『ゾンビーバー』極上のB級クソ映画。ネタバレ評価と戯言

『ゾンビ+ビーバー』=『ゾンビーバー』という、あまりにも直球すぎるタイトルの『映画/ゾンビーバー』でネタバレを含む戯言を。

合わない人には低評価、しかしこのノリが理解できる通なB級ホラーマニアには大絶賛の『超』ゆるバカエロスホラーとなっております。

ゾンビーバー


2014年 アメリカ

キャスト:
コートニー・パーム
レイチェル・メルヴィン
レクシー・アトキンス
ピーター・ギルロイ
ジェイク・ウィアリー
ハッチ・ダーノ
レックス・リン

監督:ジョーダン・ルービン
脚本:ジョン・カプラン、アル・カプラン

ネタバレ無しのあらすじ

女子だけの週末を過ごすため湖畔のコテージを訪れたゾーイ(コートニー・パーム)、メアリー(レイチェル・メルヴィン)、ジェン(レクシー・アトキンス)の3人。

大自然に囲まれた地で健全なバカンス…と思いきや、3人の彼氏達も後を追ってきて不健全な週末に早変わり。

あとはゾンビ化したビーバーの登場でてんやわんや。

・・・といったノリで、あらすじもクソもないような作品。

本当か嘘か、素晴らしきB級感

『単館レイトショーで上映』⇛『連日立ち見が出る程の大ヒット』⇛『全国上映に拡大することに』

…という触れ込みの本作ですが、ぶっちゃけ眉唾。真偽の程はわかりません。

まぁこの手のB級映画はそういった嘘臭い煽りも含めて楽しむのが大人のマナーってもんですから。

しかし「じゃあつまらない映画なのか」と聞かれれば、首がもげるほどに振って否定したい。

なにせこのゾンビーバーという映画、

凄まじく上質なB級クソ映画

なんです(笑)

B級ホラーの王道とも言える設定・展開・演出を踏襲し、CG・VFXに頼りすぎず、しっかりと「エロさ」「ヌルい恐怖」そして「呆れ笑い」を与えてくれるという優等生っぷり。

下品なエロ要素とチープなビーバーの造形から『映画/バニー・ザ・キラー』を思い出しましたが、あちらは普通にクソ映画。こちらのほうが数段上です。


ネタバレ1分あらすじ

まずB級ホラーに緻密なストーリーや驚愕のドンデン返しを望む事自体が間違い。まぁそんな人はいないでしょうけど。

本作も抜群の安定感を誇るB級ホラーですので、ネタバレを全て含んだところであらすじはさほど長くありません。

ネタバレ1分あらすじ

適当な運転手のトラックが落とした医療廃棄物。どんぶらこーどんぶらこーと流れ着いた先はビーバーの巣。プシューと緑の薬品が噴出してビーバーがゾンビ化!

…という湖にやってきたお色気三人組。しかしおっぱい出すのは一人だけであとは露出NG。おい貴様ら、それでもB級ホラー出演女優か!

おバカな女達のおバカな彼氏も合流し、ほんのひと時のエロティックシーン。一瞬だが喘ぎ声がデカいので音量注意。

やっつけ仕事のベッドシーンを終えたら、次はゾンビ化したビーバー、すなわち『ゾンビーバー』のご登場でパニック開始。噛まれた人間もゾンビーバー化するというサービスっぷりに、わっしょいわっしょいお祭り騒ぎ。

登場人物の大半が死亡orゾンビーバーとなり、最終的に生き残れたのは堂々とおっぱいを晒した女一人。さすが、身体を張る度胸のある女は違うねぇ。

…と思ったら冒頭のトラックに轢かれてドーン!!やったぜクソエンド!!

…で終了です。これ以上でもこれ以下でもありません。

この特筆すべき点が一切見当たらないようなストーリーの中に、適度なエロスと適度な笑い、適度なシュールさが絶妙に詰まっているのです。なおホラー作品のくくりに入りますが恐怖感は一切無し。さほどグロさもありませんので、まさに『安心して見れるB級ホラー』といった仕上がりになっております。

特にオススメの見どころは…

  • 浮き台の周りをジョーズのように回るゾンビーバー
  • 容赦なく犬を囮に
  • 撫でていた犬がいつの間にかゾンビーバーに
  • 尻のはみ出すショートパンツ

となっております。犬に関しては過剰反応する愛犬家の方がいるので、詳しくは触れません。

超個人的な戯言感想

世間では評価が真っ二つ、「まるで笑えない」「純粋につまらん」という感想も数多く見受けられますが、そういった評価はB級作品にはつきもの。それ以上に絶賛する声も多いこの『映画/ゾンビーバー』、私個人としても『素晴らしきクソB級ホラー作品』のハンコをポンと押してゴミ箱に投げ入れたくなるほどの良作でした(褒め言葉です)。

なにげに往年のホラー作品のオマージュが入っていたり、登場人物を二手に別れさせての上手なクロスカッティングなど、映画としても地味にハイレベルなところがこれまた憎い。

職場で上司に怒られた、彼女にフラレた、飼っていた金魚が死んでしまった、そんな夜はこの映画を見て現実を忘れましょう。たった70分弱の現実逃避ですけど。

鑑賞を終えたあとはエンドクレジットのメイキング映像もお忘れなく。実にほっこりできる内容となっていますよ。さらにさらに、エンドクレジット後には「これぞホラー映画!」といったお約束映像もついています。

今回が『ゾンビ』と『ビーバー』で『ゾンビーバー』、そして次は『ゾンビ』と『ビー(蜂)』で『ゾンビー』だ!…というハイセンスなおふざけ。これもぜひ続編として制作していただきたいですなぁ。