『映画/MAMA』でネタバレを含む戯言。めちゃくそ可愛い妹リリー役、イザベル・ネリッセの現在の情報もあるので幼女好きはハァハァしやがれこの野郎(もう幼女ではありませんけど)。
MAMA
2013年 スペイン・カナダ
キャスト:
ジェシカ・チャステイン
ニコライ・コスター=ワルドー
ミーガン・シャルパンティエ
イザベル・ネリッセ
ダニエル・カッシュ
ハビエル・ボテット
監督:アンディ・ムスキエティ
脚本:ニール・クロス、アンディ・ムスキエティ、バルバラ・ムスキエテ
ネタバレ無しのあらすじ
持株会社を経営するジェフリー(ニコライ・コスター=ワルドー)は、株価の暴落により共同経営者らを射殺して逃走。自宅で妻も殺害した後、娘二人を連れて雪の降る郊外へと消えていった。
それから5年。
兄と共に私財を投げうって姪二人を探すルーカス(ニコライ・コスター=ワルドー)のもとに、姪が見つかったとの報が。
喜び勇んで恋人アナベル(ジェシカ・チャステイン)と共に駆け付けたルーカスだったが、そこで目にしたのは野生化した二人の姿だった…。
キャストで戯言
主演はジェシカ・チャステイン。
そのルックスから男勝りなキャラとして多くの作品に出演中。最も有名なのは『映画/ゼロ・ダーク・サーティ』ですかな。
その恋人、姪二人を引き取る伯父役のニコライ・コスター=ワルドーは・・・まぁいいですか。兄と一人二役させられたり、早々に転落して病院送りになったり、最後はなんかやろうとしているけどロクに活躍できていなかったり。いてもいなくても変わらないような人です。
さぁ変態ペド野郎お待ちかねの姪二人。
姉ヴィクトリア役のミーガン・シャルパンティエは『映画/赤ずきん』でアマンダ・サイフリッドの幼少期を演じたりしていましたが、似てないったらありゃしない。
そして登場時はホラー、徐々に人間っぽくなっていくも蛾を食べるのはやめられない、リリーを演じるのはイザベル・ネリッセ。
現在も俳優として活動しており、あの『IT/”それ”が見えたら、終わり』(2017年リメイクのほう)にもチョイ役で出演していたりします。
本作ではめちゃくそ可愛い虫食い幼女を演じていた彼女も、今じゃ色っぽい娘さんに羽化。彼女のインスタ垢を教えますので存分にハァハァすると良いでしょう。そりゃもうムチムチでプリンプリンなセクシーショットもたくさんありますぞ。
Instagram:
イザベル・ネリッセ
…と、エロ野郎共がイザベルの写真を堪能している間にもう一人だけ。
一見完全VFXと思われている『MAMA』ですが、しっかりキャストがいるのです。ホラー映画好きならばおそらく知っているであろう彼の名はハビエル・ボテット。そう、男性。
難病マルファン症候群であることを活かし、ガリガリ系ホラーキャラで引っ張りだこの名俳優なのですぞ。
オープニングの考察と解説
さぁ今回はこの話が本題。
他のレビューサイト等を一通り眺めた方ならば見かけたであろう、
リリーはすでに死んでいる
(もしくは死者に近い存在)
という解釈。
その理由のメインがオープニングクレジットの絵であり、特に注目さているのが、
- オオカミに襲われる描写がある
- リリーが血を吐いている
の2点です。
そして最終的には『リリー=死者・ヴィクトリア=生者』であるからこそ、最後に二人の運命は分かれた…という考察ですな。
いかにもそれっぽく聞こえるため、『これこそが隠された真実だ!』と得意げに主張している方もいますが・・・私としては
そりゃ勘違いです
と言いたい。
まず『オオカミに襲われている描写』について。これはもはや論外でしょう。
たしかにリリーが獣に襲われ血を流しているような描写はありますが、そのすぐ次の絵は『倒れた二匹の獣と元気な二人』です。これは当初は野生の獣などが脅威であったが、それを克服してたくましく生きていった…という表現ではないかと。現にそこからは楽しそうに遊ぶ姿が続いていますし。
つーかそもそもね・・・
尻尾見なさいよ、どこがオオカミですか。たぶんアライグマよ、これ。
ちなみにその次の絵はコレ。
どう見ても返り討ちにしている絵ですな。
この流れで「オオカミに殺された」はおかしいでしょう。
オープニングクレジットはやや暗く、一瞬では細部まで見づらいというのも誤解を生む要因になっていると思われます。
そしてリリー死亡説の最重要証拠として挙げられている『リリーが血を吐いている』の絵。
それも明度を調整すると・・・
どうです?血を吐いていますか?違いますよね。
これは血を吐く姿ではなく、『まるで獣のように小動物の内臓を食べるリリー』であり、注目すべきはそちらではなく『それを心配そうに見つめるヴィクトリア』のほうなのです。
…気づいていましたか?ここに至るまでの間、リリーは四つ足で描かれることが多いですが、ヴィクトリアは最初からずーっと二足のままなのです。
そしてこの次のカットで涙を流すヴィクトリアがアップになり、その後は…
ヴィクトリアも四つ足になるのです。
ヴィクトリアは当初人間としての在り方を保っていたものの、獣のように暮らす妹を見て何かしらの切ない感情を抱き、その後は共に獣として生きる道を選んだ・・・という事かもしれません。
それとももっと違う意味があるのかもしれません。
なんにせよ考察すべきはこの『ヴィクトリアの涙』と『二足から四足への変化』のほうだと思うのですよ。リリーは血なんて吐いてませんから。
ちなみに私個人としては『リリーはすでに死んでいる』という解釈は「違う」と思っています。しかしそう主張する方が100%間違いだと決めつけているわけではないので、「いや、絶対にリリーは死んでいる!」というのであれはそれは個人の解釈としてありでしょう。
ただ、その理由として『オオカミに襲われている』『リリーが血を吐く描写がそれを表している』を挙げるのは間違いである、という話です。
駆け足でネタバレ戯言
…ということで、キャスト話とオープニングクレジット考察・解説でこーんなに長くなってしまい、本編に触れている時間なんてありゃしない。
本当はもっと、
『あの勢いで崖から落ちて、ずいぶん元気だなー』
『いやいや、今絶対首の骨折れたよね?』
『分析医のオッサン、赤子の遺体も持たずに何しに行った!?』
『…って、赤ちゃん投げ捨てるんかーい!』
でバカな話を垂れ流しつつ、最後の感動ネタに繋げたかったのに・・・。
超個人的な戯言感想
お子様二人は非常に可愛く、あんなに幼いのに姉妹の絆もしっかり演じられていて素晴らしい。子供なんぞ欲しくなかったアウトロー姉ちゃんが、無理しつつも頑張りながら母性に目覚めていく姿もとても良い。
しかし『ホラー』+『親子愛』+『母親としての成長』+『子供の成長』+『ダークファンタジー』と、やや詰め込みすぎで、『血の繋がりを超越した親子関係』という大事なテーマを深堀りできていないのが少々惜しい。
脚本も含めてもう少し洗練すれば、文句の付け所のない名作になったのでは…と。
まぁ全体的には十分見ごたえのある映画ですし、これはこれで良いですな。ジェシカ・チャステインもセクシーですし。