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注!)当記事はネタバレを含みます。未鑑賞の方はご注意下さい。

ものすごくB級映画っぽさが漂っているクセに、いざ鑑賞してみると意外に骨太で楽しい!…という作品はたまーにありますが、今回の『映画/タイム・トラップ』もそんな1本でした。

ただ、骨太というよりも「上手にまとまっている」といった印象で、絵ヅラも、展開も、キャストも…これといって飛びぬけて魅力があるわけではありません。

評価すべきは『タイムリープ系なのに、小難しい因果関係や矛盾がほぼ無い』という点。

単純にSFアクション映画として、頭からっぽでも楽しめるような良作品です。

タイム・トラップ


2017年 アメリカ

主なキャスト:

アンドリュー・ウィルソン
ライリー・マクレンドン
キャシディ・ギフォード
ブリアン・ハウィー
オリヴィア・ドレアギツェヴィチ
マックス・ライト

監督:マーク・デニス、ベン・フォスター
脚本:マーク・デニス

ネタバレ無しのあらすじ

考古学を専門としているホッパー教授(アンドリュー・ウィルソン)は、数十年前に行方不明となった家族の捜索を続けていた。

手がかりを握るであろう洞窟の中へと一人で入った教授だが、そのまま彼も行方知れずとなってしまう。

大学での教授の教え子であるテイラー(ライリー・マクレンドン)とジャッキー(ブリアン・ハウィー)は消息を絶った教授を救出するため、友人のカーラ(キャシディ・ギフォード)、その妹ヴィーヴィス(オリヴィア・ドレアギツェヴィチ)、さらに妹の友人フィービィ(マックス・ライト)を連れ、教授の捜索を開始。フィービィだけを入り口に残し、四人は洞窟へと入っていく。

しかしその洞窟内部は、外と時間の流れが大きく異なっていて・・・

・・・といった内容の作品。

序盤はだらだら

パッケージもタイトルも雰囲気もB級映画ですので、もちろんキャストもB級臭が漂っています。

序盤はその魅力を感じない俳優のせいでテンションが上がりませんし、展開もだらだら感があり、いまいち作品にのめりこめません。

「あー、今回はハズレ引いちゃったかな…」

という、嫌な予感まで漂ってきます。

心なしか翻訳も雑で、字幕のセリフがちょっと不親切だったり、意訳が変だったりも。うーむ・・・。

中盤はぼんやり

テイラー達が洞窟内に入ってからは、ほぼ全て「洞窟内」の映像になるため、絵ヅラが非常に地味です。

本来であればこのダルさを打開してくれるであろう『タンクトップ&ショートパンツ』という破壊力バツグンの服装をしているカーラが・・・ブサ…いえ、あまり可愛くないというか…。高橋真麻っぽいというか…。

ガンガン岩壁を登っていくところをローアングルで写したりしているのに、むしろ目を背けたくなるくらいです。…なぜだっ!!そこに尻があるというのに、なぜ興奮せぬのだっ!!

『映画/トライアングル』の記事でも書きましたが、やはりこの服装は人を選ぶようです…。

タンクトップもショートパンツも大好物なのに、この女では興奮できぬっ!!
…と憤っている諸兄は、こっちの作品を見れば幸せになれるかもしれないぞ!!

ネタバレ『映画/トライアングル』タンクトップと尻の無限ループ!

同名の映画が何本かありますが、今回の1本は2009年作品の『映画/トライアングル』です。メリッサ・ジョージがムチムチでプルンプルンするスリラー作品です。 この手の内…

それにしても・・・最初はバカみたいにギャーギャーと協調性のないカーラにイライラしましたが、あの岩壁を登ったり下りたり、また登ったり・・・大変ね、この人(笑)

終盤はカオス

「洞窟内と外の時間の流れが違う!」…と、明確になってからの展開はまさにカオス。

デカい未来人は下りてくるわ、ウホウホと地底人が出てくるわ、もうなんでもござれのお祭りです。

テイラーが地底人と戦う際、棒でも銃でもなく…ちょっと小さ目の石を手に握って『石ファイトアクション』を披露してくれたのは笑いを通り越して哀愁が漂いました

その石、武器にするには小さすぎるよ!!(笑)

どっちが地底人なんだ、って感じです。まぁすぐやられちゃったのでアクションは一瞬でしたけど。

ラストは未来SF(笑)

肝心のホッパー教授が見つかったあたりから、再びだらーっとした展開になってしまうのですが・・・その後は一気にテンション上がりました。

なにが一番興奮したって、「タンクトップ&ショートパンツなのに全然ダメ」だの「ギャーギャー喚くのがイラつく」だの「高橋真麻」だの…さんざんケチつけてたカーラが、ハシゴの先の水に引き込まれてしまったその数分後に…

なんかカッコいい未来スーツを着て戻ってきたー!!
しかもあっちでイロイロあったっぽい!!(笑)

の瞬間はヤバかったです。ホント、素直に「カーラかっけぇぇ!!」と思ってしまいました。非常に悔しいです。

終わり良ければ全て良し

洋画って「途中までは面白かったのに、オチの付け方とラストの結びが雑」って事が多いじゃないですか。

なんか無理やりエンドだったり、ほったらかしエンドだったり。

しかしこの『映画/タイム・トラップ』は、最後のオチがかなりブッ飛びながらも…ほどよく収まりの良い結び方になっていて良かったです。

いろいろなトコで「いやいや、ハッピーエンドなのか!?」と思ってしまう部分はありますが、不思議と心地よい。

ホッパー教授は両親よりも年上になっちゃってるので、あのヒゲヅラで「パパ…ママ…」とやるところまで見れればなお最高でした(笑)

期待せずに気軽に見る映画…といった枠からは少しはみ出るような、なかなかパンチ力のある1本ですので、ヘンな映画好きでこの作品をまだ未鑑賞の方には、ぜひおすすめですよ。