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かなりマイナー…というか検索しても情報すら出てこない『映画/ペイン 魂の叫び』でネタバレ含む戯言を。「予想外の結末に驚愕するサスペンス・スリラー」というキャッチの通り、たしかに予想外の着地を見せる作品ではあります。

結末を知ってから見てしまうと面白さは99%減になってしまう映画ですので、未鑑賞の方はご注意を。

ペイン 魂の叫び
(原題:Leave)


2011年 アメリカ

キャスト:
リック・ゴメス
フランク・ジョン・ヒューズ
ヴィネッサ・ショウ

監督:ロバート・セレスティーノ
脚本:フランク・ジョン・ヒューズ、リック・ゴメス

ネタバレ無しのあらすじ

6ヶ月間、毎晩何者かに襲われる悪夢にうなされていたヘンリー(リック・ゴメス)。

美しい妻エイミー(ヴィネッサ・ショウ)と仲睦まじい暮らしを送っていたものの、悪夢のせいもあり小説家としての仕事は滞っていた。

セラピストの勧めもあり、今はまだ使用していない郊外の持ち家へと車を走らせたヘンリーだが、なにやら怪しい男の影が…。

・・・といった内容の作品。

注)予告編は英語版です

ドンデン返しありきの作品

本作は完全に『オチが全て』と言っても過言ではない作品。

まだネタバレは控えますが、『映画/シックス・センス』ばりにオチを知ってから見てはいけない系の映画になります。

そこまでの流れをひっくり返すどころか、映画のジャンルさえもドンデン返すようなオチは必見…と言いたいところですが、そこは人によるかと。

私個人としてはこのオチはとても良かったですよ。なにせあまりにも安っぽい作りの作品だったので、そのまま「B級スリラー」で終わらせられていたら貴重な80分をドブに捨てたも同然ですから…。


ここから肝心の結末とネタバレを含むよ!!

ネタバレありの結末

…もうバラしちゃって大丈夫ですか?未鑑賞の方は目をつぶりましたか?

スリラー的な滑り出しで始まり、サスペンス的な流れを繰り広げるこの映画、その末に行き着くのは…

ぜーんぶ死の間際の脳内物語でした!

…というオチ。

『映画/ステイ-Stay-』が同じようなオチでしたが、アチラはそれをひねって叩いてこねくり回しすぎて意味不明ギリギリのところまで持って行っていたのに対し、この『映画/ペイン 魂の叫び』は実にそのまんま。

悪夢で体験する現象と現実との符合も明確、説明回想も丁寧。非常に優しい表現となっており、小難しい映画が苦手なお父さんにも安心のドンデン返しです。

しかし本作に「怖さとエグさ」を求めて鑑賞してしまった方からすれば肩透かしも良いところ。なにせ不気味なサスペンススリラー展開から、人間の尊厳に足を踏み込むドラマ作品に変わってしまうんですものです。

「おいおい、抱き合った時の「ふふっ、コロリと騙されおって…」的な怪しい目はそういう意味だったんかい!なんか納得いかん!」…となるのもやむ無し。

(c) LEAVE THE MOVIE, LLC

勝手な戯言考察

…というわけで、とりあえず『死に際に見た脳内物語でした』という結論に落ち着くのが一般的なのでしょうが、個人的には違う解釈もアリなのでは…と思うわけです。

たしかに悪夢の内容はヘンリーが現実に直面している状況を表しており、物語中に起こる展開もヘンリーの潜在意識が作り上げたもの…ということで納得できます。

…が、ヘンリーが見ていない場所での兄の表情といい、ヘンリー自身が困惑している展開といい、全てがヘンリーの想像として良いのか迷う演出もあります。

これは『登場人物も話の流れも、全てヘンリーの意識が作り上げたものでした』という現実的な内容ではなく、『若くして死に別れた兄が、今際の際の弟を導くために来た』というオカルト的な話として捉えても良いのではないかと。

すなわち『兄弟愛のお話』だった…と。

もちろん「ヘンリーが自分自身を死という決断に向かわせるため、無意識下で作りあげた」と言われればそれまでなのですが、兄クリスのあの温かさ、ヘンリーを思いやる眼差し、ヘンリーのために流す涙、それらが全て「空想の産物」だったとするのはあまりにも切ないじゃないですか。

互いにイイ歳したオッサンになってもなお、頼もしくて大好きだった兄ちゃんが愛する弟のために最後まで面倒を見に来てくれた。

そう考えたらさらに泣けてくるじゃないですか。

思い出の中、二人でカヌーを担いで運び、湖で楽しむ姿がなおさらそのように感じさせてなりません。

まぁどちらにしろB級色が強いのは変わりませんけど(笑)

超個人的な戯言感想

なにはともあれ。

このオチは賛否両論あるであろう『ペイン 魂の叫び』ですが、私個人としては『イイッ!すごくイイよっ!』というのが正直な感想。

しかし惜しむらくはカメラワークがヒドい。。。カット割りや演出も含めて何かを狙っているのはわかります。しかし…明らかにスベッている(笑)

そしてこれは映画そのものの罪ではないのですが、字幕が「翻訳サイトにつっこんでそのまんま」のようなひどい有様。これのせいでちょいちょいトンチンカンな会話になっているのが非常に残念でした。

まぁ劇場公開無し・DVDカット無しの無名作品の字幕がヤバいのはよくある事ですけどね…。