映画『ザ・ルーム 監禁』(2018年:原題Waiting room)でネタバレ戯言

よくぞ当記事へたどり着きました。あなたが探している『映画/ザ・ルーム 監禁』はこの作品で合っていますか?2018年・原題「WAITING ROOM」のザ・ルームですよ。

同名映画が複数存在し、その中に「駄作界の市民ケーン」とまで呼ばれる人気カルト作品「ザ・ルーム」があるせいで、情報を見つけ出すことが非常に困難。探した限りでは本作に対しての感想や考察・あらすじなどを紹介しているサイトは見つけられませんでした。

しかし私も初めて見ましたよ、キプロス共和国の映画なんて…。

ザ・ルーム/監禁
(原題:Waiting Room)


2018年 キプロス共和国

キャスト:
パノス・クラニディオティス
マリア・イオアヌ
ハリス・ゲオルギアディス
アンドレアス・ウジュカス

監督:アレクサンダー・レオンタリティス

ネタバレ無しのあらすじ

見知らぬ建物内で目覚めた男女5人。

果たしてここはどこなのか?なぜここにいるのか?

全員がわからず記憶も曖昧。互いに疑心暗鬼になりながら、たどり着いた真実とは…。

・・・といった感じに、今更感のある設定でダラダラする作品。

マイナーすぎる作品で戯言

本作はキプロス共和国というドコにあるのかもピンとこないような国の映画。言語はギリシア語です。

キプロスはトルコの南、地中海に浮かぶ島で、面積は四国の半分程度になります。

とにかくマイナーすぎる作品ですので、上の予告編動画を見つけ出してくるのでも一苦労。なんじゃこりゃのアルファベット並びで綴られる俳優名の読み方を調べるのも一苦労。

しかしそんな大変な思いをして記事を綴ったところで、果たしてこの映画を鑑賞する方は日本国内に何人いるのか。そして当ブログにまでたどり着く方がそのうち何人いるのか…。

今これを読んでいるアナタ、あなたは非常に貴重なお客さんなのですよ。いやーホント、ありがたすぎて『映画で戯言三昧・オリジナルグッズ』をプレゼントしたいくらいですよ。…と、これはつい先日も何かの映画記事で言ったような気が…。

ネタバレ3分あらすじ

もう最初に言ってしまいますが、この作品は構成・演出・脚本など、映画として重要なポイントがことごとく残念な仕上がり

まず第一に、

『目が冷めたら見知らぬ場所に監禁されていた男女数人』

…って、一体何年前の作品ですか。

同様の設定のワンシチュエーションスリラーは『映画/ソウ』シリーズを筆頭に腐るほど溢れ、一時期はあっちもこっちも『気がついたら見知らぬ密室』のスリラーばかり。その手の作品をもう100本は見た気がします。もはや設定を聞いただけでゲップが出ますよ。

で?それを今この2018年にまたやるって??正気??

こりゃよほどヒネった展開にするか、驚愕すぎてアゴが砕けるようなオチにしないと厳しいのでは…と心配するも、なにも代わり映えしない冒頭から『おまえが犯人だろ。いやお前だろ』と基本の流れを踏み、『何か共通点があるはずだ』と、ベタにもほどがある滑り出し。

登場人物のセリフは不自然でやけに芝居臭く、ちょいちょい揉めてみれば迫力もクソもないモタモタした動きのお遊戯アクション

争いの際にはちょうど目の前に武器があり、女を襲えば上手い具合にシーツを敷いた部屋がある…という都合が良いにも程があるシチュエーション。

果ては『思い出す』⇛『回想シーン』⇛『さらに思い出す』⇛『続きの回想シーン』⇛『もっと思い出す』⇛…と、火サスなみに安っぽい構成を延々繰り返して明かされる、衝撃の真実。

結局のところは…

ネタバレ1分あらすじ

気づいたら見知らぬ場所に監禁されていた5人の男女。

あーだーこーだとくだらない諍いをしつつ、ヒネりもクソもない展開で明かされる真実は『5人はすでに死人だった』というベタすぎて屁も出ないようなオチ。生前、5人は全員が因果関係にあり、それぞれが罪人でもあった。

さながら、罪を犯した魂が裁きを待つWaiting Room(待合室)のような空間だったのか……などと考えてみるも、正直どうでも良いです。

という、駄オチ。

これが上手な演出と魅力ある演技、秀逸な脚本であればそれなりに面白かったような気もするのですが…うーむ。

強いて言えば、低予算ゆえのワンシチュエーション作品かと思わせつつ、予想以上に長尺の回想シーンでそれなりのロケーション、それなりのキャスト・エキストラを起用しているという点は評価できました。決してケチってるわけではないのですな。

『5人がどういう経緯で繋がっていたのか』に関しても、詳しく説明すると長くて複雑な文章になってしまうほど練り込みがあるものの、残念なことに見せ方と繋げ方が下手すぎて「そうだったのか!」という爽快感は微妙。

そしてなぜかカティア(黒髪の女性)だけが異様に説明不足なのも謎。よくわからない流れでしれーっと5人に混ざり、彼女に関するエピソードはほぼ描かれず、「彼女のシーンだけ大量にカットした?」と思ってしまうほど。

『全員が罪人であった』など、それなりのテーマはあるようですが、残念ながら製作者の独りよがりという印象は拭えません。

ちなみにラストは冒頭のシーンと繋がりますが、これは「最初のシーンはこういう経緯からだった」という表現であり、決してループしているわけではありません。「罪人が無間地獄で~」などと勘違いなさらないように。

超個人的な戯言感想

…というわけで、残念ながら個人的には

アレもコレも下手。独りよがりの駄作

…というのが正直な感想となります。今年見た映画の中でもワースト5に入るでしょう、おそらく。

これが『ザ・ルーム 監禁』などというクソ邦題ではなく、原題通りに『Waiting Room』もしくは『待合室』であれば多少評価は上がったんですけどねぇ。

いつになっても邦題を考える人間は、映画以上に駄脳のようです…。