の怪現象が連発。

サリーは両親に訴えるもまるで聞く耳を持ってもらえず。それどころか娘を責めるわ叩くわのクソ親っぷりを発揮。

…といった流れで、「実話ベース」という設定だけで引っ張るようなグダグダ作品。サリーも可愛くない。

実話『ポンテフラクトの黒い修道士』

『この映画は実話を基にしています』

…という、それだけで興味を惹かれてしまう謳い文句。

しかし実話ベースといってもピンからキリまであり、細かい部分まで実際の事件を反映している作品もあれば、単に着想を得ただけでほぼ全て創作という作品もあり、もはや「実話ベース」とは言えないレベルの映画が多々あることも事実。

その点、この『サリー 死霊と戯れる少女』はどうなのかと言うと…なんとも微妙なレベルだったりするわけです。本作がベースとしているエピソードは通称『ポンテフラクトの黒い修道士』と呼ばれる事件。
(あちこちでポンテ「クラ」フトと間違えられているが、正しくはポンテ「フラ」クト)

古い事件のためところによって内容に差異がありますが、ざっくりとまとめると…

ポンテフラクトの黒い修道士とは?

1966年、イギリス・ヨークシャー西部のプリチャード家にて、祖母と孫が留守番中に『家具がガタガタ動く』『台所に水溜まりが発生する』などの怪現象が発生。

その後再び怪現象が起こることはなかったが、2年後の1968年から怪現象が再発。約5年に渡ってプリチャード一家は激しいポルターガイスト現象に悩まされることとなる。

この家は現在も怪現象が起こるとして、調査が行われている。

というのが概ね、事実であるとされている内容。

そしてそこに『怪現象を起こしていたのはヘンリー8世時代の修道士の霊。この男は少女を暴行した罪で絞首刑になっている』という誰が言ったかわからないような話(とある小説家との説も)が定着し、一連の事件を『ポンデフラクトの黒い修道士』と呼ぶようになったそうな。

さらにこのプリチャード家が「件の修道士が絞首刑にされた処刑場跡に建っている」とか「処刑場跡に隣接している」とか「修道士が少女を暴行したのがこの家の場所」といった話まであり、もはや尾ひれがつきまくって一人歩きしている状態。

というかそもそも、この修道士の存在自体が本当かどうかわからない話だったりするんですけど。

…というわけで、これらの現象を基として作られた『映画/サリー 死霊と戯れる少女』

事実(プリチャード家に子供は二人、最初に怪現象を体験したのは祖母と男児、等々)と異なる点も多く、映画として成立させるための演出や登場人物もかなり加えられている様子。要するに「実際の事件を基としているものの、多くは創作」ということになるようです。

あまりにもエンターテイメント性が薄いので、事実そのままなのかと思いました(汗)

しかし、なんと本作の監督パット・ホールデンはプリチャード夫妻の甥に当たる人物だそうで、彼自身も怪現象を何度も体験しているとのこと。もしかしたら世間では定着していない当事者ならではのエピソードも反映させているのかもしれません。

だからといって映画として面白いかと聞かれれば、それは別の話ですけど。

地味

実話ベースと言われてしまったら、通常のフィクション作品以上に「果たしてどんな結末になるのだろう…」と期待してしまうじゃないですか。事実は小説より奇なり、なんて言葉もありますし。

しかしぶっちゃけこの『サリー 死霊と戯れる少女』、あらすじを一言で言ってしまえば

『引っ越したら怪現象が起きました。悪魔祓いも効果無しでしたが、唐突なファンタジー要素で解決しました』

で終わり。背筋が凍るような恐怖もなければ、驚愕のどんでん返しもない。ラスト3分のアレを「事実です」と言われて「そうですか」と言える人は果たして何人いるのやら。

安易にジャンプスケアに頼らないところだけは好感が持てますが、ホラー映画として成立しているのか怪しいほどに薄い恐怖感に、ブツ切り感連発の構成。もはや『映画』というよりも『再現VTR』といった印象が強く、必要性を感じない登場人物や設定も謎。

さらに言わせてもらえば、

サリーが全然可愛くない。むしろ友達のほうが可愛い。

という致命的な要素に加え、

母親も全然美人じゃない。むしろもう一人(リタ)のほうが美人。

という、ダブルがっかり感。
(あくまで個人の好みです)

さらに物語終盤の

華のないオッサン3人が頑張るグダグダ最終決戦

も、脱力感バリバリ。

もはやどこに楽しさを見出して良い映画なのやら…。

個人的な戯言感想

とうわけで、個人的には「つまらなくもないが、面白くもない」といった感想の『映画/サリー 死霊と戯れる少女』

最も感情が昂ったシーンはどこか…と聞かれたら、もうココですよ。

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ブランコ、高っっ!(笑)

…に尽きますよ。これ、めちゃくちゃ危なくないですか?イギリスでは普通?