【当ページには広告が含まれています】

なんでもかんでも23。足したり引いたりして23。文字数にしてみたり画数にしてみたりで23。とにかく『どんな事をしても23にしてやるぞ!』という意気込みがハンパない作品『映画/ナンバー23』が今回の1本です。

ジム・キャリー主演のミステリー作品という事で注目を集めましたが、彼はテンパってる時よりも平常時のほうが目がイッてます。。。

ナンバー23


2007年 アメリカ

主なキャスト:

ジム・キャリー
ヴァージニア・マドセン
ローガン・ラーマン
ダニー・ヒューストン
ローナ・ミトラ
リン・コリンズ

監督:ジョエル・シュマッカー
脚本:ファーンリー・フィリップス

ネタバレ無しのあらすじ

動物管理局に務めるウォルター(ジム・キャリー)は、誕生日に妻アガサ(ヴァージニア・マドセン)から『ナンバー23』という本をプレゼントされる。

その本の主人公フィンガリングに自分と共通する点を多く感じたウォルター。夢中になって本を読み進めるが、やがて作中でフィンガリングが憑りつかれた『23』という数字にウォルター自身まで憑りつかれていく。

徐々に精神的に不安定になりながらも、自分の周囲に潜む『23』という数字の謎を解くため、本の作者探しを始めるウォルターだったが・・・そこには予想もしない真実が隠されていた。

・・・といった内容の作品。

キャストで戯言

ジム・キャリー=コメディ、というイメージがついている方も多いかと思いますが、私は特にそういう思いはなく。本作もすんなりと受け入れる事ができました。

冒頭も書きましたが、彼は『23』に憑りつかれる前、平常時のほうが目がヤバい気がします(笑)

私はこの映画を公開年あたりに一度鑑賞しており、今回は10年以上の時を経て再鑑賞です。当時は映画俳優なんてロクに知らなかったため、キャストにはさほど興味はなく「うん、ジム・キャリーは知ってる。マスクの人ね」といった程度の感情しかありませんでした。

ところが無駄に映画好きになった今あらためて鑑賞してみると、予想外に知っている俳優が出演しているじゃあーりませんか。

驚きの筆頭はローガン・ラーマンですよ。

現在は好きな俳優の一人となっている彼が、あんなあどけない顔で出演していたとは…。こういう楽しい驚きがあると無知も悪いものではありませんね。

奥さんアガサ役のヴァージニア・マドセンはあまり好きではありませんので、昔も今もほぼ無感情。しかし現在は「マイケル・マドセンの妹」というネタを知っているので、ほんの少しだけ「へー」とは思います。

ダニー・ヒューストンは本作と同年公開の『映画/30デイズ・ナイト』の吸血鬼役がなかなか良くて+10点だったのですが、本作では間男っぽい空気がいやらしかったので-10点。トータル±0となりました。

23

この映画を語るには、とにかく『23』という数字を何度も書かねばなりません。それほどまでに『23』です。

作品冒頭で「アレは23である…。コレも23である…」と、ひたすら『23』にまつわる逸話や豆知識を披露してくれるのですが…決して「ええっ!?まじ!?」といった感じにゾワッとするような内容でもなく…。

そして本編中、ウォルターとフィンガリング(と、たまに息子)がひたすら「ああ、これも23だ!うわー、こっちも23だ!」と大騒ぎする様子も強引なこじつけばかりで…。

結局のところ、

『何かが23になっている』

のではなくて…

『23になるようにしている』

…なんですよね。

そりゃあ「ピンクは4文字(pink)だから、4を引いて…」など、ルール無用で足したり引いたり割ったりすれば23になる物など溢れかえっていますさ。

ちなみに私の誕生日は10月16日なのですが・・・10+16は26。そして生まれた時刻(午前3時)を引いたら・・・うわー!!23だー!!!

そして私は女性のおっぱいにはこだわりがなく、極度の尻フェチです。『尻』をアルファベットで書くと『SIRI』、それぞれのアルファベットを番号にすると『19・9・18・9』になり、『19-9+18-9』は『19』。『SIRI』は4文字ですのでそれを足すと・・・うわー!!!性癖まで23だーー!!!

・・・そんなもんです。

フィンガリングは探偵??

探偵

私は本作品を字幕で鑑賞したのですが、ちょっと翻訳がヘタクソというか…不親切というか…。

古い映画作品などでは、まるでgoogleで翻訳してそのまんま貼り付けたかのような不親切な字幕があったりで、こっちの頭の中で『字幕の日本語⇒元の英語を予測⇒それを適切に意訳』…としないとチンプンカンプンなセリフがあったりしたものですが、本作は2007年公開ですので…うーむ。(私の英語力では耳で聞いての翻訳はできません…)

序盤あたりは「その翻訳はどうなんだろう…」という表現が多い気がしますし、後半は明らかに間違っている言い回しも見受けられます。

…まぁ細かいところはいいんです。誰にだってミスはあります。それを公開するのはどうかとは思いますけど。しかし何度も何度も出てくるフィンガリングの職業『探偵』…コレくらいは『刑事』としないといけない気が…。

自殺願望のある女の部屋を訪れた際、フィンガリングは「隣人の通報できた」と言っていますし、警察手帳のようなものまで見せています。

刑事は一般的な英語で『detective』、そして探偵も『detective』と表現する場合がありますので、そう翻訳してしまったのでしょうか…。

最後の最後で映画の内容にちょっとだけ触れるよ!

予想不可!衝撃のラスト!…ん?

映画内容とはあまり関係ない話でこんなに引っ張ってしまいました。

内容うんぬんはさておき、肝心のラストに関してくらいは触れておかないと偉い人に怒られてしまいます。

さてさて。過剰なまでに『絶対に見破れない、衝撃のラスト』といった触れ込みだった本作ですが・・・あなたはどうでした?うわー、全然予想できなかったー!こりゃ衝撃だわー!!となりましたか?

私は残念ながら予想外とまではいきませんでした。というか…いくつか想定した結末の中で、最も着地して欲しくない位置に着地された気分です。

終盤にしっかりと伏線回収&ネタバレ回想が繰り広げられるのですが、全体的に「そうだったのか!」よりも「ん?・・・ん?」と思うような事ばかりで…(汗)

なんでしょう、『23』に対する執着と同様、ものすごく力技なんですよね、話の持っていき方が。

決してクソではないんです。クソではないんですが・・・・うん・・・ち?くらいの感じです。

とりあえず1回くらいは見ておいて損のない映画だとは思うのですが、残念ながら満足!という気分にはなれませんでした。そういえば公開当時に観たときもそんな感想だったような気がします。

さぁさぁ、せっかくですのであなたも身の回りに潜む『23』を探してみようではありませんか。もしかしたら自分でも忘れていた過去を思い出すかもしれませんよ…。小学校の頃、好きな女の子の前でオナラしてしまった事とか…。