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往年の名俳優ケヴィン・コスナーが悪党!?『映画/クリミナル 2人の記憶を持つ男』でネタバレ戯言をドーンですよ。さらにケビンだけでなく、主演級の俳優がこれでもかと登場する豪華な110分。まさに眼福でございます。

クリミナル/2人の記憶を持つ男


2016年 アメリカ

キャスト:
ケビン・コスナー
ゲイリー・オールドマン
トミー・リー・ジョーンズ
ガル・ガドット
ライアン・レイノルズ
アリス・イヴ
マイケル・ピット
ジョルディ・モリャ
アンチュ・トラウェ

監督:アリエル・ヴロメン
脚本:ダグラス・クック、デヴィッド・ワイズバーグ

ネタバレ無しのあらすじ

CIAエージェントのビル・ポープ(ライアン・レイノルズ)は、軍のミサイルすら操作できるスゴ腕ハッカー、ダッチマン(マイケル・ピット)の居場所を知る唯一の人間であったが、犯罪組織の手により殺害されてしまう。

なんとしてもダッチマンを確保したいCIAは、脳科学研究者であるフランクス博士(トミー・リー・ジョーンズ)の助けにより『ビルの記憶を他人の脳に移植する』という計画を実行。移植先として選ばれたのは後天性の脳障害により感情が欠落してしまった凶悪犯罪者、ジェリコ(ケビン・コスナー)だった・・・。

・・・といった流れで、ケビン・コスナーが彼らしからぬキャラで暴れまくる衝撃作。

キャストで戯言(豪華版)

なんといってもこの『映画/クリミナル』、あまり映画に詳しくない方でも数人、コアな映画ファンであれば10人以上知っている顔が出演しているという超豪華なキャスティング。私のようにキャスト重視で楽しむ映画マニアには涎ダラダラもんですよ。

…というわけで今回の『キャストで戯言』は長くなる事が予想されますし、なにより本作は典型的なアクションエンターテイメント作品ですので伏線も謎もクソもありません。考察すべき点もほぼありませんので、キャストを中心に映画の内容に触れる形で戯言を垂れ流させていただきます。

ケビン・コスナー

(C)2015 CRIMINAL PRODUCTIONS, INC. All Rights Reserved.

さてさて。まずは何はなくとも主演ケビン・コスナーから。

いつでもどこでも優等生キャラ、『映画/Mr.ブルックス』で珍しく犯罪者を演じてはみるものの、結局紳士的でスマートな殺人鬼。そんな彼が今回は…

欲しけりゃ奪う!
気に入らなきゃブン殴る!
ざまみろハッハー!

…と、モラル皆無の粗暴キャラに大変身。まるでダニー・トレホにオファーがいきそうな役柄ですな。

ところがどっこい、「無理している感」はあまり感じられず、それどころか徐々に芽生えていく感情や悲壮感まで表現。いやいや、やっぱりすげぇ俳優だったんだなアンタ!

作中、不器用ながらもビルの妻子を守ろうと必死に戦い続ける姿は、老いて過去の人となってしまったケビン・コスナー本人が今なお、俳優として必死にあがいている姿と重なるようで、なんとも胸が苦しくなりますなぁ。

ライアン・レイノルズ

(C)2015 CRIMINAL PRODUCTIONS, INC. All Rights Reserved.

箱に閉じ込められて埋められるなど、不遇な役柄が多いライアン・レイノルズですが…今回は映画開始10分で死亡。その後の回想でもほぼ手だけしか登場しないという扱いの涙キャラ。

しかしこの人は実生活でも興行失敗作品に数多く出演していたり、不遇が似合うイメージがあります(個人の感想)。

ゲイリー・オールドマン

(C)2015 CRIMINAL PRODUCTIONS, INC. All Rights Reserved.

超大御所。しかし最近はニコラス・ケイジばりにクソB級映画(例:『映画/キラーズ・セッション』)に起用されるようになってしまったゲイリー・オールドマン

今回はそれなりに良い作品に出演ですが、役柄は残念ながらトンチキCIA責任者。

ジェリコに対して「いらね」→「連れてこい」→「いらね」→「探してこい」と無駄にキャッチ&リリースを繰り返すうえに、情緒が不安定すぎてもはや意味不明。

挙句の果てにジェリコを「雇おうと思っている」とか…どうかしてるよアンタ。

トミー・リー・ジョーンズ

(C)2015 CRIMINAL PRODUCTIONS, INC. All Rights Reserved.

日本ではコーヒーを飲む宇宙人ジョーンズでお馴染みのトミー・リー・ジョーンズ

それにしても歳をとりましたなぁ…。鋭い眼光もやや濁り、歩く姿もヨボり、もはやお爺ちゃんですな。

特に俳優として好きでも嫌いでもありませんが、かなりの日本好きという点だけは親近感が沸きます。

マイケル・ピット

(C)2015 CRIMINAL PRODUCTIONS, INC. All Rights Reserved.

本作で最も衝撃だったのがマイケル・ピット。まさかこんなところで会えるとは。

「北野武の棒読み」が冴える誰得映画、『ゴースト・イン・ザ・シェル』にも出演しておりましたが、この人は『映画/ファニーゲームUSA』のイメージがこびりつきすぎて顔を見るだけで胸クソ。(良い意味で)

ファニーゲームは本家とリメイク合わせて10回以上鑑賞している大好き映画ですが、人にはお勧めいたしません。ええ、激しくオススメいたしません。

ガル・ガドット

(C)2015 CRIMINAL PRODUCTIONS, INC. All Rights Reserved.

わたしゃプライベートでは自他共に認めるブ〇専なので、あまり美人は好まないものの、映画俳優として見るならば話は別。

ガル・ガドットも見ているぶんにはとても美しくて素晴らしいですなぁ。

デコ出しスタイルと前髪を下ろしたスタイル、どっちがお好きで?

アリス・イブ

(C)2015 CRIMINAL PRODUCTIONS, INC. All Rights Reserved.

情緒不安定な上司のもと、一生懸命頑張る女性CIAにアリス・イブ

女優としてはそれほど名が売れていませんが、『映画/セックス・アンド・ザ・シティ2』など有名作品にも出演しているそうな。わたしゃ見ていません。

最低クソC級スリラー映画『ATM』にも出演していますので、彼女を気に入った方はそちらを鑑賞してげんなりするのも良いかと。

アンチュ・トラウェ

(C)2015 CRIMINAL PRODUCTIONS, INC. All Rights Reserved.

SF映画『パンドラム』では戦う女、スーパーマンのリブート映画『マン・オブ・スティール』でも戦う女、そして今回も元軍人の戦う女。そのルックスとスタイル、身体能力からやたらと戦わせられる女、アンチェ・トラウェ

しかし本作での彼女の最後、非常に攻めた表現でしたなぁ。

一般的な映画であれば「サボテンの鉢植えで頭ブン殴って昏倒」だけで終わりにするところを、さらに電気スタンドで執拗に殴打。仕上げに「どうだ見たか」と言わんばかりに威嚇の雄叫びを浴びせるだなんて…なんですかこれ、素晴らしすぎてテンションMAXですよ。

このシーンであまりにも興奮しすぎてボッ〇した…と正直に書きたいところですが、そんな事を書くと批判されるうえに下手すりゃ通報されるので内緒にしておきます。

ラストの意味は?

なにやら最後の部分を『完全にビルになった』と勘違いしている方がいるようですが、あれはそういういうわけではなく『ジェリコにビルの記憶が定着した』ということ。あくまでジェリコはジェリコであって、彼がビルとして生きていくわけではありません。

ですので私個人としては、あの後奥さん(ジル)がジェリコをビルとして受け入れ、共に生活していく事はないと思っています。ただし『信頼できる理解者』であり『愛する人の記憶を継承している者』ですので、今後もなにかしらの繋がりは続いていくでしょう。娘もなついているようですし。

超個人的な戯言感想

…というわけで、ほぼほぼ内容には触れないまま『映画/クリミナル 2人の記憶を持つ男』の戯言終了。

ツッコミどころ多数で都合が良すぎる展開の作品でしたが、ハリウッドのアクション映画なんてどれもこれもツッコミ要素とご都合展開だらけ。この映画はまだマシなほうかと。

爽快感もあり、感動もあり、余韻もあり、俳優は豪華。個人的には十分面白い映画でございました。たまにゃこういう娯楽作品も良いですな。