映画『イーグル・アイ』大好きな作品をネタバレと戯言で

2008年に公開された『映画/イーグル・アイ』情報化社会の怖さを描いた秀逸な作品ですが、その後スノーデンによるNSA(アメリカ国家安全保障局)の個人情報収集に関する暴露があったり、HUAWEYのバックドア疑惑があったり・・・まさに作品中で描かれているような事が現実に起こっています。

当時としてはかなりブッ飛んだ設定のSF映画ですが、今になってみると「もはや現実的にありえるのでは?」とも思ってしまう、怖い映画です・・・。

イーグル・アイ
(原題:Eagle Eye)

2008年 アメリカ

主なキャスト:

シャイア・ラブーフ
ミシェル・モナハン
キャメロン・ボイス
ビリー・ボブ・ソーントン
ロザリオ・ドーソン
イーサン・エンブリー

監督:D・J・カルーソー
脚本:ダン・マクダーモット

ネタバレ無しのあらすじ

エリートだった双子の兄イーサンの訃報を受けて実家へ戻った青年、ジェリー(シャイア・ラブーフ)。

コピーショップの店員として平凡な生活をしていたジェリーだが、実家から戻ると自室に大量の武器・弾薬等が送られてきていた。まったく身に覚えのない状況に混乱するジェリーのもとに、謎の女から「逃げろ」という電話が入る。

突入してきたFBIにテロリストの容疑をかけられ拘束されてしまうジェリーだが、再び謎の女の手引きによって半ば強制的にFBIから逃走する事に。

そして同じく行動を強いられている女性レイチェル(ミシェル・モナハン)と共に、謎の女の指示に従っていく事となるのだが・・・。

・・・といった内容の作品。

キャストで戯言

もう何はなくともシャイア・ラブーフです。彼が出ているというだけで、ご飯3杯は喰える。あまりにも好きすぎて抱き枕を作りたくなるくらいに好きな俳優です。

『映画/トランスフォーマー』シリーズのイメージが強い方も多いと思いますが、私はエンターテイメント性でゴリ押しするようなメジャー作品は興味ない人ですので…トランスフォーマーも第一作を流し見した程度。

最初にシャイア・ラブーフに惚れたのは『映画/ディスタービア』でした。この『映画/イーグル・アイ』と同じく、D・J・カルーソー監督とシャイア・ラブーフのタッグ作品です。

とにかく彼はその『眼』がイイんですよ…。何かを決意した時の『覚悟の眼』がたまりません。そして泣く姿も良い。

このイーグル・アイの終盤にある彼の「覚悟を決め、デスクの上に立つシーン」は私にとって一生忘れられません。プリントアウトして棺桶に入れて欲しいです。

しかし・・・

ごめんね、ほんとに個人的な意見ですからね。

私はこの作品でのミシェル・モナハンがクッソ嫌いなんです…

なんだそのクソ生意気なツラは。そして偉そうな態度。こういう「強さを勘違いしている」系の女、本当にダメなんです。鼻っぱしらをグーでぶん殴って泣かせたくなってきます。

定期的に「イーグル・アイのシャイア・ラブーフが見たい!」という発作が出るのでこの映画は何度も見返しているのですが、そのたびに「しかしミシェル・モナハンのムカつく顔は見たくない!」というジレンマが生じます。もうモザイクかけてほしい、あの顔。

シャイア・ラブーフが素敵【+50点】なのに、ミシェル・モナハンが死ぬほどムカつく【-50点】でプラマイゼロです。。。

しかし他の作品でミシェル・モナハンを見ると全然嫌じゃなかったりするんですよね…。それだけ彼女の演技が素晴らしいという事なのでしょう。

ここからネタバレを含むよ!

謎の女の正体は・・・

あらゆる端末を制御し、ジェリーとレイチェルに指示を出して動かしていた正体・・・それは人工知能でした。

ここ、「人工知能そのもの」よりも「人工知能を操っていた誰か」がいたほうが良かった・・・という見解もあるようです。なるほど。人の意見って面白いですな。

私はむしろ「誰か」がいないからこそ、この作品は怖さを孕むと思いました。人工知能を操っている黒幕がいた・・では、ただのベタなSFでがっかりです。

そしてその人工知能アリアの正体がジュリアン・ムーアだという(笑)

クレジット表記はありませんが声を担当したのがジュリアン・ムーアだそうです。いやー、何度も観たのに全然気づきませんでした。

FBIを殺さないのはなぜ?

とにかく執拗なまでにジェリーを追うFBI捜査官のトーマス(ビリー・ボブ・ソーントン)。一番最初に観た時、「アリアはなぜコイツを殺さないのだろう・・・」と疑問に思っていました。

ジェリー達の行動を妨害して計画を邪魔する存在なのではないか…と。

しかし観返してみると「ああ、そういう事か」と納得できます。アリアにとってもジェリーを動かすのに必要な存在なのですね、彼は。

権力や命令では動かない性格のジェリー。そんな彼に「テロリスト」の容疑をかけ、強制的に逃げざるを得ない状況にして行動させる。そのためには「追う役」が必要という事でしょう。

追い込む事で他の余計な選択肢を考える時間を奪い、こちらが狙った方向にコントロールする・・・という事なのでしょう。

レイチェルが選ばれた理由はなぜ?

ジェリーが選ばれたのは、イーサンと同じ顔、同じ声を持つ人間だから。それはもう彼以外に選択肢がありません。

でもレイチェルに関しては「なぜ彼女だったのか」「他の同じような人でも良かったのではないか」と、彼女を選んだ理由付けが甘いのでは・・・という気もします。

ここはいくらでも理由はこじつけられる所なので、あくまでも「私はそう解釈した」という話なのですが・・・。

アリアは膨大な個人情報を掌握し、その人間の性格や行動傾向などまで把握しています。

そのうえで「子供のためならどんな行動も辞さない人物」として、レイチェルが挙がったのではないでしょうか。どんな親でも子供のためなら必死で行動しますが、彼女の気の強さや「意地」ともいえる息子への執着心が、行動をコントロールするのに適していた・・という事かもしれません。

もしかしたらざっくりと「トランペットに起爆装置仕込むから、その親で」だったかもしれませんけど(笑)

急にトーマスが協力したのはなぜ?

アメリカ映画では「後半になると強引な展開がねじ込まれる」ってのはある意味お約束。

典型的なものは「それまで敵だったはずのに、不自然なくらいに協力し始める」という流れです。

これはエンターテイメント性の強い有名作品になればなるほど多いんですよね・・・。だからそういう映画はイマイチ観る気がしないんです・・。トランスフォーマーもこのパターンでしたし。

「共通の敵」ができる事で、それまで争っていた者同士が手を組む。ってのは映画だけに限らずある事ですが・・・アメリカのエンターテイメント映画はそれが極端すぎです。「あんた頭大丈夫?」と心配したくなるほどにコロッと人格が変わったりしますから(笑)

イーグル・アイでも、トーマス捜査官が急にジェリーに協力し始めるところでちょっとコレを感じました。アレコレ理由はあるのでしょうが、いろんなトコを省きすぎです。

さてさて。ここからは低レベルな戯言で遊ぶよ!

アレはなぜ?コレはなぜ?

ええーいっ!いちいち細かいとこまで揚げ足取りしていたら、映画なんて見れないのよっ!!

まったくツッコミどころが無い作品なんて、本当に稀です。リアルの人生ですら、おかしな展開はあるものですから。

でも・・・1つだけ。1つだけ言わせてくれっ!

アリアの下に溜まっていた液体・・・・アレ、なに?

頭脳は液体窒素で保護されていてどーのこーの言ってましたが、まさか下のも液体窒素・・・って事じゃないよね?そりゃあまりにも無理がある。

液体窒素の小難しい話は省きますが、どぼーんと落ちたらヤバいじゃん!という以前に、あの部屋自体が危険です。

注!)液体窒素に直接手を入れても、瞬間的に凍ったりする事はありません。それよりも密閉空間で気化させているのが危険では・・・という話です。私もそのへん詳しいわけではないので、的外れな意見の可能性もあります。

それ以外にも「爆発の周波数、曲の冒頭にしとけばいいんじゃない?」とか「それ以前に、あんな変な装置が組み込まれたトランペット、吹いてて違和感ないの?」とか、「子の吹いたトランペットで母が爆発するって、えげつないなぁ」とか、いろいろ言いたい事はありますが、どれもくだらない戯言ですので割愛です。

とにかくこの映画は「シャイア・ラブーフかっこええー」を楽しむ映画です。

もちろん彼に興味のない方も、現実として起こってきている「情報化社会の危険性」を考えさせられる良い映画ですよ。

なお、爆薬として出てくる「ヘキサメチレン」ですが、もちろん現実には存在しません。「ヘキサメチレンジアミン」という化学物質は存在しますが、無臭じゃありませんし爆発もしませんよ。