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キャストも魅力的な『映画/紀元前1万年』で戯言。ネタバレとなる「神の正体は?」にも触れているので未鑑賞の方はくれぐれもご注意を。

ぶっちゃけ映画としては微妙な作品ですが、見ているだけで満足できるカミーラ・ベルも出演していますし、ゆるーい気分で楽しめるお気楽娯楽ムービーとしては良いかと。

紀元前1万年
(原題:10,000 BC)


2008年 アメリカ

主なキャスト:

スティーブン・ストレイト
カミーラ・ベル
クリフ・カーティス

監督:ローランド・エメリッヒ
脚本:ハラルド・クローサー、ローランド・エメリッヒ

ネタバレ無しのあらすじ

時は紀元前一万年。

マナク(マンモス)を狩って生活するヤガル族の村に、青い目の少女エバレット(カミーラ・ベル)がやってきた。その晩、村の巫母は「村に最後のマナクがやってくる時、部族に勇者が生まれる。その勇者が青い目の少女と結ばれ、ヤガル族の未来を切り開くだろう」と予言をする。

その様子を覗き見ていた少年デレー(スティーブン・ストレイト)はエバレットに一目惚れ。やがて成長した二人は愛し合うようになっていた。

そしてついに予言の日が訪れる。

最後のマナクを仕留め、族長の証である白い槍を引き継いだデレーだったが、村は『4本足の悪魔』と呼ばれる異民族に襲われてしまう。

デレーはさらわれたエバレットと村人を取り戻すため、4本足の悪魔を追う旅に出るのだった。

キャストで戯言

主演デレー役はスティーブン・ストレイト。わたしゃまるで知らん人です。

調べてみたところ本作以外に映画出演は少なく、ほぼほぼ無名。物語の中でデレーは自分の実力ではなく『ごっつぁんゴール的』に族長の座を射止めましたが、彼もごっつぁん主演だったのかも・・・などと言ったら失礼ですな。

さぁさぁ、そんなよくわからんイモ野郎よりもカミーラ・ベルの話をしましょうよ。

たとえストーリーが破綻していようとなんだろうと、彼女が出演しているならばもうそれだけで十分。個人的には『大好き女優ベスト3』に入っている神女優でございます。え?演技力?そんなもんどうでも良いじゃないですか。顔と尻が全てです。しかもこんなモサ髪の彼女を見る事ができる機会なんてそうそうありませんよ。

カミーラ・ベル
(C)2008 Warner Bros. Entertainment Inc.

ところが彼女はそれほど多くの映画に出演していないんですよね…。やはり演技力も必要、という事ですかな…。

ついでにクリフ・カーティスが出演しているというも地味に俺得要素だったり。

ちなみにカミーラとクリフはやたら豪華キャストの『映画/PUSH 光と闇の能力者』にも出演しているので、超能力好きならぜひ一度ご鑑賞を。まぁストーリーは少々アレですけど。

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屁理屈厳禁。「超」娯楽映画

その壮大な映像と大物監督ローランド・エメリッヒの名から、VFXバリバリで太古の地球を描く超大作…といった印象の『映画/紀元前1万年』ですが、実際のところそこまでではなく。

というかぶっちゃけ、ビジュアルだけ素晴らしいものの肝心の中味はスッカスカ。

都合が良すぎでリアリティを感じられない展開が多く、一見波乱万丈であるかのように見えるデレーの旅も鑑賞者からすればほぼ全て予想の範疇。

「蛇の目…蛇の目…そうか!『昼は見えず、夜はいつも同じ場所』ってのは、あの星のことだ!!」とかドヤ顔で閃かれたところで「うん、だろうね」としか言えんですよ。

この手のアメリカン・エンターテイメント・アクションは『細かい事は置いといてインパクト重視』ゆえに、ツッコミどころは付き物。…とは言え、やはり気になるものは気になる。

『普通に川を辿れば済む話では?』
『ナク族(最初に訪れた村)の族長らしき人は、後半はもはや専属通訳キャラ(笑)。…というかあんた何種類の言語話せるの!?』
『ピラミッド…?で、弁髪!?…紀元前1万年ってこんな時代だっけ!?』

…とか言いたくもなりますさ。

いえ、決してダメではないんですよ。娯楽映画としては十分すぎるほど楽しめる出来ですし。

ただなんというか、せっかくならもう少し丁寧に作って欲しかったな…と。

大神の正体は?

ベッタベタな展開が続いておきながらもそこだけは明確にしていないため、あちこちで憶測やら推測やらぶっ飛び考察を読んでいる『大神の正体』

あくまで個人的な解釈ですが、私としてはやはり『異星人』が妥当な線ではないかと。

地図や観測器具などのオーパーツ、オリオン座の印がどうとかいう設定、ラストに燃やされた布をかぶった大きな物体は宇宙船か…といった理由と、「最初は3人いた」という点も「異星人の親子3人」で、年齢的に両親が先に亡くなって1人残った…と考えれば辻褄が合うのではないかと。

しかしここまで好き放題のぶっ飛び展開で引っ張ってきたのだから、最後の『神』もモヤモヤさせずに思いっきり突き抜けて欲しかった気がしますなぁ。

もう『めちゃくそクリーチャー系の異星人』でも『不自然なほど美少年な未来人』でも良いですし、『デレーの父親だった』でも良いじゃないですか。というかここまでがあまりにも予想通りのベタ展開だったので、絶対にデレー父親オチで来ると思っていましたよ。

個人的な戯言感想

…というわけで、決してマズくはないがウマくもない、満足感の薄い満腹感を提供してくれるような『紀元前1万年』

カミーラ・ベルを愛でたくて鑑賞を開始したのに、早々にさらわれてしまって意外に出番が少ないという。

それにしても…

「俊敏で木に隠れる事ができるトゥトゥ族」は、樹木のない場所でばかり戦闘させられ、

「子供のように体の小さいクラ族」はその後出てきているのかすらわからず、

「太陽のない谷から来た死の部族」は設定がスゴいわりに存在感が薄く、

「最強のホダ族」に至ってはどのへんが最強なのかわかりませんでしたなぁ・・・。