今回はファンタジア生誕70周年に合わせて制作されたという『映画/魔法使いの弟子』でネタバレ含む戯言を。
ディズニー映画というファンタジーな括りに入ってしまう作品ですが、良い意味でいろいろと裏切ってくれる爽快な魔法アクション映画でしたぞ。
魔法使いの弟子
(原題:The Sorcerer's Apprentice)
2010年 アメリカ
主なキャスト:
ジェイ・バルチェル
ニコラス・ケイジ
アルフレッド・モリナ
テリーサ・パーマー
モニカ・ベルッチ
監督:ジョン・タートルトーブ
脚本:ダグ・ミロ、カルロ・バーナード、マット・ロペス
1940年のディズニー映画「ファンタジア」を基にした作品
ネタバレ無しのあらすじ
偉大なる魔法使いマーリンの弟子であるバルサザール(ニコラス・ケイジ)は、後継者となる人間を探し1000年もの間放浪を続けていた。
そしてついに見つけた後継者。それは挙動不審な物理オタクの青年デイヴ(ジェイ・バルシェル)だった。バルサザールは彼を強引に弟子とし、魔法使いとして養成しようとする。
しかし時を同じくして、邪悪な魔法使いモルガナも復活しようとしていた・・・
・・・といった内容の作品。
敵に回すと怖い、夢の国
冒頭にも書きましたが、『映画/ファンタジア』を元としたディズニー作品でもあるこの『魔法使いの弟子』
わたしゃ夢の国にはまるで興味がありませんので、ディズニー系はアニメも実写もほぼ未鑑賞。ディズニーランドも修学旅行を含めて2回しか行ったことがありません。
しかしなぜかミッキーマウスの声マネだけは自信があるという。
そんなの誰でもやるだろって?いやいやいや、私のはレベルが違いますよ。某ディズニーストアで披露し、店員の女の子たちから喝采を浴びたことがあるくらいですから。嘘だと思うなら聞きに来てくださいな。
(夢の国が大好きな女性限定。彼氏は連れこないように)
もちろん元映画のファンタジアも観たことがありませんので、そっちに絡んだネタを話すことは不可能。純粋にこの『魔法使いの弟子』という映画に関しての戯言でご勘弁ください。
なにより不真面目なノリがモットーの当ブログですからね。下手なこと書いて夢の国から法的に訴えられたら大変。
保育園のプールに園児たちが描いたミッキーを容赦なく消させたとか、イロイロと怖い噂も聞きますし…。
キャストで戯言
ニコラス・ケイジ、好きですか?私は特に好きというわけではないのですが、なぜか彼の出演作品は多く観ているという不思議な関係。
いわばアレですな。特に好きというわけでもないのに、なぜかいつも寄ってしまうラーメン屋みたいなもんですな。
しかし『よく観る』と『カッコ良い』は別モノ。
人とあまり関わらず一人勝手に自由な生き方をしている私にとって、最も目に入っている時間が長い人間はカミさんなのですが、「そんなに見ているってことは美人なの?」と問われてしまえば「いやいや、日本国内でも中の下です」と答えざるを得ません。
そしてこれをカミさんが読まない事を祈らざるを得ません。
とうわけで、わたしゃ決してニコラス・ケイジを「カッコ良い」とは思えないのですよ。
『ハゲ』に『青ヒゲ』に『気持ち悪い口元』、そして『まるで顔に似合わぬマッチョボディ』とアウト要素が満載じゃないですか、彼。
ところがどっこい、そんな散々なニコラスがこの『映画/魔法使いの弟子』ではなぜかカッコ良いのですよ。
もともとボサボサで汚い髪も、ロン毛にしてしまえばあらやだ素敵。おでこのハゲも気にならない。
いくら剃っても青いヒゲだって、無精ヒゲで残せばワイルド系に早変わり。
ベッドシーンなど無いので裸体を晒すこともない。
おおう、むしろ汚くすることで『カッコいいニコラス・ケイジ』が出来上がるとはこれ如何に。若い頃よりも数段カッコいいよ、あんた。
そして強制的に彼の弟子となる物理オタクのデイヴ役は、ジェイ・バルチェル。以前は”バルシェル”と表記されていたのに、いつの間にバルチェルになっていました。
とにかくセリフ回しや表情、身振り手振りにクセがありすぎる彼ですが、そのへんは本作でも絶好調ですぞ。
この映画で初めて彼を見た方は『物理オタクの変なヤツ』という役柄での演技と思いそうですが…
この人はこれが平常運転です。
しかまぁ、なぜ彼をこの『魔法使いの弟子』に起用したのか…。
いやいや、批判ではありませんよ。私はバルチェル大好きですし。
なにせニコラス・ケイジに加え、超濃いアルフレッド・モリナまで出演ですからね。これが中途半端な若手俳優だったら二人に挟まれて存在感すら消えてしまいますよ。
挿入歌も素敵
…というわけで、アレコレとケチのついた辛い評価もありますが、私としては「安心して観れる娯楽映画」として面白く鑑賞できた『映画/魔法使いの弟子』
ラスト展開の無理矢理感だってSF系ではよくあること。いちいち揚げ足取る必要もないでしょう。
全編通して挿入歌も素敵ですが、エンディング曲のOneRepublic『Secrets』 はアレが漏れるくらいカッコ良かったですなぁ。
ありゃ、そういえば『ネタバレ』とか書いていたクセに全く内容に触れていない気が…これじゃ詐欺になってしまう。
えーと、全部一件落着でハッピーエンドです。
というかそもそもこの手の映画にゃ謎もクソもありませんので、考察も解釈も無理ですよ無理。やはり下手なこと書いて夢の国から黒服が来ても困りますし。