私は若い頃から洋画コメディというものが非常に苦手で、何が面白いのか全く理解できなかったのですが…なぜか去年あたりから面白いと感じるようになってきました。歳をとったんですかね…。
そういうわけで選んだ1本、『映画/ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲』です。
どうやらジョニー・イングリッシュシリーズの第三弾となるらしいのですが、前述のとおり去年まではコメディに全く興味が無かったため、そんなシリーズは全く知りません(笑)この作品が初見になります。
ジョニー・イングリッシュ
アナログの逆襲
2018年 イギリス
主なキャスト:
ローワン・アトキンソン
オルガ・キュリレンコ
ベン・ミラー
ジェイク・レイシー
エマ・トンプソン
アダム・ジェームズ
マイケル・ガンボン
チャールズ・ダンス
エドワード・フォックス
監督:デヴィッド・カー
脚本:ウィリアム・ディヴィス
ネタバレ無しのあらすじ
何者かによるサイバー攻撃により、イギリス秘密諜報局MI7の全エージェントの情報が漏洩。
それによりすでに引退していたエージェント、ジョニー・イングリッシュ(ローワン・アトキンソン)が呼び出される事に。
しかし時代遅れで限られたスキルしか持っていない彼にとって、犯人よりも最先端のデジタル技術こそが大きな敵だった…。
果たしてイングリッシュは国家を救う事ができるのか!?
・・・といった内容の作品。
キャストで戯言
とにかくコメディという物が好きではなかった私にとって、ローワン・アトキンソンは天敵とも言える俳優でした。
何がダメって、あの有名な『Mr.ビーン』ですよ。しっかり全編を見たことはないのですが、あの顔と下品な雰囲気が生理的にダメで…。彼に対しては嫌悪感すら抱いていました。
…が、彼も年を経て雰囲気が変わってきましたし、コメディの面白さに目覚めた今ならば彼を受け入れる事ができるのではないか、という淡い期待を持って本作を鑑賞です。
結果としては・・・「ちょいちょい気持ち悪いけど、このくらいなら見ていられる」といった程度で、しっかりと笑わせていただきました(笑)
そしてヒロイン役といった位置づけのオルガ・キュリレンコも、それはもう美人だしスタイル良いしで文句のつけようがありません。
初めて彼女を見たのは『映画/ヒットマン』でしたので、どうしてもそのイメージが強いのですが…まさかこんな映画で出会う事になるとは思いませんでした。
いったい何やらされてるんだろうね、この人(笑)
ここからネタバレを含む・・ような気もするけど、未鑑賞の方が読んでも問題ない程度だよ!!
スパイコメディ第三弾
冒頭でも書きましたが、この作品は2003年公開の『ジョニー・イングリッシュ』、そして2011年『ジョニー・イングリッシュ/気休めの報酬』に続く三作目。
パッケージの雰囲気などからも、『映画/007シリーズ』などの往年のスパイ映画を意識したパロディとなります。
ストーリーにも良い意味でベタな部分が盛りだくさんで、そっち系が好きな人ならばツボに入るであろう細かいネタが散りばめられているのもたまりません。
超個人的感想
洋画のコメディにも方向性がイロイロありますが、この作品は正統派にベタな笑いをぶち込んでくる系。
昔懐かしドリフのコントを見ているような気分です(笑)
物語序盤、IT長者のヴォルタが登場した時点で「絶対コイツが犯人だっ!!」とすぐに予想はついてしまうのですが、この映画は全く問題無し。予想通りの展開を楽しむような映画ですので、犯人捜しなんてオマケみたいなものです(笑)
個人的に最もツボったのはVRのくだり。アレには笑わせてもらいました。
なんでしょうね、この懐かしいバカバカしさ。
シュールだったり皮肉っぽかったりする笑いも好きですが、昭和生まれとしてはこの「志村ー!!後ろ、後ろー!!」みたいな笑いは安心感があります。
終わりも余韻も良し
私も常々文章を書いていて思う事なのですが、最後の締めって本当に難しいです。
コメディ映画も最後の締めの部分がなんとなく弱かったり寒かったりする事が多いのですが…この作品はラストの展開もなかなかで、しっかり笑いとツッコミに満ちた余韻を残してくれました。
もしかしたら本当に「5分に1回笑える映画」かもしれません。
ここまできたらシリーズの過去に遡って見てみたくなりますので・・・後ほど全部鑑賞してみる事にします。
ローワン・アトキンソン、侮りがたしです。