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続編も出ているので比較的有名な「映画/グランド・イリュージョン」ですが・・もう批判覚悟で最初に言っておきます。私としてはただのクソ映画でした・・・。

グランド・イリュージョン
(原題:Now You See Me)


2013年 アメリカ・フランス合作

主なキャスト:

ジェシー・アイゼンバーグ
ウディ・ハレルソン
アイラ・フィッシャー
デイヴ・フランコ
マーク・ラファロ
メラニー・ロラン
モーガン・フリーマン
マイケル・ケイン

監督:ルイ・ルテリエ
脚本:エド・ソロモン、他

ネタバレ無しのあらすじ

4人のマジシャン、ダニエル(ジェシー・アイゼンバーグ)、メリット(ウディ・ハレルソン)、ヘンリー(アイラ・フィッシャー)、ジャック(デイヴ・フランコ)は、それぞれタロットカードに導かれ、フォー・ホースメンとして活動する事になる。

ラスベガスでは会場にいながらにしてパリの銀行の金を奪うなど、犯罪行為を含んだイリュージョンショーは多いに盛り上がるが、もちろん犯罪なのでFBIに追われる事に。

しかし・・

・・・といったくらいの説明しかできない内容。

ここからネタバレを含むよ!

ますはじめに・・・

ホント、冒頭でも申し上げましたが、今回は批判覚悟です。

わりと高評価の多い映画ですので、私の感想のほうが異端なのは承知のうえです。

「低レベル」とか「思慮浅い」とか、もう好きなだけ言っていただいて結構、「映画を観る目がない」と思っていただいても結構です。それでも、あえて私の正直な感想を言いたいっ!

豪華なキャストがもったいない、「うわべのカッコ良さ」だけの中身ペラッペラのクソ映画でした!
(あくまでも個人の感想です)

もう、金返せレベルです。

謎が解けるか?トリックが見破れるか?みたいなノリで宣伝打ってましたが、そんな映画じゃないです。ただただ、派手で中学生が好みそうなカッコ良さげなCG演出を連発してくるだけ。

「たしかに外見はものすごくカッコ良いけど、中身はバカで薄っぺらいイケメン」みたいな映画です。

楽しかったのは最初だけ・・・

宣伝に騙された私は「よーし!トリックを見破るぞ!」というテンションで鑑賞したのですが・・・一番最初のダニエルのトランプは「うん、どうせダイヤの7だよね」と、ビルの窓明かりで映し出される前にバレバレでしたし、ラスベガスのショーも演じている最中から「うん、どうせステージの下に偽の金庫室を作ってあって、お客さんをそこに落として・・パリのほうはショーとは別に金を奪ってあるんだよね」とバレバレでした。

まさかこんな、5秒でわかるようなトリックだけって事はないよな・・・

という心配はそのまま的中し、その後は頭を使う部分はほとんどありません。

ダニエルが手錠をディランの手にかけ変えたのは「すげっ!」と思いましたが、どうやってやったのかは説明されず。

そうなんです。

「信じられないようなトリックは全て、種明かししない」

これで最後まで押してくるんです。つまり・・・見た目のインパクト重視でやってるから、具体的な説明はできないんだよね?

そしてトリックでどうにもならない部分は・・・

「(嘘くさいほど都合の良い)催眠術で操ってます」

ときたもんだ。これはもう中学生のノリだよね。。。。

ネタバレ回想はあるものの・・

途中、何ヵ所かは「こういう事でした!」というネタバレ回想もありました。車の事故とか・・・金庫が消えた理由とか・・

しかしその全てが、緻密とは言い難い強引な種明かし。ツッコミどころのある見た目だけの種明かし。

もう、バカにされている気分です。とりあえずそれっぽい理屈付けをして、カッコ良く見せれば「おおー!」と楽しめるとでも思っているのでしょうか・・・。

「映画に対して、細かい事でいちいち揚げ足を取る」ってのは野暮な事だと思っていますので、ある程度は「うん、うん」と観るようにしていますが、この映画はちょっと観る人をナメてる感がありました。

こんな作り方をするならば、手品とかトリックとか、そういうテーマを使わないで欲しかった・・・。

ラブ要素、必要!?

FBIのディランとICPOのアルマ。この2人のロマンスって必要でしたか?

途中のキスシーンも「はい?」でしたが、ラストにまで持ってくるとは・・・。

しかもアルマはあれほどまでに「信念がどうたら・・」と強い決意を持って捜査に当たっていたクセに・・・。

「これがあるから良かった」と感じる人もいると思うので、それはそれで個人の感想としては良いと思います。

とりあえず私の感想としては「ただでさえクソな映画が、さらにクソになった」という、泣きっ面に蜂の要素でした・・・。

私の鑑賞スタンスが間違いでした

本作のRotten tomatoesでの支持率は約50%。なるほど。

やっぱり私の感覚はどっかおかしいようです。昔からそうですよ、有名アイドルグループの中で誰が好き?みたいな話題でも、「え、それ?それいく?」というメンバーがドストライクだったりしますし、リアルでの好みもブス専呼ばわりですから。仲間内では有名な爆弾処理班でしたから。

映画を観ても、誰もが「キモい!」「ヤバい!」という登場人物にばかり感情移入してしまいますし、感動の名作を見ても頭に残っているのは美人の尻ばかりです。

この「映画/グランド・イリュージョン」はホントにクソだと思いましたが、おそらく普通の方には「楽しいエンターテイメント映画」なのでしょう。実に羨ましい。

・・・というか、「頭を使う謎解き系」だと思って鑑賞したのがそもそもの間違いだったんですよね。この映画をそういう目線で批判するほうが、筋違いというものです。

しかしそっち方向に煽って宣伝してた、映画広報にも責任はあると思うんですけどね・・・。

「ディランがなぜサディアスに対してあそこまでの憎悪を向けるのか、そこには単純に父の死だけでなく、死の原因に自分も関与しているという部分が、彼の復讐心をいびつな形に歪めてしまっている・・・」とか、深い要素もあるんですよ。もったいない。

つくづく映画というのは「何を期待して観るか」で評価が大きく変わるのだなぁ・・と実感しました。

私はもう「アルマ役のメラニー・ロランが美人だな」だけで最後まで頑張りましたよ。ジェシー・アイゼンバーグにも期待していたのですが、イマイチ今作ではカッコ良さが感じられなかったので。

次回作・・・

それにしても・・・ホント無駄に豪華なキャスティングでしたね、この映画。

ラストに新聞でちょろっと顔が出るだけなのに、イライアス・コティーズを使うとは・・・。

続編もあるようですので、食わず嫌いせずにそちらもしっかり観てみたいと思います。

続編は頭をゆるゆるにして、ダイハードでも観る気分で鑑賞します(笑)