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今日はAmazonプライム限定(2022年2月現在)の映画『JOLT/ジョルト』でどんでん返しのネタバレ含む戯言。ケイト・ベッキンセイルが年齢を感じさせない美しさと下品な単語で魅せてくれる、中身スッカスカ電気ビリビリアクション映画でございます。

JOLT/ジョルト


2021年 アメリカ

キャスト:
ケイト・ベッキンセイル
ジェイ・コートニー
スタンリー・トゥッチ
ボビー・カナヴェイル
ラバーン・コックス
デイビッド・ブラッドリー
オリ・プフェファー
スーザン・サランドン
ソフィー・サンダーソン

監督:ターニャ・ウェクスラー

あらすじ

幼い頃より怒りを感じると自分を抑えられないリンディ(ケイト・ベッキンセイル)。

様々な治療を試みるも改善されないまま大人になった彼女は『怒ったらセルフでボタン押して電気ショック!』というドM装置を取り付けて生活していた。

イラッと来たらビリビリ。ムカッと来たらビリビリ。殺したくなったらビリビリ。

そんな暮らしの中、理想とも言える男性ジャスティン(ジェイ・コートニー)と出会ったリンディは瞬く間に恋に落ちるのだが・・・。

・・・といった流れで、50歳前とは思えないケイト・ベッキンセイルを愛でる作品。

キャストで戯言

主演は今や『年下キラーの美魔女』で有名なケイト・ベッキンセイル

正統派美女キャラを演じていた女優が歳を重ねてから悪女やぶっ飛びキャラに路線変更…というのはよくありますが、彼女も『映画/トータル・リコール』あたりから殻を破り始め、今回もけっこうな飛びっぷり。

まさかあのベッキンセイルがアナルだのペ〇スだのキンタ〇だのと連呼する日が来るとは夢にも思わんかったですな。

そんな下品美女が恋してしまうジャスティンを演じるのはジェイ・コートニー

ちょいちょい大物映画にも出演している、やや影の薄いマッチョ野郎。

彼は彼で別に良いんですが、もうちょい地味で弱々しい俳優にしたほうが最後のどんでん返しが生きたような気もしますなぁ。彼が出てきた時点で「いやいや、この身体と雰囲気で単なる会計士なわけないだろ」とネタバレしているようなもんですから。

彼ら以外にもスタンリー・トゥッチボビー・カナヴェイルスーザン・サランドンと、通好みな大物俳優が多数出演。

とりあえず絵ヅラは華やかなので、俳優重視で映画を楽しむ人には良きキャスティングではないかと。

中身スカスカあらすじ

本作は、

『キレると人間離れした能力で暴力的になる美女(しかも沸点めっちゃ低い)が、自らに電気ショックを与えることで一般社会で生活する』

という、もはや漫画レベルのなんだそりゃ設定。

人間離れした力を持った美女…というとスカーレット・ヨハンソン『映画/LUCY ルーシー』を思い出しますな。タイトルも似ているし。

ここらへんの設定はまぁ・・・アリかと。アクション映画に過剰に科学的な理論やリアルを追求してしまうと話が進まないどころか映画自体が成立しませんし。

しかしこの『JOLT/ジョルト』はそこ以外もとことんザル。

細部まで練られていない設定でツッコミだらけの展開を繰り広げ、ヘタクソなカメラワークでカーチェイスを入れてきたかと思えば、やはりツッコミだらけのクライマックスで雰囲気重視の結末を迎える。

…そんな作品ですな。

でも良いのですよ。この映画のウリは『設定のインパクト』『ケイト・ベッキンセイル』ですから。そこが立っていれば全て良し。

しかし逆に言ってしまえば、そこに魅力を感じなけりゃドコに楽しさを見出して良いのかわからんような映画とも言えますけど。

ネタバレ戯言

注!)ここからどんでん返しとネタバレを含みます。

中身スッカスカな物語ではあるものの、一応衝撃のどんでん返し的な要素はあり。

運命の恋人(未満。1回ヤッたけど)のジャスティンを発端に始まった復讐劇を、『じゃじゃーん。実はジャスティン生きてましたー。しかも黒幕でしたー』という、

そのまんまじゃねぇか!

…と言いたくなるような予想通りのどんでん返しを披露してくれます。

いやいや、もう最初から怪しすぎるて。

デートも苦手なただの会計士…とか言っておきながら、やけに女慣れした態度でグイグイ来るし、やたらマッチョすぎるし、住居はやたら豪華で車も高級車。「絶対ただの会計士なんかじゃないだろ、おまえ」と誰でもわかりますわい。

ついでに彼がどんな存在で、組織ではどの位置づけになっていて、大ボスを排除することで何をどうしたいのか・・も結局モヤモヤ。

電気ショックのスイッチを押され苦しむリンディに「…あのー、電極のほうを外したらよいのでは?」などと思っている間に、爆弾を手渡されてドーン!『人間離れした身体能力』がウリだったはずなのに、最後は爆弾頼みでドーン!!しかも彼女の部屋と同様、不自然なまでに広がる爆発でドーン!!!

…でおしまい。

と思わせつつ、これまたしっかりと設定を練られていないオバちゃん(どこかの組織の人)がリンディの前に再び姿を現し、

念のため、続編を作れるようにしとくわね♪

の結末で終幕!!

おいおい本気か?この映画に続編作るってか!?楽しみだなおい。

どこぞの映画や漫画のように、『第一部・完』→『永遠に第二部が出てこない』というパターンは勘弁してくれよう。

超個人的な戯言感想

…というわけで。

さすがにケイト・ベッキンセイルの魅力だけで万人にウケるのは難しかったのか、世間での評価は微妙。ほどほどに賛否両論の『JOLT/ジョルト』

しかし個人的には普通に面白かったですなぁ。

物語のテンポも良く、随所に下品なジョークを盛り込んだ痛快アクション映画として予想以上。さほど期待せずにハードルを下げて観たのが良かったのかもしれませんな。

私も常々、世に溢れるアホ共は片っ端からブン殴って排除したい衝動に駆られる人なので、彼女のイライラを「いるいるこういうヤツ!殺っちゃえベッキン!」と激しく共感できましたし。しかも「写真が撮りたい」ときましたからね。もう他人の気がしませんよ(わたしゃ写真撮る仕事です)。

ちなみに本作はAmazonプライム限定となっているのでU-NEXT派やNetflix派には縁遠い作品ですが、ケイト・ベッキンセイルが自らの手で電気ビリビリして悶えるプレイに興奮したい変態野郎は無料体験を利用してみるのも良いかと。

Amazon Primeビデオ 無料体験

無料期間中にやめりゃ0円ですし、継続しても月額500円は他のVODに比べりゃ破格。クソみたいB級(以下)の作品も多いので、マニアなら金額以上に楽しめますぞ。