若かりし頃のニコラス・ケイジが主役を務める『映画/ゴーストライダー』でネタバレあらすじ、バイクネタなどを含む戯言を。…とはいえ、特に考察すべき点もない娯楽映画ですので、ゆるーいノリでの感想やキャストに関する戯言で。
ゴーストライダー
2007年 アメリカ
キャスト:
ニコラス・ケイジ
エヴァ・メンデス
ピーター・フォンダ
ウェス・ベントリー
サム・エリオット
ブレット・カレン
監督:マーク・スティーヴン・ジョンソン
脚本:マーク・スティーヴン・ジョンソン
ネタバレ無しのあらすじ
父バートン(ブレット・カレン)と共にサーカスのオートバイスタントをこなしていたジョニー(マット・ロング)。
末期の肺ガンで余命いくばくもない父の回復と引き換えにメフィスト(ピーター・フォンダ)と契約を結んだジョニーだったが、父は健康になった直後に事故死。全てはメフィストが仕組んだ策略だった。
失意のジョニーは将来を約束していた恋人ロクサーヌ(ラクエル・アレッシ)を置き去りに一人去ってしまう。
そして13年後。
不死身のスタントマンとして絶大な人気を誇っていたジョニー(ニコラス・ケイジ)は、テレビリポーターとなったロクサーヌ(エヴァ・メンデス)と再会する。
しかし時同じくして、「サン・ヴェンガンサの契約書」を狙ってメフィストの息子ブラックハート(ウェス・ベントリー)が地上に姿を現し…。
キャストで戯言
主演はまだ毛量多め、顔もシュッと細いニコラス・ケイジ。
彼が主演だからこそ本作を鑑賞した…という方も多いようですが、個人的には
ニコラスじゃないほうが良くない?
ってのが本音。
なにやらアメコミ大好きなニコラスが熱望しての起用だったそうですが、ぶっちゃけゴーストライダーの雰囲気に彼は似合わん気が。ライアン・ゴズリングとかピッタリだと思うんですけどね。2007年ではちと若いか?
そしてヒロインはエヴァ・メンデス。となると、やはり主演はライアン・ゴズリングで良かったのでは…(二人は2016年に結婚)。
さらに彼ら以外もヨダレのでるキャスティングになっており、戯言を語り始めたらキリがないほど。
メフィスト役のピーター・フォンダはあの名作『イージー・ライダー』のワイアット。後ほどバイクの項で触れますが、彼が乗っていたバイクが今回ニコラスが乗るバイクのモチーフとなっております。
その息子ブラックハートはウェス・ベントリー。顔つきがアレなので怪しい役が多いものの、いつも最後は残念なことになる人ですな。彼の活躍が見たいならば『映画/P2』がおすすめ。
映画開始10分で死ぬチョイ役ではあるものの、ジョニーの父親バートンを演じているのはブレット・カレン。名前を聞いてもピンとこない人が多いかもしれませんが、『映画/ジョーカー』でトーマス・ウェイン役だった人ですぞ。
そしてやはり最後のシメはこの人。
先代ゴーストライダー、カーター・スレイドであり、墓守ケアテイカーを演じるは往年の名俳優サム・エリオット。
あまりにもカッコ良すぎて完全にニコラス・ケイジが食われてしまっている気が…。
ちなみに彼は最近、ヒトラーを殺してその後ビックフットを殺したようです。
バイク(ハーレー)で戯言
ゴーストライダーと言えば避けて通れないネタが『バイク』
作中でジョニーが駆るハーレーダビッドソンはバイク映画の金字塔『イージーライダー』でワイアットが乗っていた車両を彷彿とさせるカスタムになっており、バイク&映画ファンならば大興奮要素となっているわけですな。
ベース車両は1950年代~1960年代のハーレーダビッドソンで、いわゆる『チョッパー』と呼ばれるカスタムスタイル。
(一般的には1965年モデルのパンヘッドがベースと言われているが、撮影用の車両は若干異なるものが3台存在していたとのこと(諸説あり))
そしてこちらがゴーストライダーでジョニーが乗っているバイク。
あまりあてにならないWikipediaでは『ワイアットの愛車の精巧なレプリカである』などと得意げに書かれていますが、多少バイクに詳しい人間が見れば違いは明白。
ワイアットモデルの大事なポイント『マスタングのものを流用した燃料タンク』と『キング&クイーンシート』は別モノですし、特徴的な『ドッグボーンライザー』は単なるライザーポストに。さらにフロントブレーキまでついています(しかもディスク…泣)。
どこをどう見ても『精巧なレプリカ』などと呼べるレベルではなく、あくまでオマージュというわけです。
適当なあらすじ
ぶっちゃけこの映画の魅力は
ゴーストライダー、かっこいい
が8割。
ストーリーはあるものの、基本全てが『ゴーストライダー、かっこいい』のために作られているようなもので、頭からっぽで鑑賞しても問題なし。
もはやあらすじも、
ゴーストライダーあらすじ
ジョニーはメフィストにゴーストライダーにされてしまいました。
顔がボーボー燃えて骨になり、声にもエフェクトかけられて「これ、ニコラス・ケイジの意味あるか?」と疑問に思ってるうちに、バビューンとカッ飛んであたり一面焼け野原。
イケオジも馬に乗って加わり、デスホースとデスバイクの並走という中二男子ハァハァな展開を楽しんでいたら残り時間は20分。尺の関係上、悪役にはさらっと死んでもらいました。
終わり。
…でいいじゃないですか。
人によっては悪魔に関する設定の奥深さなども楽しめるでしょうが、この映画にそんなお堅い考察を求めるくらいなら違う作品を見たほうが有益かと。
「あーカッコ良かった」で終わらせ、フィギュアでも買ってにやにやしておくのが良いと思いますよ。
超個人的な戯言感想
この映画は公開直後に1回鑑賞、そして今回(2021年)改めての鑑賞でしたが・・・
さすがに15年も前の作品ということもあり、ノリやVFXはややチープ。ところにより昭和の特撮映画を見せられているような気分になるものの、全体的にはしっかりエンターテイメントとしてまとまっているかと。
さすがは興行収入2億ドル超え…ということですな。
残念ながらわたしゃゴーストライダーを「カッコイイ!」とは思えないため、そのへんは意外とシレーッとした気分で見ていましたが、とりあえず豪華な俳優陣を見ているだけで満足の1本でございました。
しかし続編の『ゴーストライダー2』は…(涙)