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さぁ来ましたよ。超マイナー作品『映画/ゾンビのジョンおじさん』でネタバレと無駄な雑学を含む戯言が。

超マイナーな名作!…ならば良いのですが、本作は超マイナーな超駄作、まさに『見るな危険』級のシロモノ。果たして日本国内にこれを最後まで鑑賞した方は何人いるのか…。

ゾンビのジョンおじさん


2016年 アメリカ

キャスト:
ジョン・A・ルッソ

監督:ジョン・A・ルッソ
脚本:ジョン・A・ルッソ

あらすじ

なんか知らんけどゾンビがはびこる世界。

なんか知らんけど本能を克服し、人間と『会話』『共存』できるゾンビが現れ始めた。果ては人間との『性交』も可能とのこと。

そんなよくわからんゾンビの代表がジョンおじさん(ジョン・A・ルッソ)。

さぁ行けジョンおじさん!

・・・といった設定から、ホームビデオ級のレベルで約80分をドブに捨て汚水で流すような作品。

注!)予告編動画は外国語版

itn distribution』で戯言

映画冒頭に表示される配給会社のロゴ。

一昔前は『アルバトロス・フィルム』と書いた三角と鳥の表示が出たら「こりゃヤベぇ」と思ったものですが、近年はヒット作も多く輩出し、クソ配給会社とは呼べない位置になりましたな。

そんな今、アルバトロスを遥かに超える逸材が存在しているのですよ。その名も…

itn distribution

もはや全盛期のアルバトロスが可愛く思えてくるほどのヒドさ、いやヒドいなんて言葉すら当てはまらないヤバさ。

送り出してくる全作品が超ド級のクソという禁断の会社であります。

そして本作『映画/ゾンビのジョンおじさん』もココなのですよ・・・・。

もはや冒頭に『itn』のロゴが出た時点で死刑宣告されたようなもの。面白いはずがない。

しかもこの『itn』のエグいところは、アルバトロスのように「がははは!つまんねー!」とクソっぷりを楽しむことすら許されないという。

純粋にシラけるだけで面白くもおかしくもない映像を、拷問のように見なければならないわけです…。

B級?Z級!?『itn distribution』の映画がクソすぎて悶える!

映画、特にアマプラ(Amazon Prime)で『itn distribution』のロゴが出たならば、それはもはや緊急クソ映画警報が発令されたも同じこと。B級?とんでもない、まさにZ級ク…

レジェンド『ジョンおじさん』で戯言

そのタイトルとパッケージから察すことができるように、本作の主人公は『ジョンおじさん』

ゾンビでありながらも人間と意思疎通ができ、外見以外はただのエロいおじさん。ところがこのジョンおじさん御本人はゾンビ映画界ではレジェンドとも言える人物なのですよ。

演じているのはジョン・A・ルッソ、今回は『主演』だけでなく『監督』『脚本』『音楽』もこなしていますが、彼は1968年作品『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/ゾンビの誕生』の脚本、そしてゾンビ映画の伝説とも言える『映画/バタリアン』の原案を務めた人物。

さらにその後も多くのゾンビ映画に携わり、いわばゾンビ映画界の黒澤明とも言える存在(らしい)のです。

そんなジョン・A・ルッソが「俺自身が!ゾンビなのだっ!!!」と満を持して送り出してきたのがこの『ジョンおじさん』という作品。

いわば彼のゾンビ人生の集大成。『ゾンビ映画マニア』を自称している人間ならば本作を見なければ嘘でしょう。

おい、ちゃんと見たのか?世のゾンビ映画マニアよ!どこのレビューサイトを見ても口コミめっちゃ少ないぞ!?

耄碌ジジィの自己満映画

そんなゾンビ映画界の巨匠がアレもコレも手掛けたのだから、つまらないはずがない・・・・と思いきや。

コレはもうどう表現して良いのか困るほどに

最低のクソ映画

以外のなにものでもない。

「私も映画に出たい!」と集まって来た知人を全部出演させたような、バカみたいに多い登場人物。その誰もが素人以下の演技でグダグダ。カメラワークも素人以下で、物語の構成もヒドい有様。そもそもストーリーなんて無いも同然。

ただただ半ボケのジョンおじさんにやりたいようにやらせ、言われるがまま撮影したホームビデオのようなもので、もはや『映画』というジャンルに入れる事すら許されぬ仕上がり。これならば学生の卒業制作のほうがまだマシですな。

ちとヒドい言い方かもしれませんがこんな映画から得る物なんぞ何もありません。

しかし本作を鑑賞していて、ふと思ったのですよ。人生って残り時間が決まっているじゃないですか。どんなに金があろうと、ドン底の人生だろうと、生きて自由に使える時間には限りがある。

我々はその貴重な残り時間を消費して映画を鑑賞しているわけです。

このジョンおじさんの「わしが作った映画を観てくれ!」という欲求は、「あなたの人生の80分間を無意味で無益な物にしてくれ!」と言っているも同然。もはや罪と言っても良いのではないかと。

もうこの映画を見るくらいなら、ストーリー仕立てのしょーもないAVでブサイクな女優の棒読み演技を見ていたほうがマシですな。

そのほうがちゃんと後からアレとかコレとかも見れて、アレとかコレとかの役に立つじゃないですか。ジョンおじさんは『なんと性交も可能』などと煽っておきながら、その手のシーンは一切ありませんからね。なにかにつけてエロい話に持っていこうとする汚いジジイが見れるだけです。

超個人的な戯言感想

…というわけで、悪いことは言わんからやめておきなさい。

「へー、どんだけクソなのか見てみるか」などという道楽心から選んでも後悔するだけですよ。

ただし、ゾンビ映画マニアを自称している人は見なさい。強制です。

普段から得意げにゾンビ映画ウンチクを垂れ流しているのならば、この映画もしっかりと鑑賞し、考察し、映画人生の糧としなさい。美味しいものだけ食べて通を気取るなんて虫が良すぎるぞ。卑怯だぞ。

こちとらゾンビ映画になんの思い入れもなく、特に好きでもないのに「この映画の記事を書くヤツは少ないのでは?」というゲスな下心で頑張ったのだから。