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『ゾンビランド』公開から10年。監督・制作陣・キャストはそのまま、前作のラストから10年後を描く続編『ゾンビランド:ダブルタップ』でネタバレ含む戯言を。

まぁ「ネタバレ」と言っても特に謎もドンデン返しもない作品ですので、未鑑賞の方が読んでも問題ないかと。

ゾンビランド:ダブルタップ


2019年 アメリカ

キャスト:

ウディ・ハレルソン
ジェシー・アイゼンバーグ
エマ・ストーン
アビゲイル・ブレスリン
ゾーイ・ドゥイッチ
ロザリオ・ドーソン
ルーク・ウィルソン
トーマス・ミドルディッチ
アヴァン・ジョーギア
ビル・マーレイ

監督:ルーベン・フライシャー
脚本:レット・リース、ポール・ワーニック

ネタバレ無しのあらすじ

パシフィック・プレイランドでゾンビの大群と死闘を繰り広げてから10年。

タラハシー(ウディ・ハレルソン)、コロンバス(ジェシー・アイゼンバーグ)、ウィチタ(エマ・ストーン)、リトルロック(アビゲイル・ブレスリン)の四人は場当たり的な暮らしを続けながらそれなりに生活していた。
(コロンバスのルールは32→73に増加)

そして相変わらずダラダラした流れのまま、再び旅に出るタラハシーとその仲間達。

なおリトルロックは劣化が激しすぎて鑑賞に耐えないため、代わりにバカ女・マディソン(ゾーイ・ドゥイッチ)がお供として行動します。

もう一本別Ver.

キャストで戯言

前作の公開から10年。そして本作の設定も「前作から10年後」という事で、キャストの加齢はリアルタイム。

ところが加齢による変化は人によって千差万別。10年経ってもさほど変わらない人もいれば、良くも悪くも「…だれ?」となってしまう人もいるじゃないですか。

本作メインの4人も『ほぼ変わらない』のが1人『厳しい』のが2人『もう出してはダメなレベル』が1人…という、時の流れの残酷さを感じさせる結果となっています。

最もイメージが変わらない安定感抜群のタラハシーはウディ・ハレルソン。この人はいくつになっても体型が崩れず、それなりに動けてキャラもブレない。たいしたもんです。頭髪はもうすっかりアレな事になっていますけど。

若干厳しくなったのはコロンバス役、ジェシー・アイゼンバーグ。さすがに実年齢30代後半でこのキャラを演じるのは…。しかも彼は作品によって素晴らしい演技であったりクソみたいな駄演だったりと差が激しいですが、本作はややクソ寄りな気がします。

もう一人厳しいウィチタ役がエマ・ストーン。相変わらずスタイルは抜群ですが加齢による劣化は隠せず。個人的にあまり好きではないお顔なので前作でも美人とは思えず。もはや今回はブサ……、えーと、個性的?独特?な容貌がキツいです。

そして最も危険な地雷。劣化が激しすぎてもはや別人とも言えるリトルロック役がアビゲイル・ブレスリン。彼女に関してはもう何も言いますまい。制作陣もそのあたりは重々承知しているのか、彼女は途中でいなくなるというストーリーで別キャラ(マディソン)を旅のメンバーに投入するという荒業に(笑)

このマディソン役はゾーイ・ドゥイッチという女優さんになり、映画での露出はあまり多くありません。私も『映画/ロキシー』で見たことがある程度。

えらく中途半端な女優を持ってきた感がありますが、あまり可愛すぎるキャラを入れたところで今度は浮いてしまいますし・・・本作の雰囲気を考えればこのへんが妥当でしょう。彼女が演じるバカ女キャラは素晴らしい出来でした。

メイン4人で随分と文字数を食ってしまったので割愛しますが、彼ら以外にもロザリオ・ドーソンルーク・ウィルソンなど好きな人にはたまらない俳優が出演しておりますよ。

残念ながら…

もう結論から言ってしまいます。

世間での評価は比較的高めとなっている本作ですが、私個人としては

期待はずれ。前作の半分の面白さもない。

というのが正直な感想。

そもそもあの内容・終わり方をした前作から、ストーリーをつなげてなおかつ盛り上げていくという事自体が厳しいかと。

案の定、序盤~中盤まではダラダラした展開が続き、ようやく物語が安定し始めるのは半分を過ぎたあたり。とにかく脚本の甘さが目に付き、おふざけネタのインパクトだけで尺を稼いでいる感が拭えません。

前作は良い意味で「適当」なノリが笑えたのに、今回は悪い意味で「適当」すぎてやる気すら疑わしい出来。

終盤になると脚本の薄っぺらさはさらに加速。それなりに感動するシーンにできたであろう「タラハシーの離脱」も駆け足で済ませ、そのまま雑な設定の最終決戦へと突入。

この「バビロンに大量のゾンビが迫ってきてるぞー」のあたりからはもうヒドいにもほどがある。ご都合主義&寒くてシラける展開のオンパレードで盛り上がりなんぞ欠片もありません。まったく、どうしちゃったのでしょう…。

鼻クソでもほじりながら適当に書いた?…と思わせるようなふざけた終盤の脚本は、ご都合展開&強引な流れを多用して「パッと見盛り上がっているものの、実は中身スッカスカ」のフィナーレがお約束の日本映画を彷彿とさせます。

うーむ…監督・脚本が続投なので期待したのですが、前作に感じたセンスの良さとパンチを感じる事はできませんでした。残念ながら。

超個人的な戯言感想

…というわけで、かなりダメ出し評価となってしまった『映画/ゾンビランド:ダブルタップ』

それだけ期待値が高かったんですよ。続編製作の発表があった時には「これは久しぶりに映画館で見よう!」と思ってたほどでしたから。

結局仕事の都合で映画館に足を運ぶことはできなかったものの、結果としては良かったかな、と。コレを約2000円出して見る価値はありませんから(個人の感想です)。

なにはともあれ、私としてはいろいろな意味で残念な結果となってしまいました。

アビゲイル・ブレスリン、あの眠そうな顔と鳩胸体型が好みだったんですけどねぇ…。