ネタバレ『映画/レディ・プレイヤー1』ガンダムと続編で戯言

俺はガンダムで行く!!…というセリフに心躍る『映画/レディ・プレイヤー1』でネタバレ戯言。日本人向けのネタも多く全体的に評価は高め。続編も決定しているとの事ですが、そちらはどうなっているのやら…。

レディ・プレイヤー1


2018年 アメリカ

キャスト:
タイ・シェリダン
オリヴィア・クック
マーク・ライランス
ベン・メンデルソーン
サイモン・ペッグ
T・J・ミラー
リナ・ウェイス
フィリップ・チャオ
森崎ウィン
ハナ・ジョン=カーメン

監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:アーネスト・クライン、ザック・ペン

ネタバレ無しのあらすじ

西暦2045年。

環境汚染や資源の枯渇により人々の暮らしは荒廃。厳しい現実から目を背けるように多くの人間が『オアシス』と呼ばれる仮想世界に没頭する暮らしを送っていた。

そのオアシスの創始者ハリデー(マーク・ライランス)が残した『隠された3つの鍵を手に入れたものは、オアシスの世界そのものを手にすることができる』という遺言を受け、多くのプレイヤーはガンター(エッグハンター)として鍵探しに奮闘。

スラムに住むウェイド・ワッツ(タイ・シェリダン)も、オアシスの世界では『パーシヴァル』の名で鍵探しに明け暮れていた。

・・・というのが基本設定。あとは映像重視でストーリーはオマケのような作品。

キャストで戯言

いやぁ初めて『レディ・プレイヤー1』というタイトルを知った時は、てっきり『Lady Player One』 だと思いこんで女性が主人公の話だと思っていましたよ。『Lady(貴婦人)』ではなく『Ready(準備)』のほうだったのですな。まったくお恥ずかしい。

そんなわけで主演は男、タイ・シェリダン

それほど馴染みのある俳優でもないので特に思い入れはありません。

そんなさえないオタク野郎よりもヒロインの話をしましょうよ。”シクサー殺し”の異名を持ち、金田のバイク(だいぶ造形は違うけど)で疾駆するアルテミスを演じているオリヴィア・クックの話を。

私が本作を鑑賞した理由は彼女が出演しているから…だったのですが、ふたを開けて見りゃ物語の約半分はギョロ目のCGキャラ。まぁこれはこれで可愛いっちゃー可愛いものの、まるでディズニー映画を観ているような気分ですなぁ…。

細かく人を選ぶ名作

米国大手批評サイトRotten tomatoesでの支持率は74%。日本国内でも比較的高い評価を得ているこの映画。

ところが賛否の差は激しく、一部の『否』派からはそりゃもうボロクソに貶されていたりするわけです。しかしこの映画の性格上それは仕方ないっちゃー仕方ない。

なにせ本作は80年代を中心とした映画・ゲーム・アニメ等のポップカルチャー的な要素を省いてしまえば『中身スッカスカ、VFX映像で押すだけのバカ映画』ですから。

壮大なVFX”だけ”で面白いと感じる事ができる人間は別として、基本は超大量に盛り込まれている他作品キャラやオマージュをどれだけツボるかにかかってくるわけです。

バックトゥザフューチャーのデロリアンやキングコングなどビギナーにも優しいネタはもとより、アイアン・ジャイアントが『映画/ターミネーター2』よろしく溶岩に沈んでいくシーンなどでも興奮できればなお良し。さらにモグワイが入っていた箱や手榴弾代わりに投げ込まれるホラーボールなど『知っているヤツいるか?』的な要素にまで食いつければテンションはダダ上がりですよ。

作品としては子供騙しの脚本にご都合主義すぎる展開という『お子様SFアクション』ではあるのですが、そこに40過ぎたマニアックなオッサン(オバサンも可)も喜ぶ要素を山盛りにしてあるというのが唯一にして最大の魅力というわけです。

いわばこの映画は全部乗せラーメンみたいなもので、アレコレ入れたせいでバランスは崩れているしラーメンとしても異端ではあるものの、頼むほうだってぶっちゃけ味なんぞ二の次。そのバカみたいな豪華さを楽しむためのものです。

超個人的な戯言感想

というわけで、謎も無けりゃどんでん返しも無い、そもそもそういう展開を期待するような映画でもない。

  • リアルじゃイモ臭いクセに仮想世界でだけイキってる若造が、
  • 5年間誰も手に入れられなかった鍵をあっさり手に入れ、
  • 周囲のプレイヤーからチヤホヤされつつ悪と戦い、
  • みごと地位と名誉と金と女を手に入れました。めでたしめでたし。

という、まるで『ニートの僕が異世界転生したらクソ強くてモテまくり』のような、努力も苦労もせず棚ボタで最強になりたい現代っ子が喜びそうなお話じゃないですか。

これで「現実世界こそ大事」なんてメッセージを送られても、なんとも複雑な気分にしかなりませんなぁ・・。

いえいえ、決して批判しているわけではありませんよ。前述したようにこの映画は『お祭り』ですから。

シャープのラジカセGF-7600を掲げて民衆を鼓舞し、メカゴジラにアイアン・ジャイアントとガンダムが挑み、その足元を春麗とトレーサーが肩を並べて走り抜ける。それだけで無限の価値があるのです。

続編は?レディ・プレイヤー2の情報

さてさて気になる続編情報。

原作の小説『ゲームウォーズ』ではすでに続編が刊行されています。その名も『レディ・プレイヤー2』、前作の結末から数日後が舞台となっており、IOI社の金庫室から禁断の先進技術が発見され、ウェイドや仲間たちに新たな危機が迫る…といった内容。

映画版のほうも公開直後から続編企画が始動しており、タイトルは同じく『レディ・プレイヤー2』、ただし原作と映画版は『1』の時点で少々内容が異なっているため、続編も小説とは異なる「映画版の続き」としての内容になるとのこと。

コロナの影響もあり企画は初期段階で、主演のタイ・シェリダンは続投に意欲的。オリヴィア・クックは年齢を理由に躊躇している…との噂です。

しかし『1』で使ったキャラを再び出してもつまらんでしょうし、続編はいろいろな意味で厳しそうですなぁ・・・。