【当ページには広告が含まれています】

今回は暴力描写でR18指定の『映画/P2』でネタバレ含む戯言・・・というかほぼ全編戯言ですな。

苦手な人にはちょっとキツめなグロシーンも含むこの作品、なにやら『実話を元に作られた』という噂があるのですが果たしてその真偽は・・・。

しかし相変わらず他の批評サイトとは一線を画すような事ばかり。いたって平常運転です。

P2


2007年 アメリカ

主なキャスト:

レイチェル・ニコルズ
ウェス・ベントリー

監督:フランク・カルフン
脚本:アレクサンドル・アジャ、グレゴリー・ルヴァスール

ネタバレ無しのあらすじ

クリスマスイブの夜。

オフィスで残業をしていたアンジェラ(レイチェル・ニコルズ)は、ようやく仕事を終えて地下二階にある駐車場(P2)へ。

しかしなぜか車のエンジンがかからない。

駐車場警備員のトム(ウェス・ベントリー)がどうにかしようとしてくれるが、早く家族の元へ向かいたいアンジェラは「もうタクシーで帰るからいいわー」の決断。ところがどっこい、やっと到着したタクシーにも乗る事ができず「なんなのよーもう・・・って、オフィスの明かりまで消えるんかーい!」

泣きっ面に蜂なアンジェラは再び「P2」へと向かうのだが・・・

・・といった内容の作品。

変人に語らせてはいけない作品

またヤバいのを持ってきてしまいました。

この手の『ちょっと頭イッてる犯人』が出てくる作品ってのは、たいてい「こいつ頭がおかしい」とか「怖い。キモい」といった感想ばかり。

決して「犯人に共感できるわぁ~」という意見はない。

しかし変人仲間の私としては「その気持ち・・・痛いほどわかるぞっ!!」と、そっち目線。

おそらく100人中108人は否定してくるであろう、犯人擁護目線での感想になってしまうのですよ。

くれぐれもSNS等で「こんな事書いてた人いるんだけど、絶対頭おかしいよね」みたいな事を書き込まないようお願い申し上げます。

感じ方は人それぞれ。価値観も人それぞれなのですよ。

本当に実話?

「実話を元に作られた」という触れ込みの「P2」ですが、その点に関してちと調べてみました。

なにやら脚本を書いたアレクサンドル・アジャ曰く、「パリで実際に起こった女性の恐怖体験を新聞で読んで、そこからヒントを得て書いた」との事。

たしかに実話が脚本の「もと」にはなっていますが、特定の事件を再現しているような作品ではないようです。

しかもその女性に取材をしたならばまだしも、「新聞で読んだだけ」という緩さ(笑)。

実在の事件はあくまでアイデアのもと。ストーリーの大半は創作という事ですな。

というか『実話ベース』の映画の多くはそんなんだったりしますけど。

トム擁護団体を設立

さてさて。

本作は捕えられたアンジェラが目を覚ましてからが本番。

サンタの衣装に身を包み、テーブルも飾り付け、満面の笑みのトム(アレな警備員)が登場してからです。

いやー、準備している最中、彼はワクワクが止まらなかった事でしょう。その姿を想像するだけでほっこりした気分になってきますな。

しかしその後に展開する二人の会話がまるで嚙み合わない…。

トムが「食事冷めてないかな」「あ、ワイン飲むよね?」と一生懸命に気遣っているのに、アンジェラはまるで聞いちゃいない。

やれ「何が望みなの!?」だの・・・「家族が待っているから!」だの・・・・。

いやいや、わかりますよ。さすがに変人の私と言えども、彼女の気持ちもわかります。まったくもって正常な反応でしょう。

しかし「アンジェラは喜んでくれるかな?」「今夜は素敵なイブにしたいな…」と(身勝手な考えで)飾り付けをしていたトムの気持ちにキュンキュンしてしまうあまり、

このおっぱい女!ちゃんと話を聞けよ!!

…と叫びたい衝動に。

まずは彼女と二人で過ごす時間を作ろう(どんな手段を使ってでも)。もしかしたら怒るかもしれないし、困るかもしれないけど、一緒に食事をしてリラックスしながら打ち解けていけば良いじゃないか。きっかけが最悪でも、そこから良い方向に発展させていけば良いじゃないか・・・そういう考えなのでしょう。わかります、わかりますとも。

ええ、完全に間違っていますけど。

だからこそ、アンジェラが言ってくる事は全て「まぁそれは置いといて・・」なんですよね。それもわかりますとも。

非常に自己中心的な考え方で人として正しいとも思いませんし、それで相手が納得するはずがないでしょう。もちろん『意中の女性を誘うやり方』としては最悪なのは言わずもがな。

勘違いの気持ち悪いストーカー野郎なのは間違いないのですが・・・どうも彼に共感できる部分が多々あり、最後の最後まで嫌いになれませんでした。というか友達になりたいくらいですな。

最大の見どころ

作品としてはB級ですので、やはりツッコみポイントは山盛り。不自然なご都合主義の展開も山盛り。

しかし、そんな事を全て許せるパワーがこの作品にはあるのです。

それは全て

レイチェル・ニコルズの胸の谷間

のおかげでしょう。

エレベーターってそんなに水溜まるものなの?おかしくない?と疑問を感じても・・・

レイチェル・ニコルズの胸の谷間

を見れば「まぁいいか。映画だし」とおおらかな心になれます。

犬が可哀そうな事になってしまい、「動物に罪はないだろう!」と憤りを感じても・・・

レイチェル・ニコルズの胸の谷間

を見れば猛った心は静まります。

ワンちゃんも天国で幸せに過ごしている事でしょう。

上司が車で潰され、お腹から何がが出ちゃってるグロシーンに衝撃を受けても・・・

レイチェル・ニコルズの胸の谷間

を見ればほっこり幸せ気分になれます。

なんならホルモン焼き定食が食べたくなります。

こんなに何度も何度も

レイチェル・ニコルズの胸の谷間

を連発していたせいで、キーボードで『レイ』まで打っただけで『レイチェル・ニコルズの胸の谷間』まで予測変換してくれるようになりました。

便利ですね、文明の利器って。

超個人的な戯言感想

残念な事にというか、当たり前にというか・・・やはりトムの想いは彼女に届く事はなく、悲しい結末となるこの『P2』

ノーマル目線ならスッキリかもしれませんが、私にとっちゃ悲劇ですよもう。

しかし中盤までは不気味な魅力を発揮していた彼が、後半は安っぽい悪人キャラになってしまっていたのは残念ですなぁ。

さらに終盤はレイチェル・ニコルズも血やらなにやらで汚れまくりで、

レイチェル・ニコルズの胸の谷間

も堪能できない状態になっており、どこに救いを求めて良いかもわからず。

それにしてもトム役のウェス・ベントリーは良い顔をしますな。もう素が何か企んでいる顔ですもの。

アマンダ・サイフリッドと共演した『映画/ファインド・アウト』では、この「顔」だけ目当てのような実に悲しい使われ方をしていましたけど。

「ファインド・アウト」下手な伏線、アマンダを愛でるだけの映画…

バキッとした容姿で人気も高い女優、アマンダ・サイフリッド(セイフライド)主演の「映画/ファインド・アウト」ですが・・・正直、全然ダメでした。クソ映画ギリギリ。 …

なにはともあれ、この『映画/P2』

安っぽいサスペンス映画としても楽しめますし、トムに共感できるような変人にもオススメ。個人的にはかなり好きな1本です。

そして何より

レイチェル・ニコルズの胸の谷間

を堪能したいならば必見ですぞ。

え?「胸の谷間は堪能したいが、レイチェル・ニコルズは好きじゃない」ですって?なんともワガママなボーイですなぁ。じゃあエリザベス・オルセンはいかがですか?

彼女の胸の谷間とぶるぶるんを堪能できる映画はこちらです。ただし映画としてはちょっとアレですけど。

『サイレント・ハウス』ワンカットおっぱいミステリー映画でネタバレ

注)当記事は『映画/サイレント・ハウス』のネタバレ・結末を含みます。未鑑賞の方はご注意下さい。 これまた作品内容とは関係ない話になりそうな1本を持ってきてしまい…