【当ページには広告が含まれています】

ジョン・カーペンター監督作品『映画/ザ・ウォード 監禁病棟』で戯言。ラストとネタバレを含むので未鑑賞の方はくれぐれもご注意を。本作は結末を知ってしまうと面白さ半減以下ですぞー。

…とはいえ、かなり早々に予想できるどんでん返しなうえに、ぶっちゃけ残念なオチだったり・・・

ザ・ウォード/監禁病棟


2010年 アメリカ

キャスト:
アンバー・ハード
メイミー・ガマー
ダニエル・パナベイカー
リンジー・フォンセカ
ミカ・ブーレム
ジャレッド・ハリス

監督:ジョン・カーペンター
脚本:マイケル・ラスムッセン、ショーン・ラスムッセン

ネタバレ無しのあらすじ

民家に放火し警察に拘束されたクリステン(アンバー・ハード)は、ノースベンド精神科病院に入院させされることとなった。

収容された隔離病棟には彼女と年の近い女性が4人(…と、謎の亡霊女)。

初日から相次ぐ怪現象を必死に訴えるも、まるで取り合おうとしない看護師たち。

この病院にはいったいどんな秘密が隠されているのか…

・・・といった具合に、適当すぎるあらすじしか思いつかないほど肌が合わなかった作品。

キャストで戯言

主演はみんな大好きアンバー・ハード

個人的にこの手の美人(目鼻立ちクッキリ系)は好きではありませんが、世間ではかなり人気があるようで。たしかに整った顔立ちですし理解はできますな。

彼女以外にも若い女性が5人出演しており、全員が美人・・・という感想を見かけるものの、マジですか?わたしゃ誰一人として美人とは思えませんぞ。

強いて言うならば眼鏡っ子アイリス役のリンジー・フォンセカが多少マシと思える程度。彼女は『映画/キック・アス』でヒロイン役(クロエではなく、同級生ヒロイン)だった人ですな。

あとはもう無し。プラスどころかむしろマイナスレベル。

自意識過剰女サラを演ずるダニエル・パナベイカーなんて最上級にアウト。一緒にメシ食いにいくのも無理なほど苦手なツラですよ。

最も出番が多いような気がするエイミー(お歌大好きリストカット女)役のメイミー・ガマーに対してもアレコレ言いたいところですが、彼女は往年の名俳優メリル・ストリープの娘なので滅多なことは言えません。大御所の娘には関わらないのが一番。

え?ウサギのぬいぐるみを抱いているゾーイですか?勘弁してください、ババァの幼児プレイになんぞ付き合ってられますかってんだ。

ツッコミだらけの萎え映画

本作はあの『映画/遊星からの物体X』などで超有名なジョン・カーペンターが監督。

彼の作品だから鑑賞したという方も多いようですし、あまりアレコレ書きたくないほどファンの多い方です。いいですか、あくまでも『個人の感想』ですからね。

…と前置きしなけらばならないほど、この『ザ・ウォード 監禁病棟』という映画は

あまりにもご都合展開すぎてツッコミだらけ。

たしかに映画は現実ではないので「そりゃないだろ」的な要素はあって当然なのですが、それにしてもヒドすぎるし多すぎる。

  • ペーパーナイフであっさり開錠!?
  • ペーパータオル詰めて「施錠しているように見える」って!?
  • トイレ個室の壁にどでかい通風孔!?
  • しかも通風孔は下階の天井裏!?…クサくない?
  • ちょっと斜めに立てかけた程度の椅子でそこまで!?

…と、映画であることを考慮して百歩譲ってなお「バカかおまえは」と言いたくなるほどに適当な演出。わたしゃうんざりしすぎて頭が痛くなるほどで、これで納得して鑑賞できる人の気が知れませんよ。

というか精神科病院に入院している身でありながら、

まつ毛バッサバサの化粧バッキバキ

ってのが不自然すぎ。しかも寝るときもシャワー浴びる時もバッサバサのバッキバキのまま。いくら美人女優だからって、こりゃないでしょう。

まぁこのバッサバサ&バッキバキに関してはラストのどんでん返しで納得できないこともないんですけど。

しかしそれ以外はあのオチでも無理がありすぎる事ばかり。

なんと言いますか、後述の『ラストのどんでん返し』も含め、いつの時代の作品よ…って感じですなぁ。

ラストのネタバレ

とうわけで、本作最大のどんでん返し。

なんとクリステンこそアリス本人、彼女は多重人格だったのだ!!

という「…でしょうね」のオチ。ちょっとあからさまに伏線をバラまきすぎた感がありますなぁ。

しかしこの手のオチは、『アレはそういう意味だったのか!』とタネを知ることで納得できる部分があったり、場合によっては再鑑賞することで面白さを増す部分があってこそでしょう。

『映画/アイデンティティー』が似たようなどんでん返しでしたが、あっちは種明かしされた瞬間にいくつものピースが組み合わさっていく感がありました。

ところがこの映画はそういう要素が非常に少ない。

あるにはあるが、それ以上におかしな点のほうが多すぎで、まともに注意力のある人間が見れば物語として破綻しているといっても良いレベルでは…。

これがB級もしくはZ級の愛すべきクソ映画であれば「がははは!そんなわけあるか!(笑)」とバカらしさもひっくるめて楽しめるものの、これは名監督が著名な俳優を使って本気で作っている映画ですからねぇ…。

超個人的な戯言感想

監督が理由になっているのかどうかは知りませんが、この『ザ・ウォード 監禁病棟』をめちゃめちゃ絶賛している方もいらっしゃるようで。

まぁ映画の感想は人それぞれ。食いもんだって人それぞれ好みは違いますし、プレイにしたって叩いて興奮するヤツもいれば叩かれて興奮するヤツもいる。みんな違ってて良いのですよ。正解はありませんし、他人が否定する権利もありません。

というわけで、あくまで私個人としては

クソつまんねぇ映画だった

が正直な感想です。

ストーリーうんぬん以前に、細かい部分が顔洗って出直せレベルで無理でした・・・。