前作『映画/ハンガー・ゲーム』が意外に楽しめたので、そのまま『映画/ハンガー・ゲーム2』も食らってみました。シリーズものを追うのは久しぶりです。
相変わらずの作りというか、ベッタベタな殺し合いゲームを期待して見る人を置いてけぼりにするような、キャラクターの心情描写や社会事情に重点を置いた流れの作品となっており、力業の強引なストーリー展開も健在。
いろんな意味でしっかりと1を受け継いでいるなぁ…と。
ハンガー・ゲーム2
2013年 アメリカ
主なキャスト:
ジェニファー・ローレンス
ジョシュ・ハッチャーソン
リアム・ヘムズワース
ウディ・ハレルソン
エリザベス・バンクス
レニー・クラヴィッツ
スタンリー・トゥッチ
トビー・ジョーンズ
ドナルド・サザーランド
フィリップ・シーモア・ホフマン
サム・クラフリン
ジェナ・マローン
ジェフリー・ライト
監督:フランシス・ローレンス
脚本:サイモン・ボーファイ、マイケル・アーント
原作はスーザン・コリンズの小説『ハンガー・ゲーム2 燃え広がる炎』
ネタバレ無しのあらすじ
独裁国家パネムで毎年開催される『ハンガー・ゲーム』
それはパネム統治下にある12の地区より男女1名づつを選出し、最後の1人になるまで殺し合いを行わせるというサバイバルゲームであり、パネム市民の娯楽ともなっていた。
前大会優勝の凱旋パレードを行うカットニス(ジェニファー・ローレンス)とピータ(ジョシュ・ハッチャーソン)だが、抑圧された生活を送る各地区ではカットニスを象徴とした反乱の兆しが高まりつつあった。
反乱を抑え込みたい国家、国家を崩壊させようと目論む人々、そしてその狭間で複雑な心境のカットニス。
それぞれの思惑が渦巻く中、25年に1度の記念大会となる「第75回ハンガー・ゲーム」の開催が発表される。
それはスノー大統領(ドナルド・サザーランド)が仕掛けた、恐るべき罠でもあった…。
・・・・といった内容の作品。
キャストで戯言
前作『映画/ハンガー・ゲーム』は、それはもう無駄に豪華なキャスティングだったのですが…続編である本作もやはり豪華。
ジェニファー・ローレンスとジョシュ・ハッチャーソンはもちろんの事、リアム・ヘムズワース、ウディ・ハレルソン、エリザベス・バンクスといった主要キャラはそのまま続投。
ドナルド・サザーランド(大統領)もスタンリー・トゥッチ(司会者)も、さらにはトビー・ジョーンズ(ほぼセリフが無い解説者)も再登場です。
残念ながら私の大好きなウェス・ベントリー(セネカ。前作のゲームメーカー)は処されてしまったので登場しませんが、それを引き継ぐ本作のゲームメーカーはなんと名優フィリップ・シーモア・ホフマンですよっ!
いやー、最近は登場する俳優のほとんどが知っている顔…といった映画は非常に少なくなってきていますので、もうこの顔触れを見ただけで興奮です。

ここからネタバレを含むよ!!
相変わらず長い導入部
前作『映画/ハンガー・ゲーム』はカットニスを取り巻く生活や人間模様に重点を置いた作りになっていたため、肝心のハンガー・ゲームがスタートするのは映画開始から1時間が経過したあたり。
本作も同様の流れで、前半は凱旋パレードを中心として世界の情勢や人々の感情、カットニスの心理描写などを追い続けた末…第75回ハンガー・ゲームが開始するのは1時間20分経過後です(笑)
前作で「ぜんぜん殺し合い始まらねーじゃん!なんだよこの映画!」と感じた方はおそらく2は見ないと思うのですが…やはりそっち系を期待して見る映画ではありません。
相変わらずツッコミどころのある設定、ツッコミどころのある展開ではありますが、私個人としては前作以上に引き込まれる流れで面白かったです。
一枚しか入っていない抽選箱から紙を引き、カットニスの名を高らかに読み上げる変な頭のおばちゃん。このあたりの白々しさが支配するパネムと支配される地区の不条理さを如実に感じさせ、非常に良かったなぁ…と。そして変な頭のおばちゃん、意外と良い人だったんですね。
三角関係で悩むカットニスの二人に対する態度にはモヤモヤしますが・・・そのへんは揺れ動く乙女心の描写という事で…。
さぁさぁハンガー・ゲーム開始ですよー
第75回記念大会となる今回はなんと『過去の大会で優勝した人間の中から選出!』という、びっくり展開。…いや、そうなるだろうなと早々に予測はできましたが、カットニスもピータも、ヘイミッチでさえも驚いた顔をしていたので…びっくり展開なのでしょう。
「過去に優勝者が出ていない地区はどうするのよ!?」という疑問が沸き上がりますが、どうやらそういった地区はなかったようで一安心。
それにしても各地区のメンバー紹介、あまりにもトガッた個性のキャラが連発で安いゲームみたいですねぇ。。。なんですか『水中戦に強い!』って(笑)
過去に『水中戦に強い!』を生かせるようなフィールドの大会があったのでしょうか…どうみてもジャングル系なのですが…。
注!)原作では彼に関していろいろ描写があるようですが、映画のみでの感想となっています。
そんなイケメンキャラ・フィニックは、移動時はひたすらお婆ちゃんを担いで移動する事になるのですが…この絵ヅラが非常にシュールで…。
お婆ちゃんを担いで歩くフィニック+お供の二人で森を進む姿はまるで
姥捨て山に婆ちゃんを捨てに行く途中
ように見えて仕方ありません(笑)
今作もバトルロワイアルを期待しちゃダメだよ
そして今回は前作以上に「出場者同士の殺し合い」の描写がありません。
毒の霧でやられたり、土砂崩れでやられたり、マンドリルにやられたり・・・殺し合いゲームではなくもはやフィールドの罠を潜り抜けるゲームになっています。ピータが早々にくらったヤツとか、もうゲーム性すら崩壊な感じがします…。
そして『毒の霧でやられた部分は海水で治る!』というよくわからん流れにはちょっと困惑。まるで汚れを落とすように水ぶくれが取れていく様は…。
…というかその水、海水だったの!?いやいや、周囲に普通に樹木が茂っているんですけど…。
今回は純粋に「人vs人」で死んだ人、何人いたでしょうねぇ。そのへんはささっと流されちゃうので、数える事もできませんでしたが…数人いるかいないかくらいの気がします。
ケツはぶつ切りだから3を見てね!
前作も最後に続編への布石を感じる終わり方ではありましたが、それなりに1本の映画として完結していました。
しかし本作はもう完結すらしていません。CMを挟んで後半が始まるかのようなブツ切りエンドでした。
まぁ小説が三部作構成ですし続編ありきなのはわかるのですが…これではもはや2、3ではなく前編・後編としても良いのではないかと。
なかなか面白いですし、キャストが魅力的なので私は3も見ますよー。
それにしても…
今回もピータの『腕力がスゴい』という設定は全く生かされず、そして今回もトビー・ジョーンズは一言しかセリフがありませんでした…しかもワンカットしか登場しませんでした…(笑)