元は1978年の作品ですが、こちらは2010年リメイク版のお話。ネタバレ含む…と言いたいところですが、この作品に『ネタバレ』もクソもないような気も…。
おっとタイトルを忘れていました。『映画/アイ・スピット・オン・ユア・グレイブ』です。元映画は劇場公開時に『発情アニマル』というなんじゃこりゃな邦題がつけられていますが、残念ながら私はそちらは未鑑賞になります。
アイ・スピット・オン・ユア・グレイブ
2010年 アメリカ
主なキャスト:
セーラ・バトラー
アンドリュー・ハワード
ジェフ・ブランソン
チャド・リンドバーグ
監督:スティーヴン・R・モンロー
1978年公開同名映画のリメイク作品
ネタバレ含まないあらすじ
若く美しい小説家ジェニファー(セーラ・バトラー)は新作執筆のため、人里離れた森のロッジを訪れる。
静かな環境で創作活動が進む…かと思いきや、早々に地元のろくでなしがロッジに押し入り、アレとかコレとか良い子には聞かせられないような行為でジェニファーを蹂躙。
どうにか逃げ出し、たまたま森でハンティング中の保安官に助けを求めるも…こいつもまたクソ保安官で一緒になってジェニファーにアレコレ祭り。
身も心もボロボロになったジェニファーは放心状態で川へと落ちるのだが、彼女の死体はいつになっても発見されなかった。
そしてエゲつない復讐の幕が上がる…。
・・・といった内容の、子供には見せられない作品。
関連作品も大量に
ネットで本作を検索しようとしても関連の映画が多くあるため、なんともわかりづらい。
リメイク元となった作品は日本では『映画/発情アニマル』のタイトルで公開されてみたり『映画/悪魔のえじき』で販売されてみたりするものの、原題は同じく『映画/アイ・スピット・オン・ユア・グレイブ』
さらにこのリメイク作品から『映画/アイ・スピット・オン・ユア・グレイブ2』、『映画/アイ・スピット・オン・ユア・グレイブ3』と続き、さらに『映画/アイ・スピット・オン・ユア・グレイブ アナザー』なんてのも。
ああああっ!ただでさえ『アイ・スピット・オン・ユア・グレイブ』と打つのは面倒臭いというのに、それを何度も何度も呪文のように繰り返し打ち続けていると頭と指がどうにかなってしまいそうよっ!
『映画/P2』の記事で何度も何度も『レイチェル・ニコルズの胸の谷間』と打たされた時は大丈夫だったんですけどね…。
ここからネタバレを含むよ!!
二部構成
本作を大きく分けると…
前半
『ジェニファーをめったくそに蹂躙する鬼畜パート』
後半
『ジェニファーがめったくそに復讐する鬼畜パート』
…の二部構成。「めったくそ」と「鬼畜パート」は共通です。
もちろん明確に一部と二部で分かれているわけではありませんよ、私が勝手に今思いついただけです。
第一部
ジェニファーをめったくそに…
いやー、第一部は本当に参りました。
私は基本的に変態とかサイコとか鬼畜とかは大好物、そのエゲつない行為にハァハァと興奮できるタイプの人間のはずなのですが…
この映画に限っては興奮もクソも全くない。
露骨なまでに最低なクズ野郎どものジェニファーに対する行為の数々に、とことん胸糞が悪くなるだけ。まるで自分がノーマルな人間になった気分です。
どうにか森に逃げ込み、保安官に出会えて一安心・・となりたいところですが、この手の作品は『保安官も含めて地元の住人全てがグル』ってのはお約束。
なんかそれなりに捜査しようとしているし…どうやら大丈夫なのか…
…じゃなかった!!やっぱりグルかっ!!
この保安官が混ざってからのアレコレはもうホント、胸糞を通り越して具合が悪くなるような展開で。
何と言いますかね、実際にこういった目にあった女性が何人もいるかと思うと…。この映画なんかまだマシで、もっともっとヒドい目にあった女性がさらに何人もいるかと思うと…。ちょっぴり男であることが恥ずかしくなってきますな…。
そしてジェニファーは尻丸出しで森を彷徨ったり、尻どころか上まで脱がされ全裸で森をトボトボ歩いた末に…川へと美しくバックダイブするのでした。。。
第二部
ジェニファーがめったくそに…
さぁさぁ、ちょっと長すぎる第一部は終了。皆さんお待ちかね、第二部の幕が上がります。
何をどうやって生き延びたのかは知りませんがジェニファーはしっかりと生存し、小綺麗になって男どもに復讐スタートです。
オドオドしたマシューはやんわりと首ロープで落として本番はその後から。
ではでは今回の復讐メニューをご紹介しましょう。
いつも何かを喰ってるスタンリーには…
- 脚にトラ挟み
- ビデオ撮影
- ネズミの死骸をご馳走
- まぶたに釣り針
- 魚の内蔵塗り付け
- カラス攻めの刑
まさにエゲつなさは男性陣トップ。特に「まぶたに釣り針」から「カラス攻め」までのコンボは直視できないヤバさ。
個人的には彼のメニューが一番避けたい流れですな…。
そしてハーモニカがお好きなアンディには…
- 浴槽の上に背筋状態
- 水攻め
- 水酸化ナトリウム水溶液攻め
…と、ちょっと少なめ。しかし水酸化ナトリウム水溶液は強いアルカリ性でタンパク質を分解してしまうため、強い酸よりも危険です。
これもできればいただきたくないメニューです。
この二人がこれですから、三人の中ではリーダー格のジョーはいったいどんなプレイが待っているのかとドキドキしてみれば…
- 全裸
- 抜歯
- 銃フェ〇
- 阿部定事件
あれれれ?意外にあっさり味のメニューでした。全裸…ってのはちょっと屈辱ですが、もっと長時間苦しめる流れになるかと思ったんですけどね…。もしかして時間が押してる?
さてさて、最後は最もクソ野郎な保安官なのですが…
- 尻の穴に銃をブッ刺す
- マシューが目覚めたら尻の銃が発射!
おいおい、ちょっとなんですかジェニファー。どんどんメニューが簡略化されていってるじゃないのよ。スタンリーの時の熱意はドコに行っちゃったの!?
せっかく彼には身重の妻と可愛い娘がいるんだよ!?例えば『妻の〇〇〇を〇〇して、それを娘に〇〇させる』…とか、いくらでも鬼畜な行為ができたでしょうよ!…え、奥さんと娘には罪はないって?優しいなぁ、ジェニファーちゃんは。
なお、今回ジェニファーの復讐をご馳走になった男性は全員、
- 後ろからブン殴って気絶させられる
が共通メニューとなっています。
しっかしこいつらポンポンと簡単に気絶しちゃうのね。それともジェニファーは『殴って気絶させる』という事に関して何か特別なスキルでもお持ちなの?
イマイチでした
…というわけで。
面白いか面白くないかで言ってしまえば『全然面白くない』ですし、鬼畜系として楽しむにも『なんか気持ち良く楽しめない』という結果に終わってしまう1本でした。
たしかにインパクトはあるっちゃーあるのですが、突き抜け感が足りないと言いますか。
話のタネに2とか3とかも見たほうが良いかな…とは思いつつも、おそらく見ないでしょうなぁ。