映画『マーターズ』(2015年リメイク版)でネタバレ戯言

色々な意味で「胸糞映画の極み」と称される2008年フランス・カナダ合作の『映画/マーターズ』。それを初心者向けに易しくしたのがコチラ、ハリウッドリメイク版『映画/マーターズ』になります。ええ、タイトル同じですな。ネタバレを含むのでご注意を。

マーターズ


2015年 アメリカ

主なキャスト:
トローヤン・ベリサリオ
ベイリー・ノーブル
ケイト・バートン
ケイリントン・カーマイケル
エヴァー・プリシュクルニク
エリス・コール

監督:マイケル・ゴーツ、ケヴィン・ゴーツ
脚本:マーク・L・スミス

ネタバレ無しのあらすじ

何者かにより監禁・拷問を受け、どうにか逃げ出すことができたリュシー(エヴァー・プリシュクルニク)。

養護施設へと引き取られた後も「モンスター」が襲ってくる!と訴え続けるリュシーだが、アンナ(エリス・コール)という友達ができた事で僅かな安らぎを得る。

そして約10年の時が過ぎ…

成長したリュシー(トローヤン・ベリサリオ)は恐ろしい行為に手を染めてしまい、アンナ(ベイリー・ノーブル)を呼び出すのだが…

・・・といった滑り出しの作品。

注)予告編は少々見せすぎなので、鑑賞予定のある方は見ないほうが衝撃アップで楽しめるかと思います

リメイクで戯言

ハリウッドリメイク…ハリウッドリメイクですか…。

どうも個人的には『ハリウッドリメイク=軽くて浅くなる』という印象が強く、良く言えば「エンターテイメント性が増す」とも言えるものの、やはり本家の良さを殺す作品が多いかと。

ハリウッドリメイクのほうが素晴らしかった!…という作品ってありますか?私はすぐにパッと思いつきません。ハリウッドリメイクはヒドい出来だった!…という作品ならいくらでも思いつくんですけどねぇ。

…というわけで、この映画も本家フランス作品を『ゆるーく』『わかりやすく』『ライト』に作り変えたといっても良い出来栄え。ざっくり言えば台無しにしているわけです(笑)

ダルい展開

まずは幼少期。友達になるアンナはとても可愛らしいのに、リュシーは可愛くない(笑)

しかしこういった「幼少期→成長後」となる作品の場合、美人とブサイクが逆転したりするのはお約束。

本作もしっかりその定石通り、リュシーはしっかり美人に成長して主演を張れるレベルに羽化しました。そしてアンナは…時の流れって残酷なのね…。

ちなみに幼少期アンナを演じたエリス・コールは、成長後もそりゃもう鬼クソ可愛い女性になっていますよ。

…と、あまり女性のルックスの事を書くと面倒くさい事になるのでこれくらいに。映画内容に話を戻しましょう。

とりあえず『幸せそうな一家の元にリュシーが現れ、いきなりズドーン!!…からの子供まで皆殺し!』はインパクト大。つかみはバッチリです。

しかしここからがダルくて長い。

『果たして殺された住人はリュシーを監禁した犯人だったのか?』『リュシーを襲うモンスターの正体は?』を引っ張ったまま、ダラダラと代わり映えしない展開で尺を稼ぐ稼ぐ。

やっとのことで謎の地下室を発見するも、そこからがこれまたダルい。

本家のエゲつなさの半分も感じられないモヤーッとした拷問を短時間披露するだけで、あとは『なぜこんな事をしているのか』『拷問によって何を得られるのか』『マーターズとは』を懇切丁寧に説明してくれます。これは本家にはなかった優しさですが、この映画はそこをダラダラと説明したら魅力半減。すなわち余計なお世話。

うわー、このオバちゃんたち頭おかしいよー!!…と感じはするものの、本家にあった狂信的な不気味さも感じられず。うーむ。

ストーリーはちょっとアレンジ加えられており、やはりこちらのほうがエンターテイメント的な作品に仕上がっている気がします。ラストに寄り添う二人(ダブル白目)なんて、女性が見たらグッときそうな雰囲気じゃないですか。

私はオスなので「はぁ…そうですか。はいはい」ってなもんでしたけど。

超個人的な戯言感想

とうわけで今回は切り上げです。え、早い?

だって書くことないんですもの。グロとしては中途半端(生皮剥ぎはあるよ!)、拷問シーンもソフトすぎる(執拗に電流は流すよ!)、謎の組織も安っぽい、最後はなんか綺麗な感じで仕上げ…ときてるんですもの。こんなのマーターズじゃないやい。

別に『エグい拷問を延々と続けて、精神崩壊するところまで描き出してこそだろう!!』と言っているわけではないんです。心の中で思ってはいますけど。

ただ単純に、映画として面白くない。リメイクだという事を差し引いてコレ単体で評価したとしても…やはり面白くない。

これを見るくらいならば本家を見ることをオススメします。ただし、ノーマルさんにはかなりハードルが高い作品ですので覚悟はしておいて下さい。しかし単に「グロい胸糞映画」ではなく、非常に奥深い哲学的な作品ですよ。