【当ページには広告が含まれています】

あまりにも有名な童話「赤ずきん」を原作として製作された『映画/赤ずきん』(そのまんま)を引っ張り出してみました。

こういう「ラヴ」が絡む系は好きではないのですが、一応アマンダ・サイフリッドが主演ですし押さえておこうかな…との思いで頑張って鑑賞です。基本的にどんな映画でも複数回観る派なのですが、この映画は2回観るのが限界でした。

だってモヤモヤしすぎているんですもの(笑)

赤ずきん
(原題:Red Riding Hood)


2011年 アメリカ

主なキャスト:

アマンダ・サイフリッド
ゲイリー・オールドマン
マックス・アイアンズ
シャイロ・フェルナンデス
ビリー・バーク
ヴァージニア・マドセン
ルーカス・ハース
ジュリー・クリスティ

監督:キャサリン・ハードウィック
脚本:デヴィッド・レスリー・ジョンソン

ネタバレ無しのあらすじ

小さな村で暮らす美しい娘ヴァレリー(アマンダ・サイフリッド)は、木こりのピーター(シャイロ・フェルナンデス)と互いに愛し合っていた。

しかし母親が勝手にヘンリー(マックス・アイアンズ)との婚約を決めてしまい、二人の仲は引き裂かれる事に。

そんな折、20年間人を襲う事のなかった狼による犠牲者が発見される。それはヴァレリーの姉であった。

村人達は報復に狼退治へと繰り出し、見事狼は仕留めたものの・・・その際にヘンリーの父親が命を落としてしまう。

さらなる犠牲が出てしまった事は悲しみながらも、これでもう狼の被害は出ないと喜ぶ村人たち。しかし魔物ハンターとして有名なソロモン神父(ゲイリー・オールドマン)が村を訪れ、「真の犯人は村人に紛れて暮らす人狼である」と告げる・・・。

・・・といった内容の作品。

キャストで戯言

本作は『映画/トワイライト~初恋~』で有名なキャサリン・ハードウィック監督という事からも想像はできるのですが・・・

もうそちら方面では王道とも言える『イケメン二人でヒロインを取り合う』という、見ているこっちが恥ずかしくなるような乙女要素が繰り広げられます。しかもその二人は「誠実でボンボンのイケメン」と「ちょっと危険な香りのワイルドイケメン」という、これまたベタなキャラ設定。

乙女であればキュンキュンくるのかもしれませんが、私のようなオヤジとしては…もはやその設定を聞いただけで死んだ魚のような目になってしまいます(笑)

そして我らがアマンダ・サイフリッド。彼女が目当てで鑑賞した方も多い事でしょう。しかし彼女の出演作品は当たり外れが激しいというか・・・ハズレが多いというか・・・。

本人はとても魅力的な女優ですが、肝心の内容はスッカスカで結局「アマンダを愛でるためだけの映画でした」といった作品が多い気がします。

個人的にその筆頭は『映画/ファインド・アウト』です…。

「ファインド・アウト」下手な伏線、アマンダを愛でるだけの映画…

バキッとした容姿で人気も高い女優、アマンダ・サイフリッド(セイフライド)主演の「映画/ファインド・アウト」ですが・・・正直、全然ダメでした。クソ映画ギリギリ。 …

さらに言ってしまえば、この『映画/赤ずきん』もそっち系のような気が。

せっかくゲイリー・オールドマンという魅力的な大物俳優を起用しているにも関わらず、彼の扱いもなんとも微妙でして。

かなり存在感のある雰囲気を出してはいるものの、人狼にはあっさり転がされたクセに「だから俺が言ったろー!」と喚き散らし、果ては見当違いの相手を捕えてみたり。人狼に噛まれてしまった部下は殺すくせに、自分が噛まれるとやっぱり死にたくなかったり・・・。

まさにゲイリー・オールドマンの無駄遣いと言っても過言ではありません(笑)

そして主要キャラのイケメン二人に関しては、私の管轄外なので何も申し上げる事はありません。

強いて言うとすれば「ヘンリー役のマックス・アイアンズって、ジェレミー・アイアンズの息子なんだね!」「ピーター役のシャイロ・フェルナンデスって、ダルビッシュ有に似てない?」てなくらいです。


ここからネタバレを含むよ!!

人狼ゲーム

ソロモン神父登場後の「村人の中に人狼がいる」という疑心暗鬼の展開はなかなか面白かったです。

しかしピーターへのミスリードがあまりにも露骨すぎて…。序盤から怪しい要素だらけですし、なにより顔が「人狼族顔」なんだもの(笑)。もう絶対コイツはないな、と逆読みしてしまいます。

途中から怪しくなる祖母に関しては、そっちも童話そのまんますぎて無いかな・・・とも思うのですが、むしろ童話をベースにしているからこそ・・・などと、アレコレ推理するのが楽しめました。

最終的に人狼はセザール(父)だった、というのもなかなか良かったです。

雰囲気重視

・・・が、せっかくの良い設定をぶち壊すのが「登場人物とストーリーのブレっぷり」

言動があっちに寄ったりこっちに寄ったりするのは映画ではありがちなので多少は我慢できますが・・・どうにも無理矢理感のあるストーリーで、ただの「ご都合主義の展開」に感じてしまいます。

女性監督の作品って、こういった「細かい設定や伏線などは置いといて、とにかく雰囲気を楽しむ映画」が多いですよね。ツボにハマれば観ていてとても楽しいのですが、度が過ぎると白けてしまいます。。。

その後…ではないよね

パンフレットやパッケージでは「童話・赤ずきんのその後を描く・・・」といった触れ込みの本作、私は決して「その後」ではないような気がするのですが・・・どう感じましたか?

物語の中に、童話を連想させる「おばあさんの口はなぜそんなに大きいの?」のやりとりや、狼の腹に石を詰めて・・といった内容が盛り込まれているのは「おっ!」と楽しめましたので、普通に「童話・赤ずきんをモチーフとした作品」で良かったような気がします。

「その後」というならば、祖母は一度狼に喰われた経験がある事になっちゃいますし(笑)

まぁそのへんも含めて「雰囲気を楽しむ映画」という感じでしょうか。

決してつまらなかったというわけではありませんが、かといって面白いとも感じませんでした

そうですね…動いているアマンダ・サイフリッドを見れれば良し!!もしくは、ヘタレなゲイリー・オールドマンが見れれば満足!!という方にはオススメの映画かな、と。