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今回はかなり古い作品、『映画/ヤングガン』を。だいぶ昔にレンタルで何度も借りて鑑賞していましたが、30年以上経った今観ても古臭さを感じさせない…いや、ちょっぴり感じますか。

当時かなり好きだった作品という事もあり、平等な目で感想を述べるのが難しい1本です。

なおウィリアム、後のビリー・ザ・キッドは前半『ウィリアム』と呼ばれているものの…混乱を避けるためか字幕などでは序盤から『ビリー』で統一されています。当記事ではあらすじ部のみ『ウィリアム』を使用しますが、後の本文では『ビリー』と表記します。

ヤングガン

1988年 アメリカ

主なキャスト:

エミリオ・エステべス
キーファー・サザーランド
ルー・ダイアモンド・フィリップス
チャーリー・シーン
ケイシー・シーマツコ
ダーモット・マローニー
テレンス・スタンプ
テリー・オクィン
トム・クルーズ(カメオ出演)

監督:クリストファー・ケイン
脚本:ジョン・フスコ

ネタバレ無しのあらすじ

1878年ニューメキシコ州。

牧場を経営するジョン・タンストール(テレンス・スタンプ)は、行き場のない若者たちを自警団として雇いつつ、読み書きを教えるなど愛情を持って面倒を見ていた。

ある日、町を訪れたジョンは追われている若者と出会い、自分たちのもとへと招き入れる。この若者こそが後のビリー・ザ・キッドとなるウィリアム・H・ボニー(エミリオ・エステベス)だった。

牧場で働きつつ、仲間たちと少しづつ打ち解けていくウィリアム。しかし敵対する牧場主マーフィ一味の手により、ジョンは殺害されてしまう。

恩師の無念を晴らすため、臨時保安官としてマーフィ一味を捕えようとする若者たちだが、ウィリアムの暴走により逆に賞金首に…

・・・といった内容の作品。

キャストで戯言

私が初めてこの作品を観た頃は俳優なんてロクに知らず。知っているのはチャーリー・シーンのみ。

当時はキーファー・サザーランドすら知りませんでした…。

しかし長い事映画漬けの人生を送り、アレとかコレとかを知ってから観てみると…なかなか面白いキャスティングだったんですねぇ。

主演のエミリオ・エステベス。彼はチャーリー・シーンの兄なので、兄弟で共演していたわけですな(チャーリー・シーンの本名はカルロス・エステベス)。

そして今回の鑑賞で最も驚いたのが弁護士アレックス。帽子を被っている間は全く気付かなかったのですが、後半ヨレヨレになって帽子脱いだら…あらら、そんな寂しい頭だったのね。…ん?どこかで見た事ある気が…。

・・・・ロック!?

『ドラマ/LOST』シリーズのロックですよ!テリー・オクィンですよ!いやー、衝撃。それにしてもハゲになったら気付くって…(笑)

そしてカメオ出演でトム・クルーズが紛れ込んでいるそうなのですが…。「これか?」という人はいたものの、絶対コレだ!と断定はできませんでした。知っている方いたらどのシーンに出演しているのか教えて下さい。

ビリー・ザ・キッド

カウボーイ

西部劇においては伝説的人物とも言えるビリー・ザ・キッド。

ちょっと彼の生涯をまとめてみました。

  • 1859年生まれ。誕生月日は諸説あり。
  • 誕生名はウィリアム・ヘンリー・マッカーティー・ジュニア。母の再婚によりヘンリー・アントリムという名に変わり、その後アウトローとして生きるうえで様々な偽名を使った後、最終的にウィリアム・H・ボニーと名乗る(墓碑名もこれ)
  • 12歳の時に母親を侮辱した男を殺してアウトロー生活を送るようになり、生涯21名を殺害。ただしメキシコ人とネイティブアメリカンは数えられていない。(最初の殺人・放浪を始める時期・殺した人数に関しては諸説あり)
  • ニューメキシコ州リンカーン群でジョン・タンストールの用心棒となるが、商売敵との縄張り争いが拡大し『リンカーン群戦争』と呼ばれる騒動に発展。『映画/ヤングガン』はこの騒動の話。
  • 1880年、保安官パット・ギャレットによって逮捕。翌年、刑務所を脱走。
  • 1881年、ニューメキシコ州フォートサムナーにてパット・ギャレットに射殺される。(作品中では「その時ビリーは丸腰だった」とされているが、これも諸説あり)

逸話に関しては真偽が定かではないものが多く含まれており、作品中でも採用されている「左利きだった」「笑いながら人を殺す」などに関しても異論がありまして…。

確実なのは「小さい男だった(身長160cm程度。残された写真から分析)」くらいで、それ以外はどれも諸説あり。その中で有力な説はあるものの、真偽のほどはわからないようです。

しかしその短くも激動の生涯は多くの作家にイマジネーションを与え、映画・小説・ドラマ・歌・詩などなど…数多くの作品が生み出されました。

今見ても胸が熱く…

さすがに30以上年前の作品ですので、随所に古臭い演出はあります。…が、個人的には「ダメだー、もう見てられない」というほどではなく。むしろオープニングなどは今見てもテンション上がります。

それなりにツッコミどころは多々ありますが、それでも惹きこまれる物語と展開にケチをつける気にはなりませんでした。

あ、1個だけどうしてもツッコミたい部分がありました。

このあたりの時代背景の作品だと、最終決戦に『ガトリング砲』が出るのがお約束なんですかね。『映画/マグニフィセント・セブン』でも悪魔の銃と呼ばれるガトリングガンが登場しましたし、るろうに剣心でも出てきましたよね…。

本作でも最終決戦で登場するわけですが、これがちょっとスタンバイ遅れちゃったのかなんなのか…チャーリーもスティーブも死亡し、ビリー達も逃げ去った後にやっとご登場。

たまたま目の前にいたアレックスに向かって乱射!って(笑)

いやいや、コレはまだビリー達が立て籠もっているいる間に撃たなきゃダメでしょうっ。あんな至近距離で丸腰の弁護士に向かって何発も…。哀れなアレックス…。ただでさえハゲてるのに…。