映画『ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス』マネシカケスとは?

今回は実質上ハンガー・ゲーム3となる『映画/ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス』

タイトルちょっと長いですね。

「さぁ出場者同士で殺し合いをしましょう!」という触れ込みだった初期作から、政治色の強い反体制活動へと移り変わってきた本シリーズ。いろんな意味で重い内容になってきましたが…果たしてこの先どうなっていくのやら…。

ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス


2014年 アメリカ

主なキャスト:

ジェニファー・ローレンス
ジョシュ・ハッチャーソン
リアム・ヘムズワース
ウディ・ハレルソン
エリザベス・バンクス
フィリップ・シーモア・ホフマン
サム・クラフリン
ジェナ・マローン
ジェフリー・ライト
ドナルド・サザーランド
スタンリー・トゥッチ
ジュリアン・ムーア
マハーシャラ・アリ
ナタリー・ドーマー
エルデン・ヘンソン
ロバート・ネッパー

監督:フランシス・ローレンス
脚本:ダニー・ストロング、ピーター・クレイグ

原作はスーザン・コリンズの小説『ハンガー・ゲーム3/マネシカケスの少女』

ネタバレ無しのあらすじ

第75回ハンガー・ゲーム闘技場より危機一髪で救出されたカットニス(ジェニファー・ローレンス)。

彼女が運び込まれた先は滅亡したと思われていた第13地区、その地下に作られた反乱軍の秘密基地であった。

コイン首相(ジュリアン・ムーア)の元、革命の象徴として反体制派を鼓舞することとなったカットニスだが、パネムに囚われたピータ(ジョシュ・ハッチャーソン)はテレビ放送にて戦争の停止を呼びかける。

それがスノー大統領(ドナルド・サザーランド)の計略であるとは知りつつも、揺れ動くカットニス。

そんな中、パネムによる第13地区への大規模な爆撃が開始され、反乱軍は反撃の一環としてピータを含む捕虜奪還作戦を決行する…

・・・といった内容の作品。

キャストで戯言

とにかく毎度毎度、このシリーズは出演俳優が豪華すぎて主なキャストの欄が長くなってしまいます。

カットニスを取り巻く主要キャラはそのまま続投。さらに追加でジュリアン・ムーアをねじ込んできました。

脚本的にも重い内容ですので単純に「善人・悪人」と分ける事が難しい作品ではありますが、ジュリアン・ムーアフィリップ・シーモア・ホフマンが二人で相談している映像は『偽善者二人の悪巧み』にしか見えません。なんでこの人達はいつも邪悪な笑い方をするのでしょう…(笑)

マイナー女優ではありますが、ナタリー・ドーマー(撮影班・監督)が出てきたのは個人的にサプライズボーナス。この歪んだ笑みがカッコ良いやらセクシーやらでズキューンですよ、もう。

それにしても…ジェニファー・ロレンスは本シリーズ過去作に比べてちょっとぷっくりしちゃいましたね。

もともと少々やぼったい体型の彼女ではありますが、ぴっちりした服装で歩き回る事が多い本作では尻の大きさが…。そして胸も…。うーむ、ご馳走様ですっ!

マネシカケスとは…

カットニスが反乱の象徴として名付けられる『マネシカケス』という呼び名。

本シリーズ第一作目からマネシカケスのブローチを付けてみたりとなにかと登場する鳥の名です。

こちらが口笛を吹くとそれをマネして鳴き、あっちでもこっちでも同じメロディーで鳴き始めるという…ちょっとツッコミたくなるような設定の鳥ですが、もちろん空想上の生き物。

『モッキンジェイ(Mockinjay)』という名称なのですが、そこにあてた日本語が『マネシカケス』になります。なお、似た名前で『メイジェイ(May J)』という他人の歌を歌う鳥もいますが、あれはマネではなくカヴァーです。

映画では掘り下げて説明される事のないマネシカケスですが、原作(小説)ではそのルーツについて説明があり、ざっくり言うと…

キャピトルでは遺伝子操作で『オシャベリカケス』という鳥が生み出され軍事利用されていた。

敵地に放ち、帰巣本能を利用して相手の会話を覚えさせる…というものだったが、その性質に気付かれてからは偽情報や戯言ばかり覚えて帰ってくるようになり、計画は中断。

もうこんなアホ鳥いらん。どうせオスだけだし、あとは絶滅するだろう…と不要になったオシャベリカケスを野に放つも、メスのマネシツグミと交配することで『マネシカケス』という新種の鳥が生まれちゃった。

…といった感じ。なおマネシツグミは実在する鳥で、他の鳥の鳴き声だけにとどまらず、犬の鳴き声やら楽器の音までマネするヘンな鳥です。

マネシツグミ
マネシツグミ

人間の声を覚えマネをする『オシャベリカケス』と、鳴き声や音をマネする『マネシツグミ』、この二種から生まれた『マネシカケス』は、人間の声もメロディーもマネをするんだよ…という事になるようです。

こんなもんが実在したら、おちおち野外でマニアックな性癖の話もできません。そこらじゅう一帯に私が「ただただ尻を撫でまわす事が至福である変態」だと宣伝されてしまいます。

まるでジャンヌ・ダルクのように革命の象徴として祭り上げられてしまったカットニス。葛藤を抱えつつも周囲に求められるまま、高らかに反乱をの声を上げる彼女に『他人の声をマネする鳥』の名を冠するというのは皮肉のようにも思えてきます…。


ここからネタバレを含むよ!!

肝心の映画内容の話

マネシカケスを掘り下げていたら、本編の話を書くスペースが少なくなってしまいました(笑)

まぁどうせ私はいつも尻がどうとか胸の谷間がどうとか、そんな事しか書きませんし…マネシカケスの解説のほうがよっぽど有益でしょう。

前作『映画/ハンガー・ゲーム2』は1と本作の繋ぎ映画となっていましたが、本作も次回作ありきの作品ですので話は完結しません。またもや引き伸ばしです。

もはやハンガー・ゲームも開催されず、反体制活動へと巻き込まれていくカットニスの心理描写などが中心となるのですが、どんどん情緒不安定っぷりが加速していくよね…彼女。

このあたりはヒロイン映画にありがちな「なにがあってもへっちゃら!私は強い女なのよ!」といった薄っぺらい描かれ方よりもよほど魅力的なのですが、どんどん重っ苦しい内容になってきているだけに心配でもあります。

そんな心配に追い打ちをかけるかのように、ピータが…。

物語が進むにつれてどんどんやつれていき、最後にはもう別人のような姿になってしまったピータ。メイクなどの効果もあるでしょうが、ジョシュ・ハッチャーソンはかなり本気で役作りしてきましたね。すごいです。

これが『ドラマ/フューチャーマン』シリーズで最低のバカっぷりを披露している彼と同一人物とは…(笑)

現実社会への影響も

作品中で使用される三本指の敬礼。胸を打つシーンに使われる事が多く非常に印象的なのですが、コレが現実社会にも影響を及ぼしているようで。

2014年、香港での抗議デモでこの三本指敬礼が用いられ、同年タイで起こった反政府デモでも参加者が使用し、タイでは本作品は上映中止となっています。

映画や漫画などが社会へ及ぼす影響は予想外に大きかったりします。なまじ『反政府・反体制』というテーマを扱っているだけに、映画作品そのものへ悪影響を及ぼすような使い方は避けて欲しいですな。。。

次回作も期待

・・・というわけで。

イロイロと余韻を残したまま終わる作品ですので、本作だけで感想を述べるのも難しいところではありますが、個人的にはなかなか面白い映画でした。

1よりも2、2よりも本作のほうが面白いと感じましたので、最終章である『映画/ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション』が楽しみでなりません。

ピータはどうなるんでしょう…。

ゲイルとの三角関係は…。

そして存在感が薄くなってしまったフィニックとヘイミッチに再び光は当たるのでしょうか…。