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もうパッケージや邦題やら…グーで殴りたくなるような勢いの『映画/26世紀青年』、今回はネタバレというよりも設定に対する戯言が主となり餡巣。

単純にバカバカしく笑って観れる部分も多いものの、痛烈なブラックユーモアを交えた内容は「あれ?でも現実もさほど変わらないよな・・」と思わされたり…なかなかの作品でした。

26世紀青年
(原題:Idiocracy)


2006年 アメリカ

主なキャスト:

ルーク・ウィルソン
マーヤ・ルドルフ
ダックス・シェパード
パトリック・フィクスラー
ジャスティン・ロング

監督:マイク・ジャッジ
脚本:マイク・ジャッジ、イータン・コーエン

ネタバレ含まないあらすじ

軍人のジョー(ルーク・ウィルソン)は、その平凡さから「平均的なアメリカ人」として、軍の極秘プロジェクトである「人間冷凍冬眠プロジェクト」に選ばれ、娼婦のリタ(マーヤ・ルドルフ)とともに1年間の冷凍冬眠に入る。

しかし、あんな事やこんな事があったりでプロジェクトは忘れ去られてしまい、二人が目覚めたのはなんと約500年後の未来!!

「バカ化」した人類で溢れた未来世界では、ジョーは飛びぬけた知能を持つ「唯一のマトモな人間」となってしまっていた。

果たしてジョーは現代に戻れるのか!?というかこの世界でどうやって生きれば良いのだ!?

・・・・といった内容の作品。

今回はさほどネタバレはないよ!!

原題の意味

ホント邦題って「こりゃ無いわ・・」とガッカリするものが多いですよね。

「そのまま原題のほうが良かったじゃん!」と言いたくなるようなダサいカタカナに変えてしまったり、「これじゃネタバレだよ!」という余計なサブタイトルを付けてみたり。挙句の果てに無関係な映画に便乗させてみたり(例『映画/バタフライエフェクト・イン・クライモリ』

その点、この作品の邦題は…どうなんでしょう。有名な20世紀少年に便乗させるあたりにセンスと怒りを感じさせます(笑)

ちなみに現代の「Idiocracy」は「Idiot(バカ)」と「Democracy(民主主義)」を組み合わせた造語。バカ主義、という事のようです。

ツッコんだら負け

こういう振り切ったコメディ作品は、細かい事にツッコんだら負けです。

ただただ、そのバカなノリに身を任せ、小難しい事は考えずに観るのがセオリーなのは重々承知なのですが…あえてツッコみたい!ちょっとだけでもツッコみたい!

「お願い!ちょっとだけでいいから!先っちょだけ!」と女友達にお願いするような感じで1点だけ書かせていただければ…

どうしてリタがプロジェクトに選ばれたのよ!?

…でしょう。

ジョーがプロジェクトに選ばれた理由は「平均的なアメリカ人だから」との事。コレはたしかにわかるような気がします。顔も中途半端で、若い頃のトム・クルーズを1回溶かして、なだぎ武のエッセンスを混ぜ込んで半生に固めたような感じですし。

押しが強いわけでもなく、だからと言って弱すぎるわけでもなく。実に「普通」です。

しかしリタはどうなんでしょう、彼女はどう見ても「平均的なアメリカ人」とは言えない気が…。なんたって娼婦ですよ!?アレがアメリカ人女性の平均、アメリカ人女性の「普通」なのだとしたら…そりゃ非常に恐ろしい国ですな。戦争で勝てないはずです。

笑うに笑えない現実

とにかくバカっぷりが目立つ未来人達ですが、冷静に見てみると「現代の人間をちょっと大袈裟にしただけ」なんですよね…。

なんでもかんでも「便利に!楽に!」を追い求める現代人。

レンジは勝手に中に入れたものを判断して温め時間を調整してくれますし、いちいち立ってヒモを引っ張らなくても「電気を消して」などと恥ずかしい独り言で消灯までしてくれます。ポケットサイズの小さな端末に話しかければたいていの事も教えてくれます。

人間は脳を発達させる事で急速に文明を発展させてきましたが、その文明はどんどん「人間が脳を使わないで済む生活」へと進んで行き、その結果今の世に溢れているのは「面倒な事は嫌。我慢するのも嫌。努力も人にアレコレ言われるのも嫌。でも自分の権利は過剰なまでに主張する」そんなバカだらけです。

もはや「人類バカ化」はすでに始まっており、いつかこの映画のような世界になりそうな気がしてなりません…。

そしてどうでも良い余談ですが、作中でチョイ役として出てきた「タトゥーが無い!無い!」とキャーキャー騒いでいた医者はジャスティン・ロングという俳優さんです。

「映画/アフターライフ」でリーアム・ニーソンと共演していたりもします。下の写真、左の人ですね。

ネタバレ『映画/アフターライフ』死んでたの?生きてたの?

感想やネタバレサイトでも意見が割れる『映画/アフターライフ』ですが、もう最初に結論から言っておきます。数々の伏線から導き出されるとおり、クリスティナ・リッチ演じ…

ダルい展開はあるものの…

ジョーク部分も「大笑い」とまではいかず、微妙に「はははは…」といった感じですし、中~終盤にかけてダルい展開もあり、ものすごく面白いコメディ映画だった!とは言い難い作品ですが…

個人的には「ただのバカ映画と笑うに笑えない、変な現実っぽさ」がなかなかでした。

私自身、スマホもパソコンも無くてはならないものになってしまっていますし、自分でも気付かないうちにバカになってきているんでしょうねぇ…。

嫌ですなー、こんな時代になってしまったら。

あ、でも1点だけ羨ましい部分もありました。

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