『ドント・ヘルプ』子役の女の子ヤバ!の映画でネタバレ戯言!

何かが売れると安易に便乗するのは人間の悪いクセ。『ドント・○○○』というタイトルの多いこと多いこと…というわけで『映画/ドント・ヘルプ』、助けちゃダメよ、でネタバレ戯言です。結末の考察にも触れているので未鑑賞の方はご注意を。

ドント・ヘルプ
(原題:El habitante)


2017年 メキシコ

主なキャスト:

バネッサ・レストレポ
マリア・エボリ
カーラ・アデル
ナターシャ・キューブリア
ガブリエラ・デ・ラ・ガルザ
フラビオ・メディーナ
フェルナンド・べセリル

監督:ギジェルモ・アモエド
脚本:ギジェルモ・アモエド

ネタバレ無しのあらすじ

ある夜、上院議員の家に侵入して金を盗もうとするカミラ(バネッサ・レストレポ)、マリア(マリア・エボリ)、アニータ(カーラ・アデル)の三姉妹。

事前に警備員から情報と鍵を得ていたものの、隠し金庫は空。

どうしても金が必要な姉妹はホセ上院議員(ガブリエラ・デ・ラ・ガルザ)を脅して金を出させるも、それでも足りず。こうなりゃ家探しだー…と思ったら、なんと地下室に監禁されている少女を発見してしまう。

自らも父親からの虐待経験のある姉妹はその少女タマラ(ナターシャ・キューブリア)を逃がそうとするのだが、彼女こそが『ドント・ヘルプ』、助けちゃダメ。ゼッタイ。の少女だったのだ…。

・・・といった内容の作品。

キャストで戯言

メキシコ作品ということもあり、ほとんどの方が「はじめまして」の俳優かと。私もおそらく全員「はじめまして」です。

しかし三姉妹はそれなりに美人で魅力的。ちょっと男勝りで頼りになる長女、正統派な次女、甘えポジションの三女。もうベッタベタな構成ですな。

あらすじでも書きましたが、姉妹のキャストは上からバネッサ・レストレポマリア・エボリカーラ・アデルとなります。

しかし本作を鑑賞済みの方が最も気になるキャストは…やはり地下室の少女タマラでしょう。私もあの強烈な演技はド肝を抜かれましたもの。しかもすきっ歯で可愛いときたもんだ。

エンドクレジットに配役名が無いため、他の映画ブログ等でもほぼ彼女の情報に触れていませんが、タマラ演じるはナターシャ・キューブリアという女優でございますよ。

ベッドに縛られている彼女が暴れるにつれ、少しづつ服のスソが上がってくる姿にハァハァした変態は廊下に立っていなさい。ええ、もちろん私も仲間ですので、特別に彼女のインスタ垢を教えてあげましょう。

Instagram:ナターシャ・キューブリア

現在は映画の頃よりもだいぶ成長し、セクシーパワーが倍増していますよ。そのぶんロリータパワーは減少していますけど…。

いくわよ、泪姉っ!

いきなり三人の女が登場し、なにやらよろしくない相談。車内の会話からどうやら三人は姉妹のご様子。…ん?泥棒?三姉妹?おお、「み~つめるキャッツ・アイッ!♪」ってな設定ですな!(昭和)

しかしこの三姉妹、上院議員夫婦の前に出る時も顔は晒したままだわ、互いに本名で呼び合うわ…。そのへんも『泥棒なのに顔は隠さず、派手なレオタード姿』というどこぞの三姉妹を彷彿とさせます。ついでに三姉妹の中で次女がメインという点も共通。

そんな素人感丸出しの姉妹にドツかれた挙げ句、椅子に縛られてしまう可愛そうな上院議員夫婦。

「どこかに金を隠してるんじゃないか?」「この家に他に誰かいるのか?」のやりとりから『地下室はやめて!絶対に地下室にはいかないで!!』と言い出す奥様。いやいや、こっちが何も言わないうちから過剰に「地下室いくな」と言われたら、そりゃ「行ってくれ」と言っているのと同じでしょうよ。もはや「押すなよ?ゼッタイに押すなよ!?」と同じこと(笑)

…というわけで、しっかりと地下室を暴かれ、『監禁された少女・タマラ』がパッケージ通り車椅子に乗って登場です。

ちなみに南京錠はハンマーで小突いた程度で開いたりしません。

ここからネタバレを含むよ!!

怒涛の二転三転

ダラダラと中だるむ部分や、ちょっと無理矢理感のある展開、いまいちわかりづらい表現などがありつつも…話の二転三転感がなかなか面白い本作。

ちょっといつもの戯言フローでざっくりと並べてみましょう。

三姉妹がコソ泥開始
本来は「こっそり入って、こっそり盗んで、こっそり帰る」の予定。
ところが隠し金庫に金は無し。
それにしてもずいぶん小さい金庫だったね…。
三姉妹が強盗にチェンジ
背に腹は代えられないので強盗に路線変更。
めっちゃ顔を晒し、互いに本名で呼び合い、その後のことは全く考えていないご様子。

金はあったものの、予定よりも足りないのでカミラお姉さんは「足りねぇ!もっとあるだろ!」とご立腹。
その横で奥さんは「ダメ!絶対に地下室は行っちゃダメよ!!」と、釣り発言。
タマラたん登場
「押すなよ!?」と言われたら押すのが芸人のお約束。
「覗いちゃダメよ」と言われたら覗くのが大人のマナー。
「ダメっ、そんなに激しくされたら…」とか言われたら速度を増すのが男の性。

しっかりと地下室をこじあけ、監禁状態の少女を発見。
自身も虐待を受けていた姉妹は「助けなあかん!」とタマラを救出。
しかし本作の邦題は「ドント・ヘルプ」、助けちゃあかんのです。
タマラは予想通りに…
実はタマラは悪魔憑き。
しかしこれ、冒頭「悪魔が描かれた絵画」から始まっちゃってる時点でバレバレなのが残念。あの絵がなけりゃ「どういうこと!?」と思えたんですけどねぇ…。

タマラに憑いている悪魔の名は『アモン』
エクソシストものでは「悪魔の名を知ること」が重要で、十字架をグリグリ押し付けたり、聖水をぴゃっぴゃと振りかけながら「おまえの名を言えー!」とやるところですが、悪魔自ら名乗るという自信が大物感を醸し出します。
三姉妹ではなかった!
ちょっと調べたところ、アモンという悪魔は…
『過去と未来の知識を全て備えており、それを用いて人間同士を不仲にしたりする』
とのこと。

本作のアモンも、みんなの恥ずかしい過去やら秘密やらを全てご存知のようで。
実は三姉妹末っ子のアニータは姉妹ではなく、長女カミラの実の娘でした。
しかも祖父から暴行を受けてできた子。

うーむ、どんなに若くてもアニータは10代半ばでしょうから、カミラが同じくらいで生んだとしても…現在30歳越え??ちょっと俳優的に不自然な気も…。
エクソシスト登場
アニータは生誕の秘密をバラされて自殺(のような死)。
カミラは父殺しで捕まった際にマリアが裏切っていたことを知り、ボッコにして逃走。…しかし事故死。
残されたマリアは一人でスパイダーマンごっこ。

悪魔払いで呼ばれたペドロ枢機卿が登場。
悪魔憑きではなかった!
最初から最後まで「…うん、だと思った」と予想通りの展開が続く中、個人的には初のびっくり要素。
実はタマラの悪魔憑きは意図的な物だった!…と。

どうやら何かしらの病で弱っていくタマラを救うため、両親が悪魔に救いを求めて取引したらしく。
おそらく交換条件としては「ペドロ枢機卿を連れて来い、そうしたら娘を生かしてやる」といった内容でしょうか。
びっくりおかわり
さらに続くびっくり要素。
地下室に現れたマリアの首をしめるホセ上院議員を、奥さんが射殺。その後自らも自決。
なんじゃこの展開はっ!

結果、『ペドロ枢機卿&マリア』VS『アモンinタマラ』というカードに。
これは目が離せない一戦ですね、高田さん。
ひっちゃかめっちゃか
そこからはまさにカオス展開。
現実と虚構、記憶が入り混じり、何が何やら。

気がついたらタマラ(の中のアモン)が急にチンケなキャラに変わっていたり、枢機卿もヘタレになっていたり…。
個人的にはここらへんがどうにも残念な部分でした。
無事にアモンを退けた…と思いきや
ヘタれて顔芸しかしない枢機卿に代わり、マリアがアモン撃退。

なんとか事態が収まった三週間後…
マリアがテレビをつけると、コンクラーベにより新たな教皇誕生のニュース。それは共に戦ったペドロ枢機卿でした。

しかしなにやら様子が…。
彼のイッちゃってる目と、ペロペロ動く舌は…。ぞわっ。

…で終幕でございます。

ラストの解釈

ざっくり…とか言っておきながら、くどくて長いフローになってしまいました。申し訳ない。

単なる設定インパクトだけのホラー作品かと思いきや、奥深く「信仰」にテーマを当てた物語だったのは意外でした。

神にすがるも救いを得られなかった両親が、信仰を捨て救いを求めたアモンという悪魔。そして信仰という存在のせいで苦しみの人生を送ってきたマリア。

これら『神を否定した者』が悪魔と対峙しなければならない…という設定は面白し。ペドロ枢機卿も隠された過去を持っていましたし。

そして肝心のラストシーン。

演説するペドロ枢機卿の表情から、思わず十字架を握りしめるマリアなのですが…ここ、どう解釈しました?

私は普通に『アモンはタマラからペドロ枢機卿へと乗り換えていた。これにより悪魔がバチカンを完全に掌握することとなり、これこそがアモンの真の狙いだった』と解釈しました。ヤツの狙いはタマラとしてアレコレすることでも枢機卿を殺す事でもなく、悪魔の敵である組織のトップ、教皇に成り代わることだった…というわけですな。

しかしここを「マリアは枢機卿の表情から、狂信的だった父を思い起こした…」と解釈した方もいるようで…。

映画の解釈に正解はない、というのが私のモットーですので「そりゃ間違いだろ」とは言いませんが、少なくとも私はそうは思いませんでした。

…というか、教皇就任の演説であの顔はヤバすぎません?視聴者から「おい、誰だよあんなキチ○イを教皇にしたのは!」と電話が殺到しそうなんですが…(笑)

ドント・ヘルプのネタバレ感想あとがき

どうせ売れた映画にタイトル便乗しただけのB級映画だろ?…と思いきや、意外に面白い作品だった『映画/ドント・ヘルプ』

鑑賞前のハードルがかなり低かったせいかもしれませんけど(笑)

とにかくタマラの表情が良かったですなぁ。ぜひまたどこかでお会いしたい女優さんです。