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過去に3回観ているものの、なぜかまた引っ張り出してきた『映画/ノウイング』でネタバレやあらすじ、個人的な感想を含む戯言を。

聖書や天使やホラーや宇宙人などなど…とにかくごちゃ混ぜで「素晴らしい!」と「なんじゃそりゃ!」が共存するカオス映画のため、国内での評価も大きく分かれるようです。

私はわりとアリかな?って感じでしたけど。

ノウイング
(原題:Knowing)


2009年 アメリカ

主なキャスト:

ニコラス・ケイジ
ローズ・バーン
チャンドラー・カンタベリー
ララ・ロビンソン
ベン・メンデルソーン

監督:アレックス・プロヤス
脚本:ライン・ダグラス・ピアソン、ジュリエット・スノードン、スタイルズ・ホワイト

ネタバレ無しのあらすじ

1959年。マサチューセッツ州のとある小学校で、創立記念を祝ってタイムカプセルを埋める行事が開催された。

それは生徒たちがそれぞれ絵を書き、50年後の在校生に開けてもらおうというもの。

しかし生徒の一人であるルシンダ(ララ・ロビンソン)は絵ではなく、びっしり数字を羅列をした紙をタイムカプセルへ投じる・・・。

ー50年後ー

宇宙物理学教授のジョン(ニコラス・ケイジ)の息子、ケイレブ(チャンドラー・カンタベリー)が通う小学校で、50年前に埋められたタイムカプセルを開ける行事が開催された。

同級生たちがさまざまな絵を受け取る中、ケイレブが受け取ったのはびっしりと数字が書いてある一枚の紙。

ジョンは息子が持ち帰ってきたその紙の数字に、信じられないようなメッセージが込められている事に気づき・・・

・・・といった内容の作品。

聖書ネタは…

まず初めに。

この映画はキリスト教ならびに聖書に関する知識が無いと

ホラーっぽく見せかけて宇宙人オチで終わる、なんじゃこりゃ映画

になります。

アメリカは生活や価値観と宗教が合致しており、この手の信仰系要素もすんなりと入ってくるようですが、宗教感の狂っている日本では大抵の方がくみ取れない部分でもあります。

本来であれば、聖書の内容や考察に触れつつアレコレと解説するのが「それっぽい映画ブログ」なのでしょうが、ココは戯言三昧。知識者ぶってウンチクを垂れるよりも、低レベルな感覚でバカな事を垂れ流すワンダーランドですので…

聖書うんぬんに関する部分、今回はほぼ触れません。

あえて「単純に映画好き」という視点から書きたいと思います。あーだこーだと屁理屈をこねくりまわして小難しい話がしたい方は、そういう面倒くさい人が書いているブログへ旅立ちましょう。さぁ今すぐに!

キャストで戯言

特別好きでもないクセに、なぜかかなりの本数を観てしまっているニコラス・ケイジ

おそらく私が「最も多くの出演作を観た俳優」はニコラス・ケイジになってしまうと思います。不本意ながら。

彼の定番パターンの「突然キレる!無駄に吠える!周囲に配慮せず暴れる!」は本作でも変わらず。今回はわりと早い段階でキレますな(笑)

そしてヒロイン的な位置づけにローズ・バーン

出演作も多く人気もありそうなのですが、個人的にはちと苦手。ルックスは悪くないと思うのですが、どうも表情が悪いというか…常に不満顔なのが好きになれず。

それにしてもローズ・バーンと娘アビー役のララ・ロビンソンは雰囲気似てますなぁ。

なお母親(アビーの祖母)であるルシンダの幼少期もララ・ロビンソンが演じており、写真立てにあった写真では、幼い頃のローズ・バーンはララ・ロビンソンで、母ルシンダはローズ・バーンになっています(わけわからん)。

ニコラスの息子、ケイレブ役のチャンドラー・カンタベリー『映画/アフターライフ』のサイコっぽい役柄の印象が強すぎて、出てくるだけで不気味…。


ここからネタバレを含むよ!!

迫力のVFX

この映画が公開されたのは2009年。今から10年も前になるのですね・・。

とにかくこの映画で最も力が入っていると言っても良い飛行機墜落シーン。迫ってくる旅客機が車をなぎ倒しなが墜落し大爆発。それを追うジョン、逃げ惑う乗客。あちこちで爆発が起こり、炎に包まれる人…。

約2分をワンカットで表現しているため非常に迫力があり「あれ?あまりにも生き残った乗客多すぎない?」という疑問もなかったことにできるほど。

そしてそれに匹敵する迫力を持つ地下鉄脱線シーン

もう二度と地下鉄を利用したくなくなるほど強烈な映像ですな。

今ではこの手の『VFXを駆使した大迫力の災害シーン』も食傷気味になってきましたが、当時はまだインパクト抜群。そりゃもうビビッたものです。

変な視点で映画を楽しむ

さぁそろそろ映画で戯言三昧の本領発揮ですよ。

聖書?考察?奥深さ?そんなのは素人のクセに評論家きどりの映画ブロガーにお任せすりゃ良い話。

私はそれよりも尻とバカな事が気になって仕方がない性分ですから。

マニアックな父親

1959年時のルシンダはそれはもうヤバいくらいの不思議ちゃん。もはや不思議を通り越し、現代であれば病院直行の頭イッている子ですな。

そして50年後。彼女はすでに他界していますが、娘であるダイアナの話では「囁く声が聞こえる」と言っていたり、しつこく娘が死ぬ日を教えてきたりと『相変わらず入院スレスレのキテる人』です。

おそらく子供の頃から死ぬまで、ずーっとその調子だったのでしょう。

…よく結婚できたねあんた。

顔も名前も出てこない「父親」ですが、このサイコ女と結婚して子供まで作るなんて、かなりのツワモノですなぁ。アレですかね、明らかに頭おかしい女だけど「自分が支えてやろう」とか思ったんですかね、だとしたら立派ですな。…まぁ最後は投げ出しちゃったみたいだけど。

もしくは私のように「サイコな女性にたまらなく興奮する変態」だったのでしょうか。

だとしたら、かなりマニアックな性癖を持った父親だったのでしょう。たぶん友達になれそうです。

ガス欠で止まる天使

あの白い髪の人達に関しては、聖書目線で行けば天使や神SF目線だけで見れば宇宙人となりますので・・・どう表現しましょう。とりあえず天使としておきます。

物語も終盤、ジョンを置き去りにして二人の子供を乗せて走るダイアナは、給油するためガソリンスタンドに。

アメリカのGSは基本前払い(田舎の地域は後払いも)ですので、まずはお金を支払いに行くダイアナ。するとテレビでヤバい感じの放送が流れたり、ジョンにケイレブが電話したり・・・・そうこうしているうちに天使に車をかっぱらわれてしまったじゃないですか。

あれ?あれれ?

おい天使!その車、まだガソリン入れてないぞ!!(笑)

余裕をもって満タンにしておこうと立ち寄ったのであれば良いのですが、もうギリギリのガス欠寸前!という状況だったのであれば、そう遠くない場所でエンストしている天使が見れるところでしたなぁ。

だからといって天使がセルフで給油しているシーンなんて見たくもないですけど。

選ばれたのは2人だけではない

これは変なネタというわけではなく、わりと普通に疑問だったり勘違いされたりしている部分ですが・・。

地球人として選ばれたのは、ケイレブとアビーだけではありません。

彼らを乗せて飛び去る箱舟(宇宙船)の周りに、同様に飛び去っていく船が多数ありました。そして最後にエデンの園(別の惑星)でも多数の船が見られます。

つまり地球のあっちこっちから、選ばれた者が複数いるわけですね。

「おいおい、二人だけじゃ確実に繁殖するとは言えないだろ?そして近親交配で危なくね?」と思いましたが、そのへんは天使もしっかり考えてくれていたようです。

となると、ケイレブとアビーが結ばれるとは限らないんですよね…。

どっか他の国から来た「選ばれし者」とくっついちゃう事もあるわけで。

大人になったアビーが屈強な黒人男性に走ったり、ケイレブがロシア美人にメロメロになる可能性もあるわけですな。

個人的な戯言感想

もうちょっとバカなネタを追いたかったのですが、あまりやると怒られるのでこのくらいで。

世間では辛口な評価が多いこの『映画/ノウイング』ですが、私個人としてはそれなりに高評価だったり。

決定論vsランダム理論のくだりも興味深かったですし、それが映画の重要なポイントとなっているのもなかなか面白い。

初見時はまさか聖書系の話だとは思わなかったので、ホラー・・・なのか?と思ったり、SF・・・か?と思ったり、ごちゃごちゃな感じはしましたが、それがあったからこそ印象に残る作品だったのでしょう。

普通にリアル路線の終末系映画だけで終わらせていたら、ありきたりな映画になっていた気もします。

最後に全く救いは無く「全人類!なすすべなく絶滅!」というのはなかなかインパクトありましたけど(笑)