映画『ディセント』ネタバレ・あらすじ&結末に関する戯言

今回の1本は『映画/ディセント』、そっち系好きには言わずもがなの有名作品で続編も出ています。

女6人で洞窟に入り、あんな事やこんな事になっちゃってギャーッ!!な映画ですが、最大の敵は『暗さ』と『人物の見分け』だったりもします…。

ディセント


2005年 イギリス

主なキャスト:

シャウナ・マクドナルド
ナタリー・メンドーサ
アレックス・リード
サスキア・マルダー
マイアンナ・バーリング
ノラ=ジェーン・ヌーン

監督:ニール・マーシャル
脚本:ニール・マーシャル

ネタバレ無しのあらすじ

交通事故で夫と一人娘を失ってしまったサラ(シャウナ・マクドナルド)。

事故から1年が経過しても立ち直り切れずにいるサラを元気づけようと、友人たちが洞窟探検を計画。女6人でボアム洞窟へと向かう事に。

しかしそこは想像もしていなかった恐怖が待ち構えていたのだった…。

というかボアム洞窟でもなかった…。

・・・といった内容の作品。

誰?

皆さん、洞窟って入った事ありますか?

私は仕事で2~3度入った事があるのですが、当たり前の如く暗いんですよね。ライトで照らした部分以外は完全な暗闇。暗さに目が慣れるとか言うレベルの話じゃないくらいに真っ暗闇。ほとんどの洞窟は壁がぼわーっと光ったりなんてしていません。

この『映画/ディセント』はそのあたりがリアル寄りなので、もう見づらいったらありゃしない。

洞窟内を舞台とした映画作品は数多くありますが、いかに他の映画が嘘くさく明るくしてくれていたのかを痛感できます。。。

ついでにもう一つ質問して良いですか?皆さん、白人女性の見分けって得意ですか?

私はなぜか女性の顔の識別が苦手なようで、日本人ですら微妙。柴咲コウと中谷美紀の区別はつきません。「全然違うじゃん!」と言われるような顔でも迷ったりします。

女性の尻だけ見て、それが誰かを当てるのは大得意なんですけどね…。

この映画も6人全員が女性。さらに名前も没個性でインパクトがない。洞窟に降りた直後あたりまでは誰が誰だかよくわかりませんでした。。。


ここからネタバレを含むよ!!

どっち系?

スリラー作品やホラー作品を鑑賞する際、「どっち方向なのか」は重要なポイント。

もうババーンと「サイコ系殺人犯です!」とか「死者の呪いです!」といった具合に宣伝してくれていたり、予備知識があったりすれば別ですが・・・まったくどんな内容なのかもわからずに鑑賞すると「え!そっち!?そっちに曲がるの!?」と嬉しかったり悲しかったり。

そんなわけで本作品も『極限状態に陥った女たちが繰り広げる愛憎スリラー』を予想して観てしまうと、途中からぶち込まれる『地底人ホラーでした!!』の展開に困惑する確率80%です。

友人と夫の怪しい雰囲気、夫と娘の事故死、暗闇の描写など…ちょっとリアル方向よりで展開されていただけに、唐突な地底人の襲来は衝撃でした。

そっちかー・・・そっち方向に曲がる映画なのかー・・・・。

リアルと非リアルのハーモニー

洞窟の狭さと暗さをリアル方向で表現し、ロープを掴んで手の平がイデデデッ!とか足の骨が出てしまってグギャー!とか、そういう「痛そうな描写」も生々しい。6人のキャラ設定や互いの会話なども、B級にしては比較的自然で違和感無し。

ホント、リアル方向で行ったとしてもどうにかなりそうな作品なんです。…しかしそこにねじ込まれる地底人。

いちおう『目が退化しているから、音で判別している』というリアル方向の設定を盛り込もうとはしているものの、やっぱり不自然極まりないと言うか…。

いくら目が見えないっつっても、頭を触った感触もわからんの?すぐ横で火が燃えていても気づかんの?温度も感じないの?というか全く動いていない死体を攫いにきたよね?絶対少しは見えてるよね?

…と、設定すら危うい始末。まぁ非現実的な要素(本当にいるかもしれんけど)ですし、そういう部分をツッコんだら負けですな。

しかし出口のわからない地底奥深くで、救助も期待できず、あのルックスの地底人に囲まれるなんて・・・もう私だったらその場で舌咬んで自決します。怖いもの。

サラの覚醒

さてさて、物語も終盤。

あんな事やこんな事になったせいでサラの中で何かが覚醒し、そこからはもはや別映画のノリへと変わっていきます。

このあたりを「やべぇっ、面白えっ!」と感じるか「なんだよこの流れ…」と感じるかは人それぞれですが、とりあえず彼女の目がヤバいので文句を言える雰囲気ではありません。

愛する夫と密通していたジュノに対しても、事実関係を問いただす事すらせずにピッケルでグサッ!!

しかも頭を刺すとかではなく足を狙って身動きを取れなくし、地底人にトドメを刺させるというエゲツなさ。自分が逃げるために囮にした、という事でしょうか。いやー、たまらんです。

その後サラは無事に脱出する事ができ、唯一の生き残りとなったのでした…。

…かーらーの…

ドドーン!!夢(幻覚)でした、のバッドエンド!!!

素晴らしいっ!素晴らしすぎて脳汁が出ました。救いのないエンド、大好きです。

ここで本当にサラだけ助かってしまっていたら「あーつまらん…。最後はお約束で助かる、ありがちパニックホラーじゃん…」と、全てが台無しになるとこでした。危ない危ない。(あくまで個人的な感想です)

娘の幻覚を見た彼女がその後、暗い闇の中で静かに崩れ落ちてしまうのか……それとも「絶対に生きる」と執念を燃やし絶望に立ち向かうのか……それは描かれる事なく、映画は幕を閉じていしまいます。

どちらだと思いますか?もしくは、どちらだったら良いと思いますか?

おそらく世間一般的には後者のほうが多いのでしょう。口コミサイトでもそんな感じでした。…が、もちろん私は圧倒的に前者のほうが好きです。ただただ残酷に終わるだけの結末のほうが感慨深いです。頭がおかしい人ですので。

ところがね…続編がね…。

まだ『映画/ディセント2』を観ていない方もいると思うので深くは言及しませんが……うーん、がっくり。

なにはともあれ、この『映画/ディセント』だけで終わりとするならば面白い作品でした。そしてもう、洞窟関係の仕事は絶対に受けない事を固く決意しました…。