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ひょんな事から催眠術をかけれ、霊が見えるようになったケヴィン・ベーコンが穴を掘りまくる『映画/エコーズ』でネタバレ戯言。世間での評価は可もなく不可もなくといったところですが…個人的にもそんなもんかと。ベーコンが出ていなけりゃ中の下ってトコですかねぇ。

なお『映画/エコーズ2』も存在しますが、全く繋がりはありません。詳細は後ほど。

エコーズ


1999年 アメリカ

キャスト:
ケヴィン・ベーコン
キャスリン・アーブ
イリーナ・ダグラス
ザカリー・デヴィッド・コープ
ジェニファー・モリソン

監督:デヴィッド・コープ
脚本:デヴィッド・コープ

ネタバレ無しのあらすじ

配線工として働くトム(ケヴィン・ベーコン)は、妻マギー(キャスリン・アーブ)と息子ジェイク(ザカリー・デヴィッド・コープ)と3人、幸せだが平凡な暮らしを送っていた。

とある日、ちょっとした余興として義姉リサ(イリーナ・ダグラス)から催眠術をかけられたトムは、目が覚めてから不可解なものが見えるように。それはリサがいたずら心でかけた『目覚めと共に、意識の扉を開け』という暗示によるものだった。

てなわけで幽霊らしき少女サマンサ(ジェニファー・モリソン)の姿が見えるようになったトム。

果たしてサマンサは何を伝えようとしているのか…

…という流れで、ケヴィン・ベーコンが穴を掘りまくった挙句に地下室でヒャッハー!な作品。

キャストで戯言

主演は映画好きにはたまらない超人気俳優ケヴィン・ベーコン

今回は珍しく平凡な父親役・・・と言いたいところですが、平凡な人は地下室をコンクリートブレーカーでぶっ壊しながら大騒ぎなんてしませんな。

そんな彼を愛する、ファニーなお顔が魅力的な奥様役はキャスリン・アーブ。ほぼほぼ無名な女優さん。

そして小さいながらも頑張って演技する息子、ジェイクを演ずるのはザカリー・デヴィッド・コープ

これまた無名な子役ですが、本作の脚本・監督の名がデヴィッド・コープなので、おそらく彼の息子なのではないかと思われます。

良脚本。しかし…

物語のあらすじはしっかり練られており、後に繋がる伏線などもお上手。

催眠術をかけられる前のパーティー会場で家主の男性(犯人達の父親の1人)と交わす、「借家で暴れるなよ」「床を穴だらけにしてやる」という何気ない会話が後半のアレに繋がるなんて、実に粋ですなぁ。

脚本家が本業の監督だけあり『小説だったら面白そうな話』である一方、映画としてはなんともチグハグな展開も。また1900年代末の作品ということもあり、セリフ回しや演出の古臭さも否めず。

これ、リメイクしてくれませんかねぇ。できればケヴィン・ベーコン主演はそのままで。

ネタバレあらすじ

一連の事件の部分をざっくりネタバレフローにすると…

事件の経緯
少女サマンサが少年二人にリフォーム中の邸宅(後のトムの家)に連れ込まれ、イタズラされそうになったので抵抗。結果、少年達により殺害される。

少年達の父親はどちらも真相を知っていたが、息子をかばうため沈黙。世間では家出・失踪ということに。

…というか、トムがハリー(トム宅の家主。犯人の1人であるカートの父親)にサマンサの事を聞いた際、「じゃあ息子に聞こう。おーい、カート!」と呼ぶって…あんた息子の罪を隠したいんじゃないんかい。
掘れ!掘れ!
サマンサの霊はずーっとトムの家にいたが、見えていたのは息子のジェイクのみ。

しかし催眠術によりトムも見えるようになり、サマンサの無念を晴らすために穴を掘るハメに。

この『ケヴィン・ベーコンが頭おかしいノリで穴を掘る』ってのが本作最大にして唯一の見どころ。
一件落着…か?
『掘れ』と言っておきながら、サマンサが隠されていたのは壁の中。じゃあ『掘れ』じゃなくて『壊せ』じゃないか、というツッコミは厳禁。

犯人の少年の1人アダムの父親に相談するも、息子をかばうためにトムに町を出ることを促す。
さらにもう一人の少年カートの父親もトムの行動を不審に思い訪ねてくるが、こっちはトム(と、たまたま帰宅してきた奥さん)を始末しようと実力行使。…が、アダム父の助けにより難を逃れる。

ここで過去に見た幻覚の『二人とも殺される』のセリフが意味を持つところも憎いですな。

という内容でした。やはり脚本としてはよくまとまっていますなぁ。

作中に散りばめられていたピースを綺麗にハメこんでいくという流れも非常に面白い。

しかしやはり『映像作品』としては残念な部分や至らない部分が多いという…。うーむ、もったいない。

エコーズ2…続編?

冒頭でも書いたように、なにげに『映画/エコーズ2』という作品も存在しております。


しかしストーリー的には全く繋がりは無く、パッケージも露骨にパクリっぽいので便乗作品ではないかと…。

ちなみにクソつまらんので注意(笑)

個人的な戯言感想

作品としてはかなり面白いものの、残念な部分が多々目に付いて非常に惜しい『映画/エコーズ』

話としてのツッコミどころはまぁ良しとしても、電柱の配線に直接受話器を付けて話すトムのシーンで『途中で受話器のケーブルが外れてしまう』というトホホなシーンはどうにかならんかったのですかねぇ。ケヴィン・ベーコンも「あれ?」って顔してるやん(笑)

なにはともあれ、個人的には世間の評価と同様『可もなく不可もなく』といった感想ですな。