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私は三度のメシより猫が好き、寿司よりも人妻の尻よりも猫が好き。許されるのならば24時間ネコを頭に乗せて生活したいほどです。というわけで『映画/メン・イン・キャット』、今回はネタバレや結末を含みませんので未鑑賞の方もご安心を。

しかし批評家からはボロクソにダメ出しを食らってるんですよね、この映画…。

MIC/メン・イン・キャット
(原題:Nine Lives)


2016年 フランス・中国合作

主なキャスト:

ケヴィン・スペイシー
ジェニファー・ガーナー
クリストファー・ウォーケン
マリーナ・ワイスマン

監督:バリー・ソネンフェルド
脚本:グウェン・ルーリー、他

ネタバレ無しのあらすじ

トム・ブランド(ケヴィン・スペイシー)は仕事一筋の傲慢社長。

あまりにも仕事人間すぎるが故に、妻のララ(ジェニファー・ガーナー)から告げられるまで愛する娘レベッカ(マリーナ・ワイスマン)の誕生日が明日であることすら忘れている始末。

「猫が欲しい」というレベッカのため、怪しげなペットショップで猫を購入したトムだが…とあるアクシデントにより高層ビルの屋上から猫と共に転落!

幸い一命をとりとめたトムだったが、なんと彼の意識は猫の中。そしてもともとの身体は昏睡状態に…。

昨日まで家族も社員も省みず我儘放題だったトムが、今日からは猫として妻や娘に囲まれての生活。

果たして彼は「猫」として生きる事などできるだろうか!?そしてもとの身体に戻る事はできるのだろうか!?

・・・といった内容の作品。

今回はネタバレは一切含まないよ!

酷評多し

2016年8月に全米2264館で公開された際には週末興行収入ランキング初登場6位を記録したものの…批評家からはさんざんな酷評が目立つ事となってしまった本作。

まあたしかに、この映画に何を期待するかによってはヒドい作品とも言えるでしょう。しかし、それでも私は楽しんで観る事ができましたし、鑑賞後も気持ち良い心地よさが残っていますけど。

大手映画批評サイトRotten tomatoesでの支持率はなんと11%、平均点は10点満点中2.8点。「論評する気すら起きない」「金を払って観る価値はない」とまで言い放つ批評家も。

アメリカの映画評論家ピーター・トラヴァースはこの映画に対し「笑うところが全くない拷問のような87分間で、この映画は猫愛好家のほとんどを猫嫌いに変貌させるだろう」 とまで言い切っています。

なんと!どうやら私は「猫愛好家のほとんど」には入っていないという事ですか…。幸いな事に猫嫌いにはならず、今でも頭から喰いたいくらいに猫好きのままですから。

そもそも、この映画を観ただけで「猫嫌い」にまでなる人って、ホントに「猫愛好家」と言えるんでしょうかね…。

うーむ。こんなブログを書いていて言うのもなんですが、映画の「批評」ってなんなんでしょう。

どんなものであれ、作品ってのは人によって価値があったり無価値だったりするもの。それを一個人の価値観で『私の意見こそが真理だ!』的な言い方をするってのは、狭量にもほどがあるような気がするのですが…。

そんな事より映画の話を

さてさて、そんな映画の内容なのですが、私個人としては前述の通りそこまでヒドいとは感じず。

たしかに脚本も演出も残念な部分を探せば多々ありますし、終盤になると強引を通り越して「・・はい?」となる展開が連発。屁理屈こねて批判しようと思えばいくらでもコキ下ろす事ができるでしょう。

それでも…ベタで薄っぺらい見せ方ではありますが、家族愛の感動はありました。覚悟を決める姿に胸を打たれるシーンもありました。そして声に出して笑ってしまう場面も多々ありました。

細かい部分は置いといて、こういうものだと受け入れて観る事ができるならば…65点くらいの映画だと思います。

「酷評を否定したクセに、わりと低めの点数だな」って? いやいや、そんなもんでしょう(笑)

でもそれでいいと思のです。90点の映画には90点の映画としての役割があり、30点の映画には30点の映画としての役割がある。それぞれ良さは別モノでしょう。この映画は「65点くらい」だからこそ、意味があると私は思います。

自然な動きではないものの…

さんざん擁護するような発言をしておいてアレなのですが…「猫好きにはたまらない映画ですか?」と問われれば、たしかにその点に関しては微妙な仕上がり。

猫は多数出てきますし、主演猫のMr.ファジーパンツ(字幕や翻訳により「もこもこパンツ」だったり「ぶかぶかズボン」だったり)ももちろん可愛い。しかし動きのある場面は大半が人間の手で作られた不自然な動き、ざっくり言ってしまえばCGなわけです。感覚としては「猫のアニメ」を見ているようなシーンも多数あります。

猫に服を着せたりするのもどうかと思う真の猫好きとしては…このあたりはちょっと残念。

まぁただでさえ動物に演技をさせるのは大変ですし、相手は気まぐれがウリの猫ですから。そのまんま生の猫の動きだけで全編撮るのはそりゃ無理な話。『中身が人間の猫』を描くにはCGやVFXは必須でしょう。

とりあえず猫ちゃんが見れれば良いのよー!というライト猫好きの方ならば、それなりに「可愛いっ!」と思えるのではないでしょうか。

そうそう、猫好きならば聖域とも言える「宮城県の田代島(通称ネコ島)」のネタも出てきますよ。私も何度も訪問しています。

可愛いのは猫だけじゃないっ!

そしてこの『映画/メン・イン・キャット』、猫はあまり好きじゃないけど…幼女なら大好きだ!というアレな方にもたまらない作品でして。

そう、娘レベッカ役のマリーナ・ワイスマンです。

私は猫も大好物ですが、幼女も大好物。許されるのならば24時間幼女をヒザに乗せて生活したいほど。

マリーナ・ワイスマン
(C)EuropaCorp
http://ninelivesmovie.com

どうですかこの「猫と幼女」という、焼肉と寿司のような組み合わせ。もうどっちから喰っていいのか迷ってしまいますなぁ。

まだ出演作品は多くないようですが、ぜひ他の作品でもまた出演してほしい子役です。将来も楽しみですな。

ちなみに映画の原題「Nine Lives」は、ことわざの「猫に九生あり」(英語圏では「A cat has nine lives」)から。

作品中でも「猫は9回生まれ変わる事ができる」という旨のセリフが幾度となく出てきますが、猫の執念深さやしぶとさから、そういう迷信が広まった・・・という事らしいですぞ。

そんなに生まれ変わってくれれば嬉しいんですけどね。

なにはともあれ「映画/メン・イン・キャット」、猫好き向けというよりも「ゆるい60点くらいの作品を観たい人」向けの映画といった印象でした。なお名俳優ケヴィン・スペイシー目当てで鑑賞しても、それほど彼の魅力は出ていませんのでご注意を(笑)