映画、特にアマプラ(Amazon Prime)で『itn distribution』のロゴが出たならば、それはもはや緊急クソ映画警報が発令されたも同じこと。B級?とんでもない、まさにZ級クラスの超大型クソ映画が襲来してくる前兆ですぞ。
よほどのモノ好きでない限り、即回れ右です。
B級くそ映画
B級クソ映画…と聞けば批判しているように感じるかもしれませんが、そういった作品を映画の面白さの1つと捉えられるマニアにとって『B級クソ』は『素晴らしい』と同義。
「こないだ見たゾンビ映画、ほんとB級クソだったわー」を翻訳すると「先日鑑賞したゾンビ映画、実にたまらない味わいでしたよ」となるわけです。
脱力感のある造形、困惑の展開、チープな演出、それらを楽しめる余裕を持ち合わせているのがB級映画マニア。決してただの変態ではないのです。
一昔前であれば『アルバトロス・フィルム』が愛すべきB級クソ映画の筆頭ったのですが、残念ながらいつの頃からか普通に当たり映画を送り出してくるようになってしまいました。
しかし勘違いしてはいけないのが、『本当の意味でのクソ映画』と『愛すべきクソ映画』はまったくの別モノであるということ。
つまらなければなんでも良いというわけではないのです。
『itn distribution』
さてここからが本題。
最近、ごく一部の映画マニアの間でザワザワと話題になっている『ITN』の名。
『ITN Studios』という名の配給会社なのですが、冒頭に『itn distribution』のロゴがドーンと出てきたらもうそれは死刑宣告も同然。そこから約90分(場合によっては120分)が無駄な時間になりますよ、というテロップみたいなもんです。
このitn distributionで始まる作品はとにかく
クソつまらない
の一言。
脱力感やへぼへぼ具合を楽しめるB級クソ映画とは全く異なり、本当に純粋に「つまらない」だけ。笑えず、楽しめず、なんの感情も湧かない。
もともと”悪い意味で”B級クソ映画が多かったアマプラ(Amazon Prime)で猛威を振るっており、お宝映画発掘中のB級ハンターがことごとく返り討ちにされているという噂も。
私も、もはや何度目になるかわからないitn distoributionの洗礼を先日喰らいました。
出演俳優(マイケル・エクランド)が目当てだったのですが、ドーンと『itn distoribution』が出てきた瞬間に音をたてて崩れていく期待感。結果はもちろんお察し。
まぁ好きな俳優と、知っている俳優が出ていただけマシですか。
1年ほど前に見たコイツはあまりの無価値っぷりで、鑑賞後一週間ほど映画を見たくなくなりましたし。
そんなヒドい無価値映画の続編まで送り出してくるって、いったい何を考えてるんですかねぇ…。
邦題と内容はまるで別モノですが正式な続編だそうです。もちろんつまらなさは同レベル。
さらーっと調べてみたところによると、どうやら『ITN Studios』はいわゆる独立系映画を主として配給しているらしく。中にはアサイラム社も真っ青なパクリ…いえ、ちょっと似たオリジナル映画も混ざっている様子。
何に似ているとかは言いません。察して下さい。ついでに青いアイツの映画もありました。
気になる方は公式サイトでラインナップをご覧くださいな。
公式サイト
『ITN Studios』
『its distribution』あとがき
いやホント、どういう感性で作り上げてきたのか謎なほどにつまらない映画ばかり送り出してきていますが、いつかアルバトロスのように「昔は~」とか言われる存在になるのか、それともこの路線でとことん突っ走ってくれるのか…。
とりあえず『映画/ゾンビーバー』でも見て心を癒すとしますか…。