実在する米国のプロジェクト『HAARP』をモチーフとした『映画/ハープ・プロジェクト』でネタバレ戯言。今回はたいした事は書いておりません。
なにせこの手の陰謀系にアレコレ書くと、そりゃもう面倒臭い人が湧きますので…。
ハープ・プロジェクト
2013年 ドイツ
キャスト:
フランソワ・ゲシュケ
ジュッテ=マール・ベールセン
ピット・ブコウスキー
ヨゼフィーヌ・プロイス
監督:ソルステン・クライン
脚本:ソルステン・クライン
ネタバレ無しのあらすじ
高校生のダニエル(フランソワ・ゲシュケ)は友人のトーマス(ピット・ブコウスキー)、ネットで知り合ったエリー(ジュッテ=マール・ベールセン)、その友人ジェシー(ヨゼフィーヌ・プロイス)と共に、リアル宝探しゲームを楽しんでいた。
進入禁止区域にまで入りこみ、池の底から宝箱を見つけた4人。近くにあるフェルゼンラント・キャンプ場にてひと時のバカンスを楽しもうとするが、ほどなくしてジェシーが意識不明の状態となってしまう。
3人の前に突如現れた防護服の男に助けられるも、その地域は『HAARP』と呼ばれる秘密の電磁波兵器施設が存在すると知らされ・・・
HAARPとは?
本作のモチーフとなっている、アメリカに実在する施設『HAARP』
『High Frequency Active Auroral Research Program』の頭文字を取ってHAARPで、『高周波活性オーロラ調査プログラム』を意味しています。
地球の電離層と地球近傍の宇宙環境で発生する自然現象を探求し理解すること・・・という小難しい目的のための施設とされていますが、これが陰謀論者の間では『地震兵器』だとか『電磁波兵器』だとか言われており、あの東日本大震災もこのHAARPが引き起こしたという説まで。
本当であればもう少し詳しく書きたいところなのですが、陰謀論大好き人間はこちらが何を言っても聞く耳持たず、むしろ「無知だ」と見下してくるだけなのでここでは深く追求しません。ヴィーガンなみに自分の価値観を押し付けてくるから面倒くせぇんだもの、あいつら。
B級ツッコミ
さてさて映画内容の戯言。
それにしてもHAARPという施設や電磁波関係にちょっと詳しい人間が「素人にはわからないでしょうが~」と、ドヤ顔であーだこーだ講釈を垂れる姿が目に浮かびそうな映画じゃないですか。
しかし私個人としては…
子供騙しのB級映画
というのが正直な感想。もはやHAARPがどうとか電磁波がどうとか以前に、映画としてグダグダですもの。
ツッコミだらけの脚本、不自然すぎる演出、支離滅裂な登場人物、バカみたいな設定、いったいどこに面白さを見出せば良いのやら。メインの二人が美男美女なので最後まで観れましたが、これがブスとブサイクだったら途中でやめてますぞまったく。
あまりの安っぽさに、陰謀論などに興味を持ち始めたばかりの小学生(高学年)くらいしか楽しめないのでは…とすら感じます。
これまでにも陰謀論系を扱った映画は数多くあり、その中にはツッコミだらけながらも映画として楽しめる作品は少なくありません(個人的には『映画/ディアトロフ・インシデント』が好き)。本作もせっかく『HAARP』という大きなテーマを扱うのだから、もっとリアリティを追求するか、もっと壮大でぶっ飛び展開にするか、どちらかに思いっきり振れば良かったのでは…という思いが拭えませんなぁ。
まぁ予算とか大人の事情もありますけど。
超個人的な戯言感想
…というわけで、決して『B級以下・見る価値無しのクソ映画』とまではいかないものの、面白いかと問われれば決して頷けず。メシ食いながら適当に流しておくならアリか?…といった程度の作品だった『映画/ハープ・プロジェクト』
仕方ない事ではありますが、やはりある程度予算をかけてそれなりのクオリティで製作していただかないと、もともとの扱っているテーマ自体が安っぽく感じてしまうのが残念です。
そしてどうでも良い話ですが、私は電磁波過敏症。ホント5Gとか勘弁してほしいですな。