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今回はワンシチュエーション・シャークパニック映画『海底47m』の正統続編(といってもストーリー的な繋がりは無し)、『映画/海底47m 古代マヤの死の迷宮』でネタバレ1割おふざけ9割の戯言を。

なにやら『海底47mシリーズ・第二段!』との事ですが・・・おいおい、これをシリーズ化するってか!?頭大丈夫か!?

海底47m 古代マヤの死の迷宮


2019年 アメリカ・イギリス

キャスト:
ソフィー・ネリッセ
コリーヌ・フォックス
ブリアンヌ・チュー
システィーン・スタローン
ジョン・コーベット

監督:ヨハネス・ロバーツ
脚本:ヨハネス・ロバーツ

ネタバレ無しのあらすじ

同級生からイジメられているミア(ソフィー・ネリッセ)と、その姉サーシャ(コリーヌ・フォックス)は血の繋がりもなく仲もあまりよろしくない姉妹。

ある日、父からホホジロザメ見学の観光を勧められた二人は、気乗りしないまま現地へ。しかしサーシャの友人アレクサ&ニコールに誘われたことにより、秘境でのスキューバダイビングに変更!

なんとそこは古代マヤ文明の遺跡が眠る海底洞窟で・・・。

・・・といった流れから、古代マヤそっちのけでサメが大活躍するパニックホラー。

キャストで戯言

前作『海底47m』同様、今回も超B級作品ですので、一般の方が知っているような俳優は1人も出演しておりません。

…というかコアな映画ファンでも知っている俳優はいないのではないかと。

ところがどっこい、全員がただの無名俳優ではないのですよ。

主演の姉妹、姉サーシャを演じるコリーヌ・フォックスは、あの俳優・ミュージシャンとして有名なジェイミー・フォックスの娘らしいじゃないですか。

さらにさらに、それよりもド級の大物俳優の娘まで出演しているという。

海底洞窟へと潜る4人のうち、最も重要(後述)なニコール役、システィーン・スタローンはなんと・・・そう、あのシルベスター・スタローンの娘だそうで。わーお、ランボーもびっくり。

しかし昭和生まれの映画マニアとしては、自らの映画人生と共に歩んできた俳優たちが影を潜め、その息子や娘がどんどん出てくる風潮は嬉しいような寂しいような。

そのうち親の名前を言っても「だれ?有名な人?」とか言われるようになっていくのでしょうなぁ…。

海底47m、関係無し

冒頭でも触れましたが、本作は『海底47m・シリーズ』の第二段。

しかしストーリー的な繋がりは一切なく、さらに言ってしまえば…

おそらく深さ47mでもありません。

共通しているのは『サメ』というキーワードのみ。もはやこれを『海底47m・シリーズ』と銘打つのはいかがなものかと。ただの『シャークパニック・シリーズ』じゃないですか。

さらに邦題では『古代マヤの死の迷宮』なんて安っぽいサブタイトルが付けられていますが、ぶっちゃけ古代マヤ文明もほぼほぼ関係ありません。

なお原題は『47Meters Down: Uncaged』(Uncagedはケージから解き放つ、の意)ですので、前作を踏まえたタイトルだったりします。

Butt is justice(尻は正義)

さてさて…。

パニック映画のキモは『序盤は明るく楽しく』

幸せそうにバカンスを楽しむ姿を描いておき、その後にドン底へと叩き落す。その落差が大事。考えてみりゃ性格の悪い演出ですな。

本作もしっかりと序盤に『若い娘が水着姿でキャーキャーはしゃぐ』という『映画/ゾンビーバー』を彷彿とさせるような光景を繰り広げており、男性鑑賞者が「よし、今回はこのコ推しでいこう」と決めるに十分な映像が見られますぞ。

ただし残念ながら海底モノゆえ、物語のほぼ全編で全員がゴーグルとレギュレーターとBCD着用。顔や胸でお気に入りを選んでも幸薄い展開になるのでご注意を。

いやぁ、今回ほど『病的なまでの尻フェチで良かった』と思う作品はありませんでしたな。

なにせ泳いでいく姿を後ろから追うカメラワークがメインですよ。完全に俺得以外の何物でもないではないですか。

そして至福の時間は終わりを告げ、ついに始まるパニック展開。

崩れる洞窟、襲いかかる盲目ザメ、酸素残量との闘い、「どうしてライトで照らしていない部分まで明るいの?」という洞窟映画あるあるをしっかり押さえつつ、緊迫感のある映像が繰り広げられます。

しかし私が願っていることはただ1つ。

4人が無事に脱出できること?海底遺跡の謎の究明?いいえ、そんな事はどうでも良いんです。最も大事なのは・・・

4人の中で唯一、
ビキニパンツで潜っているニコールが生き残ること

ただそれだけです。こんな極限の状況下であれば、それ以外の要素は全て些末な出来事でしょう。

やや父親(シルベスター・スタローン)を想像してしまうルックスもどうだっていいじゃないですか、ほぼ見えないんですし。半分くらい生ケツが見える、それだけが正義です。

パニックの裏に隠された真実

…と、ほぼ映画の内容に触れないまま1項終わってしまいました。

ここでとりあえずいつもの『ネタバレ1分あらすじ』でも書いておきましょうか。

海底47m 古代マヤの死の迷宮
ざっくりネタバレ1分あらすじ

ミアとサーシャの姉妹は、友人と共に4人で古代マヤ文明の海底遺跡へとスキューバダイビングすることに。

しかしそこには暗い海底で進化した盲目のホホジロザメが待ち受けており、キャーキャー言いながら大パニック。

頼りになるお父さんと合流できたけどやっぱり大パニック。

生きて洞窟を脱出できたのはミアとサーシャの姉妹だけでした。

そしてまるでギャグのようなしつこい展開の末、深かった姉妹の溝も埋まりました。

めでたしめでたし。

…といった感じですな。

どうです?たいして書く事ないでしょう?

真面目にパニックホラーとして考察すれば『うしろ、うしろー!!』の王道演出や『一人だけ助かろうとするヤツはバチが当たる』というこれまた王道の展開もあり、それなりに楽しめる内容ではありますけど。

しかし、私はこの映画のさらに奥深くにこめられたメッセージに気づいてしまったのですよ。

先ほど申し上げたように、当初はただただ『半ケツ見れるニコールの生存』だけを願って鑑賞していたものの、彼女は『一人だけ助かろうとするヤツはバチが当たる』の法則に引っかかりサメの餌食となってしまいます。しかも2匹に喰われるという徹底っぷりで。

そうなると残るは短パン状態の女性3人のみ。これを悲しいと言わずしてなんと表現しましょう。

ところがなんと・・・あらためてじっくり見てみると短パン状態の尻も決して悪くない。いや、むしろ最も丈が長く、太ももの半分まで生地のあるミアの尻が最も素晴らしいじゃないですか。

なんという事でしょう…。それまでは半生ケツにばかり目を奪われて気づきませんでしたが、こんなに魅力的な尻がずっと右へ行ったり左へ行ったりしていたとは・・・。

そう、この作品は『極限状態における恐怖』『姉妹の絆』を表面上のメッセージとしながらも、その奥深くに

色気とは布の面積ではない

という、哲学にも似たメッセージがこめられていたのです。果たして私以外に何人の鑑賞者がそこに気づけただろうか。監督も「伝わらなくともいい」という覚悟のうえでの表現だったのでしょう。

そういえば、競泳用水着よりもスクール水着のほうがエロかったりするじゃないですか。そういう事だったのですよ。

超個人的な戯言感想

…というわけで、今回はいつも以上に最低な戯言となってしまった『映画/海底47m 古代マヤの死の迷宮』

面白いかと聞かれれば「面白くなかった」としか言えません。

だって私、サメ映画には特に思い入れありませんもの。それに洞窟を脱出してからのくだりは「もはやネタでやってるだろ」と感じるほどにツッコミだらけでふざけており、そのうえしつこい。あれだけで全てが台無しになりますさ。

うーむ、シリーズ化…。これ三作目あるんですかね?

しかし二作書いてしまったら鑑賞しないわけにはいかんでしょうなぁ。憂鬱だなぁ。