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イライジャ・ウッド主演『映画/ゾンビスクール!』でネタバレ戯言。そのタイトルとおり『グロ+コメディ』のゾンビもの。ホラーとしての恐怖感は全くありませんが、とりあえずチキンナゲットを喰う気だけは失せる作品でございます。

ゾンビスクール!


2015年 アメリカ

キャスト:
イライジャ・ウッド
アリソン・ピル
レイン・ウィルソン
リー・ワネル
ホルヘ・ガルシア
モーガン・リリー

監督:ジョナサン・マイロット、キャリー・マーニオン
脚本:リー・ワネル、イアン・ブレナン

ネタバレ無しのあらすじ

小説家を目指してニューヨークに出たものの、志半ばで実家へと戻ってきたクリント(イライジャ・ウッド)。

地元小学校の臨時教師を務めることになったものの、職場の同僚は変人ばかり。

元同級生ルーシー(アリソン・ピル)も教師として働いていたことが唯一の救いだが、初日から生徒にナメられるわゾンビ化されるわでもう大変。

果たしてゾンビキッズ溢れる学校から無事に脱出できるのか!?

・・・といった内容のチキンナゲットな作品。

キャストで戯言

主演はいつになってもホビットのイメージが抜けきらないイライジャ・ウッド

今回は作中でまでホビットネタでイジられる始末。まぁ身長がこれでは仕方ないか…。

彼の元同級生、ヒロイン役はアリソン・ピル

なにやら世間では「ヒロインが可愛くない」という意見もあるようですが・・・え、ホントに?わたしゃかなりストライクなんですけど。若い頃のアレクサンドラ・ダダリオをイモ臭くしたような顔で可愛いじゃないですか。バカみたいに笑うし。まぁたしかに同性には嫌われそうなキャラですけど…。

それ以外にもドラマシリーズ『ロスト』のホルヘ・ガルシアや『映画/インシディアス』シリーズのリー・ワネルがいたりと、洋画通ならちょっと嬉しいキャスティング。

しかし一般層からは『イライジャ・ウッド以外は全部知らん人』となるのでしょうなぁ・・・。

ゾンビ+コメディ+ホラー=チキンナゲット

ゾンビは笑いと相性が良いため、今も昔もゾンビ系コメディホラー作品は大量に世に送り出されてきております。しかし単なる『ゾンビ+コメディ』だけでは個性がないため、作り手側もアレコレと毛色を変えて他作品との差別化を図ろうと必死なご様子。

その点、この『映画/ゾンビスクール!』最大の特徴は…

子供限定!キッズゾンビ!!

という設定。

たしかに『子供のゾンビ』だけなら過去の作品に何度も出演していますが、『子供だけにしか伝染しない』というのは斬新っちゃー斬新。

そして産業廃棄物だったり軍事兵器だったりが定番の感染源も…

チキンナゲット!

なんじゃそりゃ!!

そもそもオープニングからしてニワトリを使ってどれだけ不快にさせられるかに挑戦したような悪趣味な映像。

チキンナゲットは『カラッと揚がってニワトリの”ニ”の字も感じられない形状』になっているから良いであって、『生きたニワトリがチキンナゲットになるまで』をまざまざと見せつけられ、挙句の果てにウジウジした虫まで湧かされた日にゃ、当分の間はチキンナゲットを喰う気が起きませんわい。

”命を頂く”というのは残酷でエグいものだと知りつつも、養鶏業と一部ファストフード企業は敵に回しそうですな。

お気楽系・娯楽作品

序盤からこれでもかと笑わせにくるノリのおかげで『くだらない内容』を受け止める覚悟は固めやすいものの、予想の斜め上をいくアホさ加減と独特な表現は好みが分かれるところ。

ツッコミどころがあってなんぼのジャンルなのは承知の上とはいえ、いかんせん物語そのものの面白さがそれを上回ってくれず、コメディホラーのツボをしっかり押さえ主人公の成長まで盛り込んでいるのに、肝心のシナリオは弱い。

『ホラー』のドキドキ感は薄く、『ゴア描写』も中途半端で”気持ち悪い”と”笑える”の中間あたりと微妙。

とは言え、たとえゾンビといえど大の大人が全力で殺しにかかる展開や、宗教も人種もLGBTもクソくらえな発言の連発は不謹慎すぎてたしかに笑える。

変に映画として期待しすぎると肩透かしを食らうものの、頭空っぽにしてガハハハ!と楽しむ分にはうってつけの作品かと。

しかしなぜあちらの映画ってダクトを通りたがるのか・・・。

そしてなぜいつもダクトは新品同様にピカピカなのか・・・。

超個人的な戯言感想

刺さる人には刺さる、刺さらない人には刺さらない、そんな映画と言える『ゾンビスクール!』

じゃあアンタはどうだったのよ?と問われれば・・・申し訳ない、ほぼほぼ刺さりませんでした

キャストの項でも書いたように、ヒロイン役のアリソン・ピルがハートにブッ刺さったので最後まで観れただけ。イライジャと彼女がいなければ途中離脱していた可能性も。…なに?「あの女が刺さるなんてどうかしている」って?このやろう、チキンナゲット投げるぞ!!

わたしゃ若い頃から友人達に『地雷処理班』と呼ばれており、女性の趣味が変なのは今に始まったことじゃないのよ。おほほほ。