いやぁ参った参った。『映画/ウェス・クレイヴン's カースド』でネタバレ戯言なのですが、つくづく他人の評価ってのはアテにならないな、と。ぶっちゃけ思いっクソつまらんかったです。
なぜAmazon Primeだけ異様に評価が高いのか…。
ウェス・クレイヴン's カースド
2004年 アメリカ
キャスト:
クリスティナ・リッチ
ジェシー・アイゼンバーグ
ジョシュア・ジャクソン
ジュディ・グリア
シャノン・エリザベス
クリスティーナ・アナパウ
監督:ウェス・クレイヴン
脚本:ケヴィン・ウィリアムソン
ネタバレ無しのあらすじ
両親を亡くし、姉弟二人で暮らすエリー(クリスティナ・リッチ)とジミー(ジェシー・アイゼンバーグ)。
ある夜、二人で車を走らせていると突然謎の獣が目の前にどーん。驚いたエリーは対向車と衝突事故を起こしてしまう。
運よくたいした怪我もなく済んだ姉弟だったが対向車のお姉さんは車に閉じ込められた状態。どうにか助けようとアレコレするも、さきほどの謎の獣に連れ去られてしまう。
いったいあの獣は?オオカミか?僕も姉ちゃんも噛まれたり引っかかれたりしたんだけど・・・。
・・・といったノリで始まる、超B級低レベルホラー。ぶっちゃけ今となってはホラーとも呼べないレベル。
キャストで戯言
映画において出演俳優は重要ですが、この作品に至ってはまさにキャスト”だけ”が魅力と言っても過言ではない(個人の感想)。
主演の姉弟、姉はクリスティナ・リッチ。アダムスファミリーのあの娘ですな。
若い頃は今の3.5倍おでこが広く、もはやそれだけでホラー。頭蓋骨どうなっとるのよあんた。
友人から若干イジメられぎみの弟は、ヘタレを演じさせたらピカイチのジェシー・アイゼンバーグ。
個人的にはヘタレていない役柄のジェシーのほうが好きなのですが、やはりこういうキャラをやらせると安定感ありますな。
…と、おそらく大半の方はこの二人が目当てになるかと。
デコ姉ちゃんの恋人役、ジョシュア・ジャクソンはあの”奥菜恵がハリウッド進出!”という黒歴史映画『シャッター』で恋人役だったのですが、今(2021年)に見ると小室圭にしか見えません。特に死んだ目が似すぎ。
みそくそ戯言
冒頭でも書きましたが、今の時代はメシを喰うにもモノを買うにもクチコミ評価がつきもの。
しかし他人の評価ほどアテにならないものはないうえ、その手の場所で自分の意見をひけらかしたがる人間ほど視野が狭かったり浅かったりするもの。
某ショッピングサイトでも、そりゃもう頭の悪いレビューが多く並んでいますな。
とういうわけで、この『映画/ウェス・クレイヴン's カースド』もAmazon Primeではめちゃくそ評価が高いのですよ。レビュアー約300人で星はなんと4.5!!
・・・え、本気?
いえいえ、これが2000年以前の作品だったらまだ「まぁそういう時代だったし」で許せるのですが、2004年(日本公開は2006年)の映画ですよ?それでこのクオリティ?レビューしているのは昭和生まれのオッサンばかりなの?
完全に予想通りにしか進まないストーリー、ベッタベタのキャラ設定と展開、王道すぎるカメラワーク、ちょっと間を外してからドーンとくる古臭いジャンプスケア。
もちろん映画だけに限らず、芸術作品に対する評価に正解はありませんので、人それぞれで結構なのですが・・・さすがにここまで高評価に偏るというのは理解できませんなぁ。
念のために申し上げておきますが、本作が異様に高評価なのはAmazon Prime”だけ”。他の映画レビューサイトでは軒並み星3以下です。Googleユーザーでは82%の評価となっていましたが、Googleなんて権力だけ持ってて公平性のカケラもない”日本の国策”みたいなもんですから。
ネタバレ戯言
さてさて。散々ミソクソに言った後に内容のお話。
早々に『あれは絶対に狼人間だ』とこじつけのように主張し、出てくるのはそのまんま狼人間。これはまぁパッケージでもネタバレていますし、良しとしましょう。
しかし序盤の空気ですぐに「恋人ジェイクがオオカミ男なんだろうな」と予想できますし、『狼男』と言わずに『狼人間』となっている時点で「こりゃ女もアリだな」と予想してしまう。…となると怪しいのはもうあの同僚しかいない(女であるクリスティナ・リッチも含めての”狼人間”だとは思いますが)。
で、展開はそのまんま。呪いの解き方もあっさり判明し、そこもやっぱりそのまんま。
これだけ古臭いのだから最後は王道の『実はまだ終わっていなかった・・・』の余韻を残してくれるのかと思いきや、爽やかなグッドエンドでなんのひねりもなく終幕。
終わり!?これで終わり!?
ネタバレ1分あらすじにしたら
ネタバレ1分あらすじ
『映画/カースド』
エリーとジミーの二人は、ひょんなことから呪いを受けて狼人間になってしまいました。
グダグダとどうでも良い話の末に呪い元の狼男をやっつけました。治りました。おわり。
…で済みません?
恋人ジェイクもどんでん返し(もどき)のために一旦善人にしておき、最後は気分良く終われるように過剰なまでに嫌なヤツにチェンジ。このぶれっぷりもどうかと思いますが、彼に対するエリー姉ちゃんの態度もぶれぶれすぎ。この手のあからさまな『ストーリー展開のための性格途中変更』は駄作の典型パターンですな。
まぁ良いでしょう。昭和の映画ってこんなもんですし(2004年は平成ド真ん中)。
超個人的な戯言感想
・・・というわけで、高評価の方には申し訳ないですが「くっそつまらんかった」が私個人の感想。
あの『映画/スクリーム』の監督ということで、高評価の方は余計な補正がかかっているのでは・・・と勘ぐってしまうほどですよ。
本作から『スクリームの監督』という事を引き、さらに『クリスティナ・リッチとジェシー・アイゼンバーグの魅力』を引いたとしてもまだ「構成や表現が秀逸!!」と思えるのだとしたら・・・もう私にゃ理解不能です。
会うたびによくわからんキャラクターの真似を披露し、ドヤ顔で感想を求めてくる私の姪っ子と同じくらい理解不能です。