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不気味な雰囲気漂う人形系ホラー『映画/ザ・ボーイ 人形少年の館』でネタバレ含むあらすじ・伏線等の戯言を。最初の印象~中盤までは完全に心霊系のノリで進む本作ですが、後半は驚愕のどんでん返しが待っていますぞ。

そしてどうやら続編が出るらしいですので、そのへんも最後に触れておきます。(2018年末の情報)

追記:
2020年に続編が公開されました。が、しかし…。

↓続編はコチラ↓

ネタバレ『ザ・ボーイ2 残虐人形遊戯』がっかり続編映画で戯言

『映画/ザ・ボーイ 人形少年の館』の正統続編となる『映画/ザ・ボーイ 残虐人形遊戯』(邦題に2の文字は無い)でネタバレ&あらすじ戯言。 よくありがちな”続編のフリを…

ザ・ボーイ/人形少年の館


2016年 アメリカ

主なキャスト:

ローレン・コーハン
ルパート・エヴァンス
ベン・ロブソン
ジェームス・ラッセル

監督:ウィリアム・ブレント・ベル
脚本:ステイシー・メニヤー

ネタバレ無しのあらすじ

舞台はイングランド。

住み込みの子守りとしてヒールシャー家に雇われたグレタ(ローレン・コーハン)だったが、屋敷を訪れた彼女が見たものは『人形であるブラームスを、本物の子供のように扱うヒールシャー夫妻の姿』だった。

ボケておかしくなった老夫婦に付き合わされている感はあるものの、子守りとして働く事を決めたグレタ。

しかしほどなくして、彼女の周囲に不可解な現象が多発し始めるのだった…。

・・・といった内容の作品。

キャストで戯言

主演はローレン・コーハン。映画出演は少なめですが、ドラマ女優としてなら知っている方も多いのではないかと。ドラマシリーズ『ウォーキング・デッド』に2ndシーズンから出演している女優さんですな。

残念ながら彼女以外は有名な俳優は出演しておらず、私もベン・ロブソン(DV彼氏)をなんとなーく知っている程度。

そして最大のネタバレになってしまう部分なのですが…ブラームス(少年時代ではなく成長後)を演じているのはジェームス・ラッセルという俳優さん。ええ、もちろん全然知りません。

作品中ではずっと仮面をかぶったまま。胸毛とヒゲのムサ苦しさをアピールしているだけですので、仮にこれがヒュー・ジャックマンだったとしてもさほど変わらないような気も…。

ボケ老人の戯言

私も歳を取るにつれて若い頃には考えられないような勘違いをしたり、冷蔵庫の前まで行ってから「あれ?何をしに来たんだっけ?」てな事も。

いやいや、まだそこまで歳はとっていませんし、ヤバい薬もやっていません。

あれ、なんの話でしたっけ。そうそう、『映画/ザ・ボーイ~人形少年の館~』の話でした。

老夫婦が人形を「可愛いわねブラームスちゃーん」と、まるで息子のように扱う程度ならば許容範囲ですが、それに加えて金を払って子守りまで雇うとなると・・・そろそろ治療が必要なレベル。

案の定、雇われたグレタも最初はそんな顔。老夫婦の頭を心配してか憐みの表情すら伺えますな。

しかし最後まで鑑賞しオチを知ったうえで再鑑賞してみると、これがまた上手な伏線になっているのですよ。特に『ルール』が。

  • 『話す時は大きな声で』
    (壁の中のブラームスによく聞こえるように)
  • 『音楽は大音量で』
    (壁の中のブラームスがよく聴こえるように)
  • 『食べ物は捨てずに冷蔵庫へ』
    (壁の中のブラームスがこっそり食べに来れるように)

などなど。

ネズミ対策などもその一部ですな。

しかし爺婆は年寄りだけあって、大事な部分の配慮が足りない。ブラームスは健全(心は不健全)な男子ですぞ。もっとアレとかコレとかにも気を配ってやらなきゃダメじゃないですか。

もっとブラームスが幸せな壁の中ライフを送れるように、

  • 『着替える時は壁に向かって』
    (壁の中のブラームスが見やすいように)
  • 『トイレは音を消さずに』
    (壁の中のブラームスが聴きやすいように)
  • 『悶々とした夜、ベッドで一人でアレとかコレとかしたくなった時は布団はかけずにオープンで。明かりも灯す事。できるだけ声も大きく』
    (壁の中のブラー…以下略)

なども追加しておくべき。いや、映画として描かれなかっただけで、本当はこんな決まり事もあったに違いありません。ブラームスからは私に近い変態性を感じますから、この程度は当然の要求なはず。

オカルトからリアルへ

…というわけで、物語後半までは明らかに『心霊系ホラー』のノリで進むこの映画。しかし壁から”生ブラームス”が出てきてからは物語は一変、リアル系スリラーへと曲がっていくわけですな。

この裏切り感が実に面白い。

前半のオカルトムードも決してつまらないわけではなく、それだけで十分ホラーとして機能しているのに、さらに『人間怖い』の恐怖へと切り替えてくる展開は実に素晴らしいのではないかと。

これが逆パターンで『リアル系だと思っていたらオチはオカルトかよ!!』となるとうんざりしてきますけど。そういう映画、多いですな。

続編(ザ・ボーイ2)は?

最終的にけっこうな力技で終わらせてくる作品ではありますが、まぁ受け入れられる範疇なのではないかな…と。

あれだけ木っ端微塵に割れた陶器の頭をそんなふうに修理できないだろー、とは思いますし、ブラームスの傷も時間が経てば回復するようなものではない気もしますが…。

この『ブラームスは死んでいなかった』の終わり方。やはり来るようですよ、続編。

監督&脚本は続投で、主演にケイティ・ホームズ

再びヒールシャー家が舞台となり、そこに引っ越してきた家族の話になるようです。

参考記事:

人形ホラー「ザ・ボーイ 人形少年の館」続編にケイティ・ホームズ (映画.com)

製作陣が変わると雰囲気が変わってしまうので危険だったりもしますが、監督続投ならば見るしかないでしょう。本作の監督、ウィリアム・ブレント・ベルは『映画/ウェア 破滅』もなかなか面白かったので期待できますし。続編は2019年1月から撮影開始予定とのこと。

しかし個人的にケイティ・ホームズはあまり好きではないので、違う人が良かったかなー、なんて…。

追記:
冒頭にも書きましたが、2020年に続編が公開されました

ネタバレ『ザ・ボーイ2 残虐人形遊戯』がっかり続編映画で戯言

『映画/ザ・ボーイ 人形少年の館』の正統続編となる『映画/ザ・ボーイ 残虐人形遊戯』(邦題に2の文字は無い)でネタバレ&あらすじ戯言。 よくありがちな”続編のフリを…

しかしこれがまた、なんともガッカリな続編で…。

とりあえず本作『ザ・ボーイ~人形少年の館~』の面白さを期待して鑑賞すると激しい肩透かしを食らいますぞ。

だからといって単体作品としても微妙ですけど。