20歳そこそこのトム・クルーズが生足晒してファンタジー!…という誰得映画、『レジェンド 光と闇の伝説』なんて持ってきてみました。日本でも劇場公開されたらしいのですが私は全く知らず。
Amazonプライム・ビデオを潜っていたところ偶然発見し、「トム・クルーズ?しかもファンタジー!?…さらにリドリー・スコット監督作品!!??」という三段階の衝撃に思わず鑑賞してしまいました。
レジェンド/光と闇の伝説
1985年 アメリカ
主なキャスト:
トム・クルーズ
ミア・サラ
ティム・カリー
ダーヴィッド・ベネント
監督:リドリー・スコット
脚本:ウィリアム・ヒョーツバーグ
ネタバレ無しのあらすじ
むかーしむかーし、あるところに「王女らしいけどそれっぽくない女の子」と「設定がよくわからないけど山で暮らす男の子」がいました。
そしてユニコーンに悪さをしようとする魔王と、その手下のゴブリンもいました。
王女がユニコーンとよくわからない事をしている隙に、ゴブリンはユニコーンによくわからない事をしてしまい、やたらと長い尺でユニコーンが走っていきます。
それからは指輪を水に投げ入れたり、飛び込んだり、冬になったり、冒険したり、王女がこれまた長すぎる尺で踊ってみたり、そんなことになりました。
魔法で意識を失ってしまった王女の指に、男の子が使い回しの映像で再び飛び込んで拾ってきた指輪をはめると、王女は無事に目覚めました。ユニコーンは角をくっつけたら生き返りました。
めでたしめでたし。
・・・・といった内容の作品。
キャストで戯言
いやいや、「キャストで~」とか言われても、トム・クルーズしか書く人いないじゃないですか。
もう少し若い頃なのかと思ったのですが、調べてみるとこれで21歳なんですね、彼。

これで終わっては申し訳ないので、他のキャストについても少々調べてみました。
王女役のミア・サラはこの映画がデビュー作。その後『映画/タイムコップ』でジャン=クロード・ヴァンダムと共演してサターン助演女優賞を受賞したり、ショーン・コネリーの息子と結婚したり離婚したりしたそうな。
魔王役のティム・カリーは出演作品も多い俳優ですが、本作ではもはや誰だかわからない状態になっています(笑)

30年前の作品
本作品が公開されたのは1985年。もう30年以上前になります。
30年といったらアレですよ。元気にお外を走り回っていた子供も、階段の登り降りでヒザが痛くなったりする歳月ですよ。
今ではファンタジーといえば背景もモンスターもCG&VFXバリバリで製作するのが常となっていますが、この映画はほぼ全てのシーンでセットを製作し、出演者が特殊メイクで演技。
光の玉状態のウーナが飛び回るシーンでは吊っているワイヤーが反射して見えてしまったりと…なんともほっこりした気分になりますなぁ(笑)
こんな事を書くと年寄りとか懐古厨とか言われますが、なんでもかんでもすぐにCGで処理する現代の手法は、やはり映画として味気ない気がするんですよね…。
たしかに今見ればチープ感はありますし、迫力という点では見劣りするものの…撮影現場の熱を感じられる映像は観ていて悪い気はしません。ちょいちょい笑えますけど(笑)
困惑のファンタジー
というわけで、肝心の内容なのですが…。そりゃもうワンダーと言いますかカオスと言いますか、序盤~中盤まで…いや、最初から最後まで何がなにやら。
王女様がユニコーンと戯れたかと思えば、指輪を投げ捨てて「ここがウリ映像です!」といった様子で飛び込んでみたり、急に嵐で泣き叫んでみたり、いつの間にか水面が氷になっていたり。
そして指輪を取りに潜ったジャックを置き去りにして逃げ帰る王女(笑)
どうやら『ユニコーンの角が奪われ、もう1匹も危ない。凍ってしまった世界を戻すためにジャックが冒険に出る』という流れらしいです。
しかし王女は好き勝手に別行動。大丈夫なんでしょうか、この人。ちょいちょい情緒不安定じゃないですか?
『世界を戻すためには勇敢で高潔な戦士が必要』とか言うから、新たに人間の仲間が加入か!?と思ってみれば、どうやら戦士はジャックが兼ねるご様子。必要だと言っていた剣も入り口の化け物を騙し討ちするのに使用したっきりで、あとはパンチとキックで戦うジャック(笑)
そして金ピカの鎧は下半身装備無しで、まるでどこぞのゲームの女剣士のような露出っぷり。

これが女性キャラならばセクシーだったのですが…。
最終的には『私、太陽が弱点なんです』という魔王御自らのカミングアウトにより、あれやこれやの手段を駆使して無事に成敗。
しかしこの魔王も少々間抜けなうえに情緒が不安定ですなぁ。
さらに『魔法を解く鍵はジャックだけが知っている』という謎の流れから、『その鍵は王女が投げ捨てた指輪だ』という謎の設定に変わり…
序盤に使われた『ここがウリ映像です!』的な飛び込みシーンを再び使用。
これ、どうなんでしょう。たしかに非常に印象的な映像でしたが、二回も使われちゃうと…。
まぁ無事に王女様も目を覚ましたしたし良しとしましょうか。魔法が覚める前から、なぜか衣装もメイクも通常に戻ってたのは…誰かが着替えさせてくれたのでしょう。
死んだユニコーンも、角をくっつけたら生き返ったようですし(笑)
個人的な戯言感想
なんとも困惑の流れもありましたが、随所に「リドリー・スコットらしさ」を感じる事もできましたし、30年前という時代を考えればファンタジー大作と呼んで良いような壮大感もある。
個人的には『映画/ウィロー』(1988年)が古き良きファンタジー映画の絶対王者として心に残っているため、比べてしまうとB級感を感じてしまいますが…まぁこれもアリかな、と。
DVD化されていないと思いますので、どうしても観たいというトム・クルーズファンはAmazonプライム・ビデオでどうぞ。
古い映画手法の懐かしさにほっこりするも良し、なんじゃこりゃ!と笑いながら観るも良し。トム・クルーズのセクシーな生足にハァハァするも良しの作品ですぞ。