映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』ミスキャスト!?ネタバレ戯言

娯楽系SF映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』でネタバレを含む戯言を。ミスキャストだとか続編に期待だとか賛否両論分かれておりますが、興行的には映画史に残る大コケ大失敗作品だったり…。

ヴァレリアン
千の惑星の救世主


2017年 フランス、他

キャスト:
デイン・デハーン
カーラ・デルヴィーニュ
クライヴ・オーウェン
リアーナ
イーサン・ホーク
ハービー・ハンコック
クリス・ウー

監督:リュック・ベッソン
脚本:リュック・ベッソン

原作はフランスのSF漫画『ヴァレリアン&ロールリンヌ』

ネタバレ無しのあらすじ

2740年。宇宙連邦捜査官のヴァレリアン(デイン・デハーン)とローレリーヌ(カーラ・デルヴィーニュ)は極秘任務のため、宇宙のあらゆる種族が共存する超巨大宇宙ステーション『アルファ』へと降り立った。

アルファでは謎の放射線汚染が拡大しており、二人は対策を練るため異種族会議に赴くアルン司令官(クライヴ・オーウェン)の護衛を務めることに。しかし会議は何者かによって襲撃され、アルン司令官を連れ去られてしまう。

司令官奪還と謎の究明のため、汚染地域へと向かったヴァレリアン達を待っていたのは…

キャストで戯言

映画において出演俳優を『知っているか知らないか』そして『好きか嫌いか』は重要で、人によっては作品そのものの評価に直結することも。

この『映画/ヴァレリアン』もそこがミソになっているらしく、キャスティングに関しては面白いほどに賛否両論。

まずは主演デイン・デハーン

映画好きの間では非常にファンが多く「デイン主演というだけで満足」という声も多く聞かれるものの、一方で「顔と声の違和感が気になって仕方がない」との意見も多数。

うむ、たしかに彼は童顔チビのクセに低くハスキーな喋り方が特徴ですからなぁ。しかし個人的には甲高い声でフニャフニャ喋るケイシー・アフレックより100倍マシだと思ったり。

そしてヒロイン、『歩く眉毛』カーラ・デルヴィーニュ

彼女も好きな人にはたまらないモデル系女優ですが、キャラ設定も影響してか「好かん」「魅力を感じない」という声もちらほら。さては貴様ら、巨乳好きか?

彼ら以外ではなぜかリアーナ、クリス・ウー、ハービー・ハンコックなど、音楽関係者を多数起用しているこの映画ですが、しっかりと大物映画俳優も出演。

ところが…これもまた賛否両論出そうなキャスティングでして。

司令官役のクライヴ・オーウェン、どう思います?

わたしゃ彼に宇宙SFはめちゃくちゃ似合わないと思うのですよ。もはや緑の制服すら似合っていない。

そしてなんですか、あのイーサン・ホークの使い方は。あんなチョイ役、無名のオッサンにやらせときゃいいじゃないの。

大コケでSEO退任

自分と異なる意見を見つけるとムキになって否定したがるアホが多い時代ですが、映画も「面白い」と思う人がいれば「つまらん」と思う人がいるのは当たり前。価値観の問題ですからどっちが正しいとかではありません。

しかし映画はあくまでも商売ですので、興行的な結果での「成功」「失敗」が出るのはやむを得ないこと。

それで言ってしまえばこの『映画/ヴァレリアン 千の惑星の救世主』は

超大失敗。

フランス映画史上最高額の1億9700万ユーロという製作費をかけておきながら、先行するアメリカ上映での興行は振るわず、制作会社の株価が一気に下落する事態に。

数日後に開始されたフランス上映ではそれなりの結果を出したものの、最終的には1億3000万ドル以上の赤字を出し、制作会社であるヨーロッパ・コープのCEOが退任する事態にまで発展。これ以上ないほどの大コケっぷりですな。

そしてその後、本作の監督リュック・ベッソンがSEOに就任するという(笑)

なぜ失敗作を作った本人が後任?と思うかもしれませんが、もともとヨーロッパ・コープという会社はリュック・ベッソンが共同で設立した会社だったりするのです。

異文化すぎる

そんな大コケ映画『ヴァレリアン』はぶっちゃけ、

VFXを見るため(だけ)の映画

といっても過言でない出来栄え。

非現実的で壮大なグラフィックが印象的ではあるものの、とにかく映像ありきの展開で『ストーリーの必要上VFXを使用している』のではなく『VFXを見せるためにストーリーを作っている』といった匂いがプンプン。

それゆえ、VFXバリバリのパートはやたら長い尺で描き、地味な部分は極端なまでにあっさり流すだけ。

危険な任務も自分たちだけが助かればOK、仲間が何人死のうがまったく気にした様子もなく、のんきにプロポーズなんぞ始めるヴァレリアンはもはやサイコさんですな。

全体的に浅くご都合主義な脚本で、SFというよりは子供向け冒険ファンタジーのようなノリに仕上がっているため、SFならではの奥深さやリアルな人物設定を期待すると屁を握らされたような気分に。

細かいことは考えず、頭スカスカで映像だけ楽しむような鑑賞スタイルが向いているかと思われます。テキトーに晩飯喰いながら見流すのも良いですな。ちょいちょいキモい宇宙人が食欲を減退させますけど。

超個人的な戯言感想

…というわけで。

あくまでも個人的な感想としては、

  • デインとカーラは好きなのでそこは不満無し
  • それ以外のキャスティングは疑問
  • あくまで映像作品。ストーリーはオマケ
  • それなりに楽しかったが何も残らなかった

といった感じの『映画/ヴァレリアン 千の惑星の救世主』

「重厚なSF」「壮大なスペースオペラ」を期待してしていたのが失敗だったのかもしれません。まさかデイン・デハーン主演でこんなに軽いノリの映画を作られるとは思わず、勝手にハードルを上げすぎました。

それにしても、序盤のパール人のくだりは何もかもが異文化すぎてついていけませんでしたなぁ…。