映画『テイキング・ライブス』ネタバレ含みつつ戯言を含む

今回の1本は…アレコレ言われているものの、個人的には高評価の『映画/テイキング・ライブス』です。

最近一人で「ちょっと古い名作を観返そうキャンペーン」を行っておりまして、その一環で選んだ作品です。

「批評家」と呼ばれるような方々からは低評価が目立ち、単純に「映画好き」という方からは高評価が多いこの作品。私も数回目の鑑賞ですが、初見は大絶賛だったはずなのに…観るたびに「あれ?こんな薄っぺらい映画だっけ?」と感じるようになっています(笑)

でもいいんです。イーサン・ホークが素晴らしいからいいんです。

テイキング・ライブス
(原題:Taking Lives)


2004年 アメリカ

主なキャスト:

アンジェリーナ・ジョリー
イーサン・ホーク
キーファー・サザーランド
ジーナ・ローランズ
ポール・ダノ
ジャスティン・チャットウィン

監督:D・J・カルーソー
脚本:ジョン・ボーケンキャンプ

原作はマイケル・パイの1999年小説「人生を盗む男」

ネタバレ含むあらすじ

カナダ、モントリオール。工事現場で一体の死体が発見された。

モントリオール警察はFBIに捜査協力を要請、特別捜査官としてイリアナ・スコット(アンジェリーナ・ジョリー)が派遣される。彼女は猟奇的殺人の犯人像を分析するプロファイリングの専門家だった。

捜査を進める中、新たに殺人事件が発生。目撃者として名乗りを上げた画家のコスタ(イーサン・ホーク)を聴取するイリアナだが、次第に彼に心惹かれていく・・・

・・・といった内容の作品。

キャストで戯言

イーサン・ホーク、そしてその彼の少年時代をポール・ダノが演じるという・・・まさに俺得な映画です。

ぜんぜん似ていない気がしますし、ポール・ダノはほんのわずかしか登場してくれないのですが、そんな事は置いておきましょう。

おそらくアンジェリーナ・ジョリーに関してアレコレと想いを綴るほうが一般的だとは思うのですが・・・なにぶん変人なもので、彼女には全然魅力を感じません。むしろちょっと嫌いな女優さんです。唇がダメです。

ついでに少年時代部分、ポール・ダノと行動を共にしていたマット役の俳優、ジャスティン・チャットウィンは…いろんな意味でヤバい、あの『映画/ドラゴンボールEVOLUTION』(漫画ドラゴンボールをハリウッドで実写化した迷作)の悟空です(笑)

ここからネタバレを含むよ!!

犯人は誰だっ!…と思えないキャスティング

こういう「登場人物の中に犯人がいる」系の映画になると、キャスティングから「おそらくこいつが犯人なんでしょうね」と予測できてしまうのが悲しくもあり、楽しくもあります。

オープニングクレジット中の「犯人であろう金髪の男」のカットや、作品中でコスタが描く似顔絵、その他もろもろの部分で「怪しいのはイーサン・ホークじゃないよ。キーファー・サザーランドだよ」と露骨な誘導をしてくるところも逆に胡散臭い。特にあのオープニングの男…どう考えてもイーサン・ホークじゃないよね…(笑)

しかし映画好きならばもう目撃者として彼が出てきた時点から「怪しい。絶対怪しい」と疑わざるを得ません。

その後「あれ?やっぱり違う?」と思わせるような展開になってきますが、それでもまだ信用できない。で、結局は「やっぱりー!」です。この作品までは二枚目キャラが多いイーサン・ホークですが、今回は明らかに不審者っぽいんですもの(笑)

この映画のどんでん返しはそこではなく、最後の最後にあるのでしょう。

こんなにツッコミどころあったけ?

一番最初にこの映画を観た時は本当に「なんじゃこりゃ!クッソ面白い!」と思ったはずなのですが・・・

鑑賞を重ねると「あれ?なんかおかしくない?」という部分が多々ある事に気づきます。不思議なものです。

初見時はイーサン・ホークにドハマりしていた時期なので、ただただ彼に夢中だったのでしょう。恋は盲目とはよくいったものです。

付き合い始めの頃は「めっちゃ可愛い!」と思ったコも、月日を重ねるうちに「あれ?こんなんだったっけ?」となったりしますし。不思議なものです。

もう最初から最後まで、ツッコんでいったらキリがないほどの「穴だらけ」で「ご都合主義」な展開が目白押し。

とにかく雰囲気重視で観なければならない映画です。このへんが批評家と呼ばれる方々に低評価な理由でもあるのでしょうね。

アリか…ナシか…

ちょっと余談になってしまいますが、同じく「他人を殺し、その人間として生きる」という作品に『映画/パーフェクト・ゲッタウェイ』があります。

あの作品は「完全にその人間になりきっているため、殺人犯の存在に本気で怯えている(殺人犯は自分のクセに)」という姿が、なんか卑怯っぽいなぁと感じたのですが…

この映画でもコスタはけっこう本気で殺人犯にビビッています。このへんは警察に見せるための演技なんだろうな…という部分もありますが、それ以外でもビビッていたりします。

しかしなぜか『映画/パーフェクト・ゲッタウェイ』のような卑怯さは感じませんでした。そのへんは個人の感覚もあると思うので「あっちはダメ、こっちは良い」とかそういう話ではないのですが、私としてはアリとして観る事ができました。

殺した相手の人生を乗っ取る!
そんな生き方をもっと観たいならば、こっちの映画も抑えておけ!

さぁツッコめ!

映画の細かいとこにアレコレつっこむのは野暮というもの。ただの揚げ足取りで、映画をつまらなくするだけです。

しっかりと理由付けがあったりするのに、自分が理解できていないだけだったりもします。

しかし言いたいっ!「戯言三昧」なのだから、低レベルな疑問はぶつけたい!小学校の頃に「先生!おっぱいは何カップですか!」とか聞いてみたかった私としては、どうにも我慢できないのです!

マーティンは左前腕のとう骨を骨折している…っていう話は?それともハートも同じところを骨折してたの?

絵の展覧会!?盗んだ絵を堂々と展覧会になんて出せないよね?それとも自分の作品は出さないの?

ハートの死体、骨の問題もそうだけど・・・コスタに撃たれた銃創はどうなってるの!?

最後の部分、かなり長期間の囮捜査だけど…マーティンが全然興味を示さなかったら、ただただ「妄想妊娠プレイ」を約1年続けるだけになっちゃうよね!?

電車の中でホッケーのスカウトマンに入れ変わったのはいいけど・・・死体どうしたの?電車内ではすぐ見つかるよね?まさか窓から!?

二人のラブシーン、本気で気合入れて作りすぎだよ!エロすぎだよ!(笑)

・・・はぁ・・・はぁ。

本当はもっとアレコレあるのですが、我慢しておきます。ホント素人みたいな疑問ですし、どうでも良い事ですし。

でも良い意味でツッコミどころのある作品は、面白さにもつながったりしますよね。サスペンス系ではどうかと思いますが…。

面白うございました

この作品のDVDは通常版とディレクターズカット版がありまして…後者はエロとグロが少しだけパワーアップしています。個人的にはディレクターズカット版じゃないとイーサン・ホークの最高の顔(エレベーターでの殺害後)が見れないので、通常版は評価が下がります。

それでも全体的に「面白かった」と思える作品でした。

やはり好きな俳優が出演していると、多少シナリオがクソだろうと穴だらけだろうと楽しめます。

そういうトコで評価が変わってしまううちは、私はいつまでたっても「ただの映画好き」のレベルを脱せないんでしょうね・・・。