『映画/ハンナ』でネタバレ戯言。ちとサジェストを調べてみれば『映画 ハンナ 女優』で検索する人の多いこと多いこと。みんなシアーシャ・ローナン好きねぇ。

しかし個人的には彼女の起用は失敗だったのでは・・・・と。

ハンナ


2011年 アメリカ

キャスト:
シアーシャ・ローナン
エリック・バナ
ケイト・ブランシェット
トム・ホランダー
ジェイソン・フレミング
オリヴィア・ウィリアムズ
ジェシカ・バーデン
マルティン・ヴトケ

監督:ジョー・ライト
脚本:セス・ロックヘッド、デヴィッド・ファー

ネタバレ無しのあらすじ

フィンランド北部の森に父エリック(エリック・バナ)と二人きりで生活し、幼い頃から厳しくサバイバル技術を叩きこまれ、優れた格闘能力にさまざまな知識、さらに多国語を話せるなど、「その日」に備えて徹底的に鍛え上げられてきたハンナ(シアーシャ・ローナン)。

ある日、エリックは隠し続けていた無線通信機をハンナに見せ、「このスイッチを入れれば外界に出ることができる」と告げるのだった。

…といった流れで美しい戦闘マシーンがばったばったと敵を倒すアクション・・・かと思いきや、爽快感が薄く微妙な作品。

キャストで戯言

さぁさぁ、『映画 ハンナ 女優』で検索した方もそうでない方もお待たせ。

みんな大好きシアーシャ・ローナンのお出ましですぞー。

『薄幸の少女』から『気丈な王女』までこなす演技派、透き通るような美しさが魅力の女優さんですな。個人的には細いクセに尻がちとデカいというのも高得点。

数々の賞を受賞していることからも演技力に関しては疑う余地がないのですが、今回は・・・まぁそこらへんは後述ということで。

そんな彼女を徹底的に鍛え上げる父エリックを演じているのはエリック・バナ

彼も映画通ならば鉄板俳優ですな。

さらに大御所がもう1人。

ハンナら親子と敵対することになるコワーイ女、マリッサ役にケイト・ブランシェット

数多くの映画作品に出演し数多くの賞を受賞している、押しも押されもせぬ名女優。わたしゃ特に好きでも嫌いでもありませんが、とりあえずしっかりと役柄をこなしてくれるので見ていて安心の人です。

彼女ら以外にもトム・ホランダー(トム・ホランドではない)やジェイソン・フレミングマルティン・ヴトケなど濃いメンツが揃っていますが、そっちを追うと長くなるうえに誰もついてこないと思うので割愛。

あ、1人だけ。

劇中でハンナと友人になる、ちょっと頭のイタい少女ソフィー。演じているのは怪作『映画/ロブスター』でしょっちゅう鼻血を出していたジェシカ・バーデン

ついでにヴェラ・ファーミガの実妹タイッサ・ファーミガとハゲイケ親父マーク・ストロングが出演している『映画/記憶探偵と鍵のかかった少女』にもチョイで出ています(マウシー役)。決して主演級ではありませんが、個人的に好きな女優なもので・・・。

薄いシナリオ・ヌルいアクション

美しく華奢なのに鬼強い、戦闘マシーンのような少女が一人敵に立ち向かう!!そして明かされる出生の秘密。なんと彼女は遺伝子操作によって生まれた人間兵器だったのだ!!

・・・と、今さら誰が聞いても屁すら出ないような『ありがちすぎる設定』の本作。

この手垢のついたシナリオで鑑賞者をぐいぐい引き付けようと思ったならば、そりゃもう上手はストーリー運びと演出が必要になるわけですが・・・残念ながらそこがひどく中途半端。

ハラハラドキドキの展開にゴリゴリのアクションを披露してくれたならば、あの子供騙しアクション映画『ヒットマン』のように「かっこいい~」だけで楽しめるお子様もいたでしょうに…。

残念ながら本作はお話の大半を

ド田舎者ハンナの内面&外見の美しさ

に焦点を当ててしまっているため、山育ちのピュアッ子が「これ、朝ごはんに」と仕留めたてホヤホヤの獣肉(1匹まるごと)をテーブルにドーン!!の姿にほっこりこそすれど、決してテンションは上がらず。

中盤を過ぎた頃からようやくアクション映画的な立ち回りが増えてくるものの、これもえらく中途半端で決して『戦闘マシーンのように鬼強い』と感じられるようなものでもない。なにより冒頭~序盤の動きで感じていた「シアーシャ・ローナンにアクションは合わないのでは…」という嫌な予感が的中してしまうという。

スタントマンで誤魔化している部分は別として、本人が演じている部分の動きというか…姿勢というか…身体の使い方というか…とにかく”動ける人間”の空気がまるで感じられない。パンチは女のコパンチ。走りもちょいちょい女の子走り。

そこらへんを気にせず見れる方、シアーシャ・ローナンが可愛けりゃ良い方ならば楽しめるのでしょうが・・・うーむ、個人的には「別の人を起用したほうが映画としては良かったのでは」という思いが拭えませんなぁ。

だからと言ってミシェル・ロドリゲスなんか使われた日にゃゴリラ女のウホウホ祭りになるので嫌ですけど(そもそもブロンド美女ですらないですし)。

結末と続編

てっきりどんでん返しとして『実はマリッサはハンナの母親だった!(ヨハンナは代理出産)』てなオチを持って来るかと思いきや、そんなこともなく。

ごく普通に森から出て、マリッサ暗殺に失敗し、組織に追われ、自らの出生の秘密を知り、ごく普通にマリッサを倒す。

泊まる場所を提供してくれた老人や、ハンナを優しく迎えてくれたMr.グリムの扱いはなかなかエグいものの、そっち路線に振り切るわけでもないのでハードコアな印象は薄め。

締めもさらっとスタイリッシュなせいで、最近やたら増えている『ちょっと余韻が残るとすぐに「続編ありき」とか言い出す輩』は案の定、「続編を期待させる終わり方が…」とか言ってますぞ。

ホント、どうして全ての謎がスッキリ解決しないと『続編あり』と思うんですかねぇ。ホラーでよくある余韻残しのラストですら「続きがある終わり方」とか言い出すアホウが多くてうんざり。おまえら全員水戸黄門でも見てろ、と言いたくなりますな。

…と話が逸れました。

とにかく『ハンナの超人的な格闘アクション』『ハンナというキャラクターの内面描写』がどっちつかずなうえにどちらも浅く、加えてシナリオも浅いので引き込まれる感も薄い。

さらーっと見て、さらーっと終わる。そんな作品です。続編?そんなもんありませんよ。もしかしたら製作陣は構想していたかもしれまんけど。

・・・が、やはりテーマとしては悪くないせいか8年の時を経てAmazon Primeのドラマシリーズとしてハンナが復活しております。

こらこらそこ、シアーシャ・ローナンと比べちゃダメですよ。人と人を比べて美人だのブスだの言うなんて、ゲスがやることです。

現在シーズン2まで公開されているようですので、興味のある方はどうぞ。

ちなみに私は見ていません。だってシアーシャ・ローナンに比べて可愛くないんですもの。

Amazon Prime
ドラマ『HANNA ハンナ~殺人兵器になった少女~』シーズン1

超個人的な戯言感想

…というわけで、ちと散々な物言いになってしまった『映画/ハンナ』でのネタバレ戯言。

決して「面白かった!」と思った方を否定するつもりはございませんよ。映画の感想に正解はありませんし、人それぞれですから。

ただ私としてはホント『シアーシャ・ローナンはミスキャスト』という印象が強すぎる。 冒頭と結末をリンクさせる重要なセリフ『心臓外しちゃった』も、ただただサムいだけでした。

まぁこれは彼女が悪いわけではなく、製作陣の力量不足な部分もあるのかもしれませんなぁ。同じく身体能力が高いという設定のバンパイア映画『ビザンチウム』ではしっかり驚異的な強さを感じましたし。

とりあえず『シアーシャ・ローナンのPV』として見るぶんには良いかと。残念ながらそんな感じです。