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幸せな一家、新しい我が家、しかし隣人はキッチーなヤツだった!…の『映画/ネイバー・イン・ザ・ウインドウ』でネタバレの戯言。

映画的な演出控え目でリアル寄りの内容ですが、ぶっちゃけこれを映画で見る必要ある?と思ったり。。。

ネイバー・イン・ザ・ウインドウ


2020年 アメリカ

キャスト:
ジェイミー=リン・シグラー
ジェフ・グスタフソン
ジェン・ライオン
カーメル・アミット

監督:ミンハジ・フーダ
脚本:カレン・スティルマン

あらすじ

仲の良い夫婦と一人息子で幸せなモーガン一家は新しい家へお引越し。

隣人もみな優しくて良かったわー・・・と思ったのも束の間、庭を接した裏に住むリサ(ジェン・ライオン)はそりゃもう面倒くせぇお隣さんだった!

・・・という流れで、レディースコミック級のくだらない内容が延々続く作品。

注!)予告編動画は外国語版

リアル系・隣人トラブル映画

人生にトラブルは付き物ですが、その中でもかなり厄介なのが隣人トラブル

私も幼少期から引っ越しが多い人生なので、いろんなご近所さんを見てきましたが・・・ぶっちゃけマトモで信頼できる人のほうが少ないのではないかと。いったいどうなってんだ世の中は。

この『映画/ネイバー・イン・ザ・ウインドウ』も、『ある意味どうかしているほど善人』のカレンが『普通にどうかしているオバサン』リサからわけのわからん嫌がらせや迷惑行為を受けるというもの。

虚言癖・被害妄想・自意識過剰、と三拍子そろった面倒くさいオバサンですが、程度の差はあれ普通に多いですな、こういう人。

ありもしない不幸体験を並べて相手の気を引こうとし、過剰に親しくなりたがり、受け入れられたと思うと調子に乗り、ちょっと拒絶されると途端に攻撃的になる。そして後は何を言っても無駄。理解すらできない。

とにかく”実際にありえそうな話“なのですよ。そこが本作の売りかと。

だからこそ冒頭にわざわざ『これはあくまでフィクションです』の注意を入れたのでしょうな。『これは実話です』ならよく見ますが、わざわざフィクションである事を強調するというのも珍しいですし。

しかしねぇ・・・そこがまた個人的には逆効果だったり。

隣人にもっと猟奇的な異常性などがあれば「コイツやべぇサイコ女だ!ひゃっほう!!」と盛り上がれたであろうに、じとーっと湿っぽい生々しさでレベルの低い嫌がらせが続き、最後も「あー、結局こうなるよね、現実的に」な結末で終了。

・・・・これ、何が面白いですのん?こんなどうでも良い話、わざわざ映画で見たい?

そういえばレディースコミックで『嫁姑のドロドロ』とか『ママ友トラブルのグダグダ』とか、そういうのたくさんあるじゃないですか。なんで女性ってそういう性格の悪い話が大好きなのか、ずーっと疑問なのですよ。

他人の不幸話や人間性の悪い話を覗き見て、何が面白いんですの?

本作もそういう気分の悪さがあるなー・・・と思ったら、案の定脚本は女性でした。アメリカもそういう内容のレディースコミックとかあるんかな。

わたしゃ別に女性を蔑視してはいませんが、旦那の悪口とか友人の陰口とか、妬みとか陰湿な嫌がらせとか、そういうのを好む性質だけは大嫌い。もちろん男でもそういうヤツはいますけどね。

とういわけで、本作も肌に合わないったらありゃしない。

中盤まではバカのどうでもいいグダグダを見させられ、終盤の裁判シーンでもしょーもない屁理屈合戦に付き合わされ、最終的に『アホは何を言っても無駄なので、相手をせず距離を離すのが一番です』という、不条理な真理で終わる。

実話系映画などでは「生々しさが足りん!」とか「もっと匂うようなリアル感が必要だ!!」などとイチャモン付ける事が多いですが、それは元々の内容がエゲつないからこそ。こんなどーでも良い日常の話をそのまんまリアルに描かれても、映画としての価値を見出す事はできませぬ。

まぁこれで『最終的にリサには自業自得の天罰が下りましたー』なんていう下らないオチだったら、それはそれでさらにクソ評価になるだけなんですけど。

もう扱っているテーマと脚本が下らなすぎるうえにエンターテイメント性のカケラもない構成なので、もうどっちに転んでも私にゃ無理。出会った瞬間にごめんなさいな作品だったのですよ。最後まで鑑賞しちゃったけど。

超個人的な戯言感想

…というわけで、「リアル感が良かった!」「ありえる話だからこそ怖い!」と思える方にはそれなりに楽しめる映画なのでしょうが、『他人のバカみたいな与太話に付き合う気はない』という主義の私にとっては、見たくもないし興味もない話をダラダラと見させられる拷問でございました。

楽しみと言えば、お向かいさんのスージーが背高くて可愛いなー…くらいしかありませんでしたよ。

Life time系のテレビ映画は当たりが多いので選んだ1本だったのですが、今回ばかりは大ハズレを引いたようです…。