映画『ポーカーナイト/監禁脱出』続編あり?ネタバレと戯言

今回の1本はタイトルとパッケージでかなり損をしている『映画/ポーカーナイト 監禁脱出』です。なぜこうセンスのない日本語サブタイトルをつけてB級感を出しちゃうんでしょうか・・・。

そのダサいタイトル、センスのないパッケージ(動画配信サービスでのサムネイル)、「監禁されて脱出する」という陳腐な設定、その全てが嫌な予感しかしません(笑)

・・・が、観てみると意外や意外、ただのありきたりなB級スリラーではありませんでした。しかし面白いかと問われれば微妙なんですよね。。。

ポーカーナイト/監禁脱出
(原題:Poker Night)


2014年 カナダ・アメリカ合作

主なキャスト:

ボー・マーショフ
ハルストン・セイジ
ロン・パールマン
タイタス・ウェリバー
ジャンカルロ・エスポジート
ロン・エルダード
マイケル・エクランド

監督:グレッグ・フランシス
脚本:グレッグ・フランシス、ダグ・ブキャナン

ネタバレ無しのあらすじ

出世したばかりの若手刑事スタン(ボー・マーショフ)は、先輩であるカラブレーゼ警部補(ロン・パールマン)らベテラン刑事が参加する『ポーカーナイト』への参加を許される。

それはポーカーに興じながら、先輩の体験談などを通して現場での教訓を学ぶ場だった。

そしてとある夜、無線連絡を受けて現場へ向かうスタンの車の前にエイミー(ハルストン・セイジ)が飛び出してきて・・

・・・といった流れで監禁状態へと突入するのだが、この映画は物語の全てが回想シーン。さらにその回想の中で回想して…といった感じにあっちこっちに話が飛ぶので、どうあらすじ書いて良いのやら大変ですよまったく。

・・・といった内容の作品。

キャストで戯言

主演のボー・マーショフとヒロインであるハルストン・セイジ。この二人は初めて見る俳優さんなのですが、それ以外のところでややマニアックな俳優が顔を揃えており、なんか豪華な気分になりました。

冒頭に出てくるカラブレーゼ警部補からして「ああ!誰だっけ!このマウンテンゴリ・・・じゃなくて俳優!」となりましたし(笑)

彼はロン・パールマン。「有名映画とB級映画の狭間」の微妙な作品では常連とも言える俳優さんです。

そしてポーカーナイトが始まってみれば、ジャンカルロ・エスポジートはいるわ、ロン・エルダードはいるわ、タイタス・ウェリバーはいるわ・・・

なんとも微妙な有名俳優が揃っているじゃないですか(笑)

なんでしょう、この中途半端感。豪華なはずなのに納得がいかないモヤモヤを感じます。

ここからネタバレを含むよ!!

「何があったのか」の連発

映画の冒頭にラストシーンの一部を流し、本編でそこに至るまでを描く・・・という形式の映画は吐いて捨てるほどありますが、この『映画/ポーカーナイト』もその流れで始まります。

主演俳優のナレーションで「なぜそうなったのか」を語ったりするのもお約束と言えばお約束なのですが、この映画はそれがとにかく長い。いつまでたっても「こうだったんだよ」「ああだったんだよ」といったスタンの語りが止まりません(笑)

いつまでたっても「回想」の流れを引きずるので、本腰入れて本編を見づらいなぁ…と思っているうちに、さらに「回想の中で回想」してみたり「ベテラン刑事の回想に現実と虚構を織り交ぜてみたり」といった手法をとってくるので、ゴチャゴチャ感が漂います。

ある意味面白いと言えば面白いですし、わかりづらいとまではいかないのですが…なんでしょう、ギリギリのような気もします。

そして肝心の『ポーカーナイト』のシーンも、なんとも微妙。

ここでの話で得た教訓を利用して犯人を追い詰めて・・・と言いたいところですが、どのへんが役にたっているのかわからない話ばかり。挙句の果てに「チャンスを掴め」「最後まであがけ」「おまえならできる」といった精神論的アドバイスで押してきます(笑)

中盤あたりまでは、決してつまらなくはないんです。しかし何かが惜しい感じがします。

肝心のストーリーも・・・

まったく・・・「監禁脱出」などという余計な日本語サブタイトルを付けるのはやめなさい!

どうしてこう、邦題はいつもセンスが無かったり余計なサブタイトルを付けたりするのでしょう。。。

たしかにスタンとエイミーは監禁され、そこから脱出を試みるストーリーではあるのですが・・・物語の大半はそっちではなく、ポーカーナイトと回想がメインです(笑)

監禁のほうはというと、脱出!⇒捕まる!⇒脱出!⇒ダメだった!の繰り返し。

スタン君もいろいろ頑張ってはいるのですが、最初の脱出でまず応援呼ぶのが先だよね・・・。「俺の行動は正しかったはずだ・・」じゃないよまったく(笑)

惜しい犯人

こういった映画を鑑賞する際、変人の私の場合は被害者や刑事には全く感情移入できず、「犯人にどれだけ感情移入できるか」が重要になってきます。共感できるのはいつもそっち側なんですもの。

しかしこの映画の犯人は・・・なんとも悩ましい。微妙に惜しいような…全然惜しくないような…複雑な心境です。

彼が犯罪者へと変わった際に立てた目標が

  1. 少女とアレな事をする
  2. それを邪魔するやつは殺す

・・・ってとこからして微妙。たしかに変態的ではあるものの、そこに哲学を感じません。「バカかおまえは」の一言で片づけられてしまいそうな目標です。たしかに少女としたいという点だけは非常に共感できますけど(笑)

最後の最後でまた「回想」

どうにか脱出できたスタンですが、それ自体も犯人の手の平で踊らされていたわけで・・・結局彼が犯人とされてしまい、収監されて・・・で終わります。

え?これで終わり?

まぁ・・・そういう作品だったという事でいいか・・・。

と、せっかくこっちが納得しようとしているところに…再び蒸し返して始まるその後のストーリー。

しかし相変わらずここも「何があったのか」の回想形式。もうホント、お腹いっぱいです(泣)

最終的に犯人は逮捕できず、続編ありきのような…そうではないような…という終わり方で幕を閉じました。もうこないよな?エンドクレジットの後になんか挟んだりしないよな?と、嫌な意味でドキドキしましたが…なにも流れませんでした。ほっ。

尻は正義

これは2014年の映画なのですが、2019年現在で続編は製作されていません。

もともと続編なんて意識していなかったのか、大人の事情で消えてしまったのかはわかりませんが・・・まぁ良かったのではないでしょうか。これで終わりで。

うまいこと最後に「現在のポーカーナイト」に繋げましたしね。

斬新っちゃー斬新、しかし古臭いと言えば古臭い。面白いと言えば面白いのに、クソと言えばクソ。なんとも複雑な気分にさせられる映画でした。

もう私にとっての最高の見どころは…

スタンに抱えられたエイミーのパンツ尻

に尽きます。

ええ、それだけで全ては許されます。