『BUNRAKU』クセが強すぎるGACKT映画でネタバレ戯言

あのGACKTがハリウッド初出演!…という微妙な触れ込みの『映画/BUNRAKU』。しかし独特な世界観とクセが強すぎる演出のせいで、非常に見る人を選ぶ作品となっております。

なにげにキャストが豪華だったりもするのですが、やや無駄遣い感も…(笑)

BUNRAKU


2010年 アメリカ

キャスト:

ジョシュ・ハートネット
GACKT
ウディ・ハレルソン
ロン・パールマン
ケヴィン・マクキッド
デミ・ムーア
菅田俊
海保エミリ

監督:ガイ・モシェ
脚本:ガイ・モシェ

ネタバレ無しのあらすじ

銃というものが存在しない未来世界。

通称・木こりのニコラ(ロン・パールマン)が牛耳るリトル・ウエストワールドにやってきた二人の男、流れ者(ジョシュ・ハートネット)とヨシ(GACKT)。

出会いこそ衝突していた二人だが、バーテンダー(ウディ・ハレルソン)の手引きにより互いの目的のため共闘する事に。

…といった内容ではあるものの、楽しむべきは独特の空気とスタイリッシュなアクション。ストーリーなんぞ飾りです。

キャストで戯言

えー…とりあえずGACKT様に関しては説明するまでもないかと。

和牛とアメリカ牛の判別や、高級楽器と安価な楽器の聞き分けがお得意な超一流芸能人になります。私は古い人間&元バンドマンなので「MALICE MIZERのボーカルの人」というイメージが抜けきっておりません。

彼以外にも日本人俳優が何人か出演しており、重要どころは叔父とその娘。叔父は英語力のおかげでアチラの映画にちょいちょい顔を出す菅田俊、娘は海保エミリ(ハワイ生まれのハーフ)となっております。

…さぁ、私のように日本人にあまり興味のない方、お待たせしました。

洋画好きであればGACKTよりもこちらが目当てでしょう、ダブル主演のもう一人はジョシュ・ハートネット様ですよっ。

近年は映画出演も控えめになってきた彼ですが、まだまだ日本国内でもファンの多いイケメン。今回はやや締まった体つきでさらにイケメン度アップしております。

そして二人を導くバーテンダーとして、これまた好きな人にはたまらないウディ・ハレルソン

…ん?『クールで帽子姿のガンマン(銃は無いけど)』『東洋人の侍(刀は無いけど)』『三人の移動手段はちっこい車』って・・・もしかしてルパン三世を意識してる!?

そんな彼等の敵方。街を仕切るボス、ニコラ役はロン・パールマン。有名作品から超B級作品までこなすベテランゴリラですな。どうしてこんなに類人猿寄りなんでしょう、この人。まだ人間まで進化してませんよね…。

その情婦、いまいち必要性が薄いアレクサンドラ役にデミ・ムーア。ゴーストになった彼氏と轆轤(ろくろ)を回しながらOh, my love~♪で有名になった人ですな。ごめんなさい、私好きじゃないんですこの人。

見る人選ぶ独特すぎる演出

さてさて…。

まるでアメコミのような、ゲームのような、舞台演劇のような…一種独特な映像と演出・演技で繰り広げられるこのBUNRAKUという映画。洋画としては違和感のあるタイトルですが、これは日本の古典芸能・人形浄瑠璃”文楽”から。

一応のストーリーはあるものの、物語そのものを楽しむというよりは『独特な世界観と映像』を楽しむ映画となり、深い謎や考察・ドンデン返しなどは無し。アクションシーンも『エンターテイメント』としての要素が強く、リアル感よりも爽快感重視。このあたりを好きになれるかどうかが評価の分かれ目になるかと。

私はアレです、良い意味でも悪い意味でも紀里谷和明監督の『映画/キャシャーン』を思い出しましたよ。あれも賛否両論激しい作品でしたよねぇ…。

ここからネタバレを含むよ!!

ネタバレ含むあらすじ?

ネタバレ含むとか言ったものの、さきほども書いたようにこの映画は脚本に重点を置いた映画ではありませんので…。

  • ニコラというボスが仕切る街に、二人の男がやってくる。
  • 最初は争いつつも、なんだかんだで仲間になる。
  • ニコラを倒す。

…で全て終わりです(笑)

途中に『バーテンダーの過去は!?』とか『アレクサンドラの過去は!?』とか『流れ者(ジョシュ・ハートネット)の名は!?』とか気になったりもしますが、アレクサンドラ(デミ・ムーア)の元カレがバーテンダー(ウディ・ハレルソン)だったところで、だから何?って感じじゃないですか。ジョシュに至ってはダラダラ引っ張った挙げ句に最後まで名前を言いませんし…。

超個人的な戯言感想

…というわけで、

よくわからない話がよくわからない展開でよくわからない形に落ち着いた。

というのが個人的な感想。「ガクト目当て」もしくは「ジョシュ・ハートネット目当て」で鑑賞するも、残念ながらそれ以上でもそれ以下でもない映画…といった感じでしょうか。

独特な空気と演出・表現は好きなので、せめてもう少しだけ脚本を頑張ってくれていたら…70点?くらいは付けられた気も。ついでにGACKTとデミ・ムーアが出演していなければさらに+10点なんですが…それじゃなおさら日本国内で売れなくなりそうですな。

余談ですが本作はスタントマンを一切使用せず、全てのアクションシーンを演者本人によって撮影しているとのこと。それ故にややチープな部分もありますが、独特な動きと鬼気迫る迫力を感じる事もできます。

うーむ、やはり脚本そのままでも75点くらい付けて良いかもしれませんな…。