今回は私としては非常に珍しいチョイス。『映画/GODZILLA ゴジラ』なんて引っ張り出してきてみました。ローランド・エメリッヒ監督の貧弱ゴジラ(1998年)ではなく、ギャレス・エドワーズ監督の2014年版・着ぐるみ感抜群のもこもこゴジラのほうです。
最初に申し上げておきますが、私はゴジラ好きでも怪獣好きでもありません。それゆえに非常に薄っぺらい感想にしかなりませんので、ファンの方はご注意下さい。
GODZILLA ゴジラ
2014年 アメリカ
主なキャスト:
アーロン・テイラー=ジョンソン
エリザベス・オルセン
渡辺謙
ブライアン・クランストン
監督:ギャレス・エドワーズ
脚本:マックス・ボレンスタイン、フランク・ダラボン、デヴィッド・キャラハム、ドリュー・ピアース
ネタバレ無しのあらすじ
1999年・フィリピンの採掘場で崩落事故が発生。調査に訪れた芹沢博士(渡辺謙)は超巨大な恐竜のような化石を発見する。そしてそこには別種の生物の繭のようなものが2つあり、1つはすでに巨大な何かが這い出た状態となっていた…。
それから15年後。
アメリカ海軍爆弾処理班のフォード大尉(アーロン・テイラー=ジョンソン)は父のジョー(ブライアン・クランストン)が日本で逮捕されたとの知らせを受け、身元引受人して日本へ。
ところが、かなり途中を端折って書いても、ゴジラが出てくるまでかなりの文章になってしまう展開。
なにせ最初に出てくる怪獣はゴジラではなくMUTO(ムートー)。そして物語の大半がMUTO(ムートー)。
肝心のゴジラは後半になってからやっとまともに登場。
・・・といった内容の作品。
キャストで戯言
なぜ私がこんな映画(失礼)を選んだかって、それはもうこの二人が見たいがため。ただそれだけです。
まず一人目はアーロン・テイラー=ジョンソン。
『映画/キック・アス』ではヘタレ+勇気という素晴らしい演技を見せてくれた彼も、徐々にキャラが変わって演技の幅が広がり…アウトローな役柄までこなす逞しい俳優になりました。
そして二人目はエリザベス・オルセン。
もう私の中では押しも押されもせぬ、大好き女優です。いえ、決しておっぱいだけに惹かれているわけではありません。
ところが…
残念なことに本作では二人とも全く魅力を発揮できておらず、もはや無駄遣いといった感じが…。
アーロン・テイラー=ジョンソンは個性の薄いソフトマッチョでしかありませんし、エリザベス・オルセンはそもそもの出番が少なく、たまに出てきては電話をかけたりアーロンとちゅっちゅするだけ。彼女である必要性が感じられません…。
今回は戯言のみだよ!
国内外ともに評価の高い作品
ゴジラ愛のない私の評価なんてアテになりませんので、世間の評価をちょっと覗いてみると…
アメリカの映画批評サイトRotten tomatoesでは74%となかなかの高評価。映画監督であるジョー・ダンテもゴジラ映画の最高傑作であると絶賛しています。
日本でも高い評価を得ており、歴代ゴジラ映画を手掛けた複数の製作者からの賛辞が連発していたようです。これの前のハリウッドゴジラ(1996年/ローランド・エメリッヒ監督作品)は酷評が多かったのに…。
という事で、この『映画/GODZILLA ゴジラ』は面白い映画です。素晴らしい映画です。ゴジラ好きも認める映画です。それが一般的な感覚のようです。
…と、しっかり念を押しましたからね。
で、私の個人的な感想は…
もうヒドすぎる。つまらなすぎる。なんだこれ。邦画見させられてる気分だよ。…そんな感じでした。
表現も演出もカメラワークも展開も、とにかく日本臭い。邦画独特のイモ臭い雰囲気がプンプン。これなら日本国内の製作陣が高評価するのもわかります。
1996年ハリウッドゴジラがあちら風味で作られていたため、「ゴジラはこんなんじゃないやい!」と憤慨したファンとしては「これぞゴジラだよ!!」と感じるのもとてもわかります。
しかしゴジラに特に愛着もなく、邦画はどれを見ても面白いと思えない私としては…ただのつまらない映画でしかありませんでした。3回ほど寝そうになりました。
おそらくアーロン・テイラー=ジョンソンとエリザベス・オルセンが出演していなかったら、最後まで鑑賞できなかったと思います…。
口に合いませんでした…
多くの人が高評価している作品をダメ呼ばわりすると、そりゃもうひどい目にあう時代になりました。
自分と違う見解を理解できない…ってのはわかります。私も大好きで面白いと思っている映画に対して「寝そうになった」とか書いている人を見ると「え!?なんで!?この映画のドコが寝そうになるの!?」と全く理解できませんから。
しかし「理解できない」だけで「おかしい!」と否定する気はございません。人の好みってそういうモノです。
世の中の全員が同じ感性と嗜好だったら、合コンの時に大変じゃないですか。まぁ全員の狙いが偏る事は多々ありますけど…。
いえ、何が言いたいかというと「私の感想が理解してもらえないのは重々承知していますが、ムキになって否定されても困るのでやめて下さい」という懇願です(笑)
ちなみに私が生まれて初めて映画館で見た映画は『ゴジラvsビオランテ』ですよ。だからなんだ、と言われればそれまでですけど…。