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『OUIJA(ウィジャ)』という原題に対し、なぜか邦題はやる気マンマンの『映画/呪い襲い殺す』でネタバレ戯言を。2(続編)もあるのでそちらの情報も後ほど。

全体的に中の下といった雰囲気のホラーですが、主演がオリヴィア・クックという予想外のボーナスも。

呪い襲い殺す


2014年 アメリカ

キャスト:
オリヴィア・クック
シェリー・ヘニッヒ
ダレン・カガソフ
アナ・コト
ダグラス・スミス
ビアンカ・サントス
リン・シェイ

監督:スタイルズ・ホワイト
脚本:スタイルズ・ホワイト

ネタバレ無しのあらすじ

ある夜、幼い頃からの親友デビー(シェリー・ヘニッヒ)をバスケット観戦に誘ったレイン(オリヴィア・クック)だが、デビーの様子はおかしく外出も断られてしまう。

また明日会う約束をし、その場は去ったレインだが・・・・翌日飛び込んできたのは「デビーが自ら命を絶った」という衝撃的な知らせ。

突然の親友の自死に納得がいかないレインは、かつて彼女と共に遊んだ『ウィジャボード』で交信を試みるのだった・・・。

キャストで戯言

内容もキャストも情報を入れず、そのタイトルから「どうせ見たこともない俳優しか出てこない、B級(以下)ホラーだろ?」と思って鑑賞を始めてみれば・・・

なぜこんなところにオリヴィア・クック!しかも主演!!

いやぁ、公園の汚い公衆便所に入ったら思いがけず便座がウォシュレットだったような気分ですな。

その他の若者はよくわからん人達ばかりですが、親友ダニーの恋人ピート役だけはダグラス・スミス

『映画/パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々/魔の海』にも出演しており、比較的目立つタイソンという役柄だったようなのですが・・・全く覚えていません(汗)

それよりもホラー好きならばこの人に注目すべきでしょう。

全ての経緯を知る怪しき老婆ポーリーナは、あのリン・シェイ

ホラーと言ったらこの人と言っても良いほどの常連俳優ですが、最近では特に『映画/インシディアス』シリーズでガスマスク被って交霊するババァのが印象が強いかと。

ついでにもう一人、小話を。

なにやら本作、最初はエリン・モリアーティも出演していたらしいのですよ。知っています?

『映画/ブラッド・ファーザー』にも出ていましたが、『ドラマ/ボーイズ』のスターライト役が最も有名な金髪美人ですな。

残念ながら大幅な再構成をした際に、彼女の登場シーンは全カットされてしまったそうで。うーむ残念。

ウィジャ・ボード

本作のタイトル(原題)ともなっている『ウィジャ』

日本で言うところの『こっくりさん』で、ウィジャ・ボードはひらがなと鳥居を書いた紙、レンズのついたプランシェットは十円玉の役割ですな。

1800年代末にアメリカのパーカー・ブラザーズ社が占いゲームとして発売したものですが、それ以前から形は異なれど同様の占い手法は存在していたとのこと。それが貿易船員を経て日本に伝わり、こっくりさんの原型となったそうな(諸説あり)。

いい年して飲み会などで「こっくりさんやろう!」などと言ったら頭がイタいヤツだと思われ、その後の誘いが来なくなりそうですが、「ウィジャ・ボードやろう!」ならなぜかウケそうな気がしません?

1個買っておけば気になるあの子と距離を縮められるかもしれませんぞ。ドン引きされるかもしれんけど。

それにしても「呪い襲い殺す」って・・・。

一周回ってハイセンスな気もしますが、よく考えるとやっぱりダサい邦題ですな。もはやハラスメントを通り越して恐喝で訴えられそうですし。

しかしそのインパクト大のタイトルに反し、内容的には『衝撃薄めの凡庸スピ系ホラー』といった印象で、驚きといえば「思った以上に主要人物が死んでいく」といった程度。

『母=悪、ドリス=被害者、ポーリーナ=真実を知る老婆』かと思いきや『母=被害者、ドリス=悪、ポーリーナ=ヤバい婆さん』だったというどんでん返し要素はあるものの、それも予想の範疇を出ない域。

最後の最後に余韻を残すような演出(プランシェットをのぞき込み息をのむレイン。果たして彼女目に映ったものは…)を入れてはいるものの、これまた平凡レベル。

これではRotten tomatoesでの支持率が6%という酷評なのもわかりますなぁ。数あるジャンルの中でも、特にホラーマニアは目が肥えていてシビアですし。

オリヴィア・クック主演というのは加点要素ですが、特に彼女の魅力が発揮されていないというのも残念どころ。

うーむ、こりゃ続編も期待できないか・・・・と思いきや!(次項へ)

2(続編)は?


本作の続編は『映画/ウィジャ ビギニング~呪い襲い殺す~』、タイトルに『2』とは入っていませんが正統続編となります。アレな邦題もしっかり引き継いだのですな・・・。

続編ですが時系列的には前日譚となっており、今回の発端となっている『ドリスとポーリーナ、その母』に何があったのか…という物語。

本作と違ってこちらは批評家からも高く評価されており、日本でもこっちのほうが有名だったりします。

どちらから見ても特に問題の無い構成になっていますので、時系列に沿って『2』→『本作』でも良いとは思いますが・・・その場合は『面白い』→『屁ぬるい』になるので、やはり順番通りに見ることをオススメします。

超個人的な戯言感想

…というわけで『映画/呪い襲い殺す』

個人的には『つまらなくはないが、特に面白くない』というのが正直な感想。

見ても損はしませんが、得もしません。食っても太らないが特に栄養もないオヤツみたいなものですな。

続編である『映画/ウィジャ ビギニング~呪い襲い殺す~』を楽しむための予習として見るならば価値ありですが、これ単体で満足できる作品ではないのではないかと・・・。